NRI OSSソリューションマガジン(メールマガジン)

                       2010.12.21発行    Vol.42
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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こんにちは。株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
(OSSC)の私市(きさいち)です。今年も残りわずかになってまいりました。
皆さんにとって、この一年はどんな年だったでしょうか?今年のクリスマス
特大号メルマガは、2010年に多くの関心を集めたキーワード「クラウド」と
OSSに関する特集です!

※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や
 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI-OSSCに
 お問い合わせいただいたお客様、OSSユーザコミュニティサイトの会員様に
 配信しています。注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。
 http://openstandia.jp/site/mailmagazine.html


■目次
1.What's New
 ◆オープンソースカンファレンスFukuoka OBCI 、NRI講演とも盛況

2.特集 「クラウドを生かすオープンソース」
 ◆クラウド時代に重要性を増すオープンソース
 ◆オープンソースでサーバー統合を実現
  ~500台以上のサーバーをクラウドで集中管理~ 
 ◆オープンソースを用いた社内情報共有 
  ~企業情報ポータル「OpenStandia/Portal」~ 
 ◆オープンソースで実現する統合認証基盤

3.コラム バージョン管理の決定版-Subversion

4.今月注目の「バグ&セキュリティ情報」

5.年末年始の営業時間について


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1.What's New
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◆オープンソースカンファレンスFukuoka OBCI 、NRI講演とも盛況
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12月11日に開催されたオープンソースカンファレンスFukuoka。九州地区で
OSCのようなOSS関連のイベントが少ないためでしょうか、この日1日で500
名を超える来場者があり、その中でも学生さんの参加者が目立って、会場は
終始熱気に包まれていました。
NRIセッションでは、「オープンソースで実現する、グループ/グローバル
規模での情報共有と認証基盤」、続くオープンソースビジネス推進協議会
(OBCI)のセッションでは、「オープンソース『超』入門」の講演を行い、
多くの皆さんにご聴講いただきました。ここでも、OSSで実現する認証基盤
に関する関心の高さがうかがえました。

講演資料をご希望の方は、こちらから「OSC Fukuoka資料希望」とお知らせ
ください。
https://openstandia.jp/site/contact.html?mm=42_1


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2.特集 「クラウドを生かすオープンソース」
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今回の特集は、NRIが発行する定期刊行物「ITソリューションフロンティア」
2010年12月号の掲載記事の抜粋です。こちらの冊子をご希望の方は、会社名、
部署名、お名前、送付先住所、電話番号を記載いただき、ossc@nri.co.jp
宛に「ITソリューションフロンティア送付希望」とご連絡ください。

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 ◆クラウド時代に重要性を増すオープンソース
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近年、グループ企業にとどまらず、海外拠点や取引先企業なども含めたグロー
バルな規模の情報共有のニーズが高まっているが、この情報共有システムは
ユーザー数の増加やリソース拡張への柔軟性、コスト面などから、自社開発
よりもパブリッククラウドが有利である。
このクラウドのインフラ上で稼働させるソフトウェアにオープンソース製品を
利用すれば、低コストというメリットがさらに大きなものとなる。商用ソフト
ウェアを利用した場合、グループ企業全体やグローバル規模の利用ともなると
ライセンス費用だけで数億~数十億円になるケースも少なくないが、オープン
ソース製品を利用することでコストを大幅に削減できる。
オープンソースのメリットはコストだけではない。既存業務への適合や既存の
社内システムとの連携などでソフトウェアをカスタマイズする際にも柔軟に
対応できるほか、長期間の利用が可能であること、グローバルな情報共有シ
ステムにおいては多言語対応という点でも利用価値は高い。
さらに、標準的な認証プロトコルであるSAMLに対応したオープンソース製品
「OpenSSO」を利用したSaaSとの認証連携が低コストできる点も大きな
メリットだ。
今後、クラウドのさらなる普及に伴い、他のクラウドサービスへの移行性も
考慮する必要があるが、オープンソースが企業の情報システムにおける標準的
なプラットフォームとして今後さらに利用されていき、その重要性はますます
高まっていくことは間違いない。

