NRI OSSソリューションマガジン(メールマガジン)

                       2008.11.13発行    Vol.16
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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こんにちは。株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
(OSSC)の私市(きさいち)です。
先日のMySQLユーザコンファレンス2008に併せて開催されたNRI主催イベント
~ MySQL Special Days~スタッフレポートを掲載しました!10/29の前夜祭、
ランチセッションの様子を掲載しています。前夜祭ではゲストの方々に抽選会
を盛り上げていただきました!!


※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいお客様や、
 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI-OSSCに
 お問い合わせいただいたお客様、OSSユーザコミュニティサイトの会員様に
 配信しています。注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。
 http://openstandia.jp/site/mailmagazine.html

■目次
1.MySQLユーザコンファレンス2008 特別協賛
 MySQLならNRI ~ MySQL Special Days ~ スタッフレポート
2.コラム Ruby City MATSUEとオープンソースのメッカ・オレゴン(前編)
3.今月注目の「バグ&セキュリティ情報」
4.最新イベント情報! ~野村総合研究所が提案~
 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」ほか


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1.MySQLユーザコンファレンス2008 特別協賛
 MySQLならNRI ~ MySQL Special Days ~ スタッフレポート
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前夜祭では、MySQLユーザコンファレンス2008での講演で来日された、David 
Axmark氏、Tobias Asplund氏、Jimmy Guerrero氏も来場いただきました。

前夜祭・ランチセッションの写真とレポートはこちらをご覧ください。

http://openstandia.jp/event/event20081009.html


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2.コラム Ruby City MATSUEとオープンソースのメッカ・オレゴン(前編)
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                         島根大学法文学部教授
                               野田 哲夫

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Ruby City MATSUE Project~Rubyを「地域資源」に?
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私の住んでいる地方都市・島根県松江市は、Rubyを「地域資源」とした Ruby 
City MATSUE Projectを2006年度に開始しました。
Rubyはみなさんもよくご存知のオープンソースのプログラミング言語、松江市
に在住するプログラマ、まつもとゆきひろ氏により1993年より公開され、現在
はWebの開発フレームワークであるRuby on Railsが注目される中で、Ruby自体
も注目を集めています。

松江市に続いて島根県もRubyを中心に地域の情報産業振興策に乗り出し、島根
県では産官学でRuby City MATSUE のプロジェクトを進めています。この9月に
はオープンソースカンファレンスShimane を開催し、全国からも多くのオープ
ンソース関係者にお集まりいただき、私自身はプログラマでもなく、ITエンジ
ニアリングが専門でもない、経済学の研究者なのですが、プログラミング言語
を「地域資源」とし、地域経済の振興につなげようとする取組に興味を持ち、
理論的にも実践的にも関わるようになりました。

このメルマガの読者には釈迦に説法かもしれませんが、Linux に代表されるオ
ープンソース・ソフトウェアや、これによる新たなソフトウェアやシステムの
開発はインターネットも利用して自主的に参加する人材が集まり、自由に利用
できるソース・コードと、迅速な対応が可能となります。また統一した規格や
標準化もオープンな場で議論し、決めることが可能であり、また開発において
も中小企業であっても OSSに機能を付加したり、システムを構築するなどのビ
ジネス機会を広げることになる可能性があります。
京都大学経済学部の末松千尋教授は、オープンソースの“どこで金銭を稼ぐか
?”を問題として、「製品(ソフト)は無料でも、サービス(展示・説明、受
発注処理、決済、配送・伝送、品質保証、メンテナンス、サポート、インテグ
レーション、コンサルティング、教育、講演、およびそれらにより確立するブ
ランドの活用など)を事業として課金することは全く自由だし、逆に、製品が
無料になれば、サービスがより重要となり発展することは十分に起こり得るこ
とである。現実に、ディストリビューションという、全く新しいサービス業態
が生まれ育っている。」としています。

島根県や松江市はこのオープンソースから生まれるビジネス、RubyやRuby on 
Rails が注目されることによるソフトウェア産業の市場拡大に地域の産業振興
の期待をかけているわけです。

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Ruby City MATSUE Projectを支える産官学の連携
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Rubyも含めてプログラミング言語を「地域資源」と位置づけるのはかなり無理
があるかもしれません。また、ソフトウェア製品はプログラミング言語によっ
て組まれるものですので、プログラミング言語をソフトウェア生産にかかわる
技術と言えないこともありませんが、そのソフトウェア製品自体も特産物とは
言い難いでしょう。

IT=情報通信技術の発達によって地方においても時間・距離のハンディを克服
してソフトウェアやコンテンツ制作などを中心に知的資産・サービスを県内に
とどまらず全国市場に向けて展開していくことは可能になりました。ですが、
ソフトウェアやコンテンツは「地域資源」の市場拡大、そして地域産業振興を
進める手段ではあっても、ソフトウェアやコンテンツを作成する技術の地域特
性は低く、地域とは対極にあるいわば「無国籍」なものと言えるでしょう。
また、Rubyはオープンソース・ソフトウェア、ビジネスや市場とは対極にある
、開発者の互恵的な精神によって支えられている技術でもあります。

このように、「無国籍」なものを「地域資源」と定義し、「互恵的な技術」を
「産業振興」に結び付けようとするRuby City MATSUE Projectは、松江市が
2006年6月に中心市街地であるJR松江駅前に、オープンソース・ソフトウェア
(OSS)に特化した研究・開発・交流のための拠点として『松江オープンソース
ラボ(松江市開発交流プラザ)』を設置することによってスタートしました。
そして、同年9月にはこの『松江オープンソースラボ』を拠点として、オープン
ソース・ソフトウェアに関わる企業、技術者、研究者、学生、ユーザーが交流
を深めることで、技術・競争力の向上と優れた人材の育成を図る組織として、
しまねオープンソース・ソフトウェア(OSS)協議会も立ち上がりました。

Ruby City MATSUE Project は島根県・松江市の取組だけによって成果をあげる
ものではありません。いかに全国・全世界のオープンソースのコミュニティと
連携し、その中で地域の企業の後術力・開発力を向上させ、これをビジネスへ
と結びつけるか、にかかっています。

Ruby City MATSUE Projectの始まりが前記のように開発者のまつもとゆきひろ
氏が松江市に在住しているという「偶然性」に頼るものではありましたが、そ
こにはオープンソースは「無国籍」なものであるので、どこでも、東京でも、
大阪でも松江でも開発ができるということと、また、イノベーションは今日の
ビジネスが求められる東京ではなく、地方から生まれるのだという確信があり
ました。もちろん松江は「偶然」な地域であるので、これは全国のどの地域で
も可能なプロジェクトであり、実際にも(最近の各地でのオープンソースカン
ファレンスの隆盛に見られるように)全国の地域においてオープンソースを通
じた地域振興の取組が起こっています。

そのため松江市のプロジェクトはRubyの開発同様に、コミュニティとの連携、
地域間の連携、そして地域での産官学というコミュニティを活用した人材育成
と産業振興の結びつき、これらを最重要視しています。松江オープンソースラ
ボでの企業や組織の枠を超えた勉強会・セミナー「オープンソース・サロン」
を開催し、オープンソースに関わる全国の開発者をお呼びすることによって、
地域の開発力の向上と同時に、Rubyのメッカ・松江を印象付けてきました。
また全国的なオープンソースのカンファレンスでのアピールを続け、前記の
オープンソースカンファレンスShimaneの開催、成功にこぎつけました。

―――――――――――――――――――――――――――
オープンソースのメッカ・オレゴンに
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さて、このようにRuby City MATSUE Projectは「連携」という面では成果をあ
げていますが、実際にソフトウェア産業の市場拡大につながったかどうか、
これはまだ目に見える成果をあげてはいません。これはオープンソースの開発
プロジェクトと同様に、すぐに成果が現れるものではないのでしょうが、プロ
ジェクトをこのまま継続することによって数年後に産業振興の成果につながる
のかどうか、不安もあります。

そこで、注目したのが「オープンソースのメッカ」と呼ばれる米国オレゴン州
の存在です。まずなにより、オレゴン州のBeaverton市にはあのLinus Torvalds
氏が在住し、彼がフェローとして在籍するThe Linux FoundationやIBM Linux 
Technology Center、オープンソースを活用したベンチャー企業を支援する、
Open Technology Business Centerなどの施設があります。そしてCorvallis市
にあるオレゴン州立大学にはオープンソースのホスティング・サービスを行っ
ているOpen Source Labもある。まさに州として、産官学でオープンソースを
支援していると言えるでしょう。

IBMを始めとした多くの大手IT企業が支援し、オープンソースに関わるベンチャ
ー企業も次々と生み出し、また大学も研究や人材育成の面で支援を行っている
オレゴン、ここにRuby Cityの目指すべき道があるのではないかと考え、Ruby 
City MATSUE Project に関わるしまねOSS協議会の面々は今年の2月にオレゴン
を訪問、そして10月にはオレゴン州のPortland市で開催されたGovernment Open
 Source Conference(通称GOSCON)においてRuby City MATSUE Projectのスピ
ーチをするまでに至りました。
このオレゴン訪問やGOSCONで見たこと、感じたことはまた次号で・・・

※次号の後半編もお楽しみに。


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3.今月注目の「バグ&セキュリティ情報」
 ~MySQL の DATA DIRECTORY / INDEX DIRECTORY オプションに
  テーブルファイルを上書きされる脆弱性~
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※「バグ&セキュリティ情報」はメールマガジンでは概要のみ掲載します。
 詳細およびサポートサービスのご相談は、以下からお問い合わせください。
https://openstandia.jp/site/contact.html


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4.最新イベント情報! ~野村総合研究所が提案~
 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」ほか
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│ 2008/11/25(火) ~野村総合研究所が提案~
│ 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」開催!
└──────────────────────────────────
景気先行き不透明感が強まる中、企業の情報システムにおいてもシステム構築
コストの削減へのプレッシャーが大きくなってきています。縮小するIT予算に
対し、システムの新規構築やシステム移行そのものを踏みとどまる企業も増え
ているようです。
また、情報システム部門などでは、業務改善への取り組みや標準化されたサー
ビスの導入、統一的かつ効果的な管理がコスト削減にとっても重要だと認識し
つつも、なかなか手が打てない状況が続いてきているといえます。
このような外部環境であるからこそ、野村総合研究所は、企業の競争力を向上
させる分野に積極的に投資し、「攻めのIT投資」を継続させるための「打つべ
き最初の一手」として、オープンソースを活用したソリューションをご提案し
ます!!また、弊社アナリストが分析したオープンソース最新動向についても
ご紹介します。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

日時:2008年11月25日(火) 15:00~17:00(受付開始14:30~)
会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F
   http://www.nri.com/jp/company/map/nri_honsha.html
費用:無料
定員:25名(事前登録制)
内容:「攻めのIT投資を継続させる、
    オープンソースによる標準ITインフラの構築事例」
   「ポータル+BIで実現する、営業力強化」

イベントの詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。
http://openstandia.jp/event/event20081106a.html


┌──────────────────────────────────
│ 2008/11/28(金) レッドハット主催 JBoss COMPASS Tokyo 2008 にて
│ NRIが講演決定!
│ 「JBoss+企業情報ポータル(EIP)による、業務データの活用促進術」
└──────────────────────────────────
本年も恒例の JBoss COMPASS Tokyo 2008 が開催されます。
今年は「ビジネスを革新するオープンソースSOA」と題して、SOAを支える最新
基盤、JBoss Enterprise SOA Platform4.3を中心に最新テクノロジー、ベスト
プラクティス、マイグレーション、チューニングテクニックや事例などの最新
情報が紹介されます。

NRIは、「JBoss+企業情報ポータル(EIP)による、業務データの活用促進術」と
いうタイトルで16:40~17:30にセッションを行います。
JBoss と、オープンソースの企業情報ポータル「OpenStandia/Portal」を組み
合わせた業務データの活用を促進するソリューションについてご紹介します。
フル・オープンソースEIPの実力を、デモンストレーションでご覧ください。

日時:2008年11月28日(金) 13:00~18:20(受付開始 12:30~) 
会場:ベルサール西新宿 ホール&Room1, Room2
   http://www.bellesalle.co.jp/bs_nishishinjuku/index.html
費用:無料
定員:300名(事前登録制、定員になり次第、締め切りとなります)

イベントの詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。
http://openstandia.jp/event/event20081106b.html


┌──────────────────────────────────
│ 次世代ネットビジネスを勝ち抜くマーケティング戦略 特別無料セミナー
│ 2008/11/28(金) 福岡・2008/12/11(木) 大阪にて開催!
└──────────────────────────────────
ネット通販ビジネスでお役に立つソリューションや有益なヒントを紹介し、
毎回好評をいただいているマーケティング戦略セミナー。
OSSを活用した次世代ネット通販システム「OMMERCE(オマース)」の特徴や
メリット、費用対効果、アクセスログ分析を活用したECソリューション、及び
売上を拡大させるために最適なEC運営方法 等、ネット通販において勝ち残る
ための戦略をパートナー企業様とともにご紹介いたします。

~福岡会場~
日時:2008年11月28日(金)14:00~16:30 (受付開始13:45~)
場所:株式会社電通九州本社 11階 ホール
住所:福岡市中央区赤坂1-16-10
定員:50名
費用:無料(完全事前登録制)
主催:エフツーエム株式会社
協力:トランスコスモス株式会社、ビートレンド株式会社
セミナー詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。
http://www.f2m.co.jp/seminar/seminar_ommerce1128.html

~大阪会場~
日時:2008年12月11日(木)14:00~16:30(受付開始13:45~)
場所:株式会社電通関西支社 12階 大ホール
住所:大阪市北区堂島2-4-5
定員:50名
費用:無料(完全事前登録制)
主催:エフツーエム株式会社
協力:トランスコスモス株式会社、ビートレンド株式会社、株式会社アテナ
セミナー詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。
http://www.f2m.co.jp/seminar/seminar_ommerce1211.html


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編┃集┃後┃記┃
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
11月に入って、冬の始まりを感じる寒さになってきましたね。季節の移り変わ
りは早いものです。私の周囲では、この時期に体調を崩されている方が多いよ
うです。聞いたところによると、体温が1℃下がると、免疫力が40%も落ちる
らしいです!!これは平熱についての話ですが、免疫力低下の他にも低体温の
の恐怖がいろいろあるようです。。女性にとって冷えは大敵と言われますが、
性別を問わず体を冷やすことは良くないのですね。これからますます寒くなり
ますので、皆様も温かい食べ物を召し上がって、温かいお風呂で体を温めて、
くれぐれもご自愛くださいますように。
次回もどうぞよろしくお願いします。
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※注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。
 http://openstandia.jp/site/mailmagazine.html

商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp
OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp
発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
http://openstandia.jp/
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