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 ◆オープンソースでサーバー統合を実現
  ~500台以上のサーバーをクラウドで集中管理~ 
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クラウドのサービスが質・量ともに充実してきていることや、規模の拡大が
容易であることなどから、社内システムをクラウド上に移行するユーザー企
業が増えてきている。
今回は、500台以上の物理サーバーを仮想化してプライベートクラウド上に
移行した大手製造業の事例を紹介する。
ポイントとなるのは、単に仮想化によってリソースを最適化しただけでなく、
サーバーの新設要望にも素早く簡単に対応できるように、アプリケーション
から運用までをトータルでパッケージ化したことだ。
さらに、仮想マシンに搭載するソフトウェアは、OSを含め全てオープンソー
スを利用しているが、パッチ(修正プログラム)の検証と配布を自動化する
仕組みを設けた。パッチ自動検証サーバーで動作検証して問題がなければ全
てのサーバーに自動配布することで、ユーザー部門でのパッチ適用作業負荷
を大幅に軽減し、全てのサーバーの構成共通化と一律のパッチ適用を可能に
した。
今回、仮想化されたプライベートクラウド上のアプリケーションとしてオー
プンソースを採用したが、仮想化とオープンソースは非常に相性が良い。その
理由は規模拡張の容易さと保守コストの低さにある。オープンソースは基本
的にライセンスコストが無償であるため、仮想化して利用規模を拡大する際の
敷居が格段に低くなるためである。
サポートがなくて不安といったオープンソースのデメリットも、有償のサポー
トサービスの提供により解消できる。
クラウドとオープンソースの組み合わせは、サービスの洗練やサポートの充実
等により、今後ますます浸透していくであろう。

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 ◆オープンソースを用いた社内情報共有 
  ~企業情報ポータル「OpenStandia/Portal」~ 
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企業内外のさまざまなシステムに蓄積された膨大な情報の中から、必要な情報
を集約して1つの画面に表示する仕組みが企業ポータルである。
この企業ポータルを利用するユーザー規模が拡大するケースが多いため、ライ
センス費用が不要というコスト面や多言語対応といった観点からオープンソー
スの利用が有効といえる。
オープンソースの企業ポータルには、「Liferay」「XOOPS」「Joomla!」
「Jetspeed」「JBossPortal」等があるが、「Liferay」は (1)柔軟な
アクセス制御 (2)ユーザーフレンドリーなインターフェース (3)多様なユー
ザーグルーピング機能 (4)多言語対応(35カ国語) (5)拡張性の高いアプ
リケーションプラットフォーム などの点で優れている。
企業情報ポータルのような社内情報共有システムの構築には、商用製品のほか
「Google Apps」や「Salesforce CRM」のようなSaaSを利用する方法も
あるが、企業の独自要件に合わせて柔軟にカスタマイズできる点ではやはり
オープンソースが有利といえる。
「Liferay」には、既製の小規模なアプリケーションである”ポートレット”
があらかじめ数十種類用意されており、このソースコードが公開されている。
これに併せて、既成のポートレットを組み合わせて新しいポートレットを素
早く開発できる仕組みも用意されている。
今後、さらにオープンソースの導入事例が増えていくにつれ、顧客要件をシ
ステムに適切実装していくスキルや、独自に開発したソースコードと元々の
オープンソースとを継続的に維持していく維持管理力など、オープンソースを
使いこなす技術力がベンダーの差別化要素となるだろう。

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 ◆オープンソースで実現する統合認証基盤
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クラウドの普及により、システムの利用形態が多様化するにつれ、内部統制
の強化や利便性も向上を目的に、シングルサインオンで一元的なID管理をし
たいといった統合認証基盤の整備が求められている。
昨今では、企業グループ全体やグローバル規模など、認証を要するシステム
の範囲が広がり、SaaSにおけるサービス間での認証統合へのニーズも強まっ
ている。
この統合認証基盤にオープンソース製品を利用するメリットは、(1)顧客要件
に応じた細かいカスタマイズが容易 (2)長期にわたって製品を継続的に安定
利用できる (3)コスト削減効果が大きい ことがあげられる。
統合認証のオープンソース製品としては、「OpenSSO」がよく知られている。
商用製品のコア部分のソースコードをオープンソース化したもので、機能的に
商用製品に見劣りしないため採用実績も多い。
また、分散したID情報を一元管理するアカウント管理ツールとして、オープン
ソースの「LISM」が多く用いられている。
これらを用いた統合認証基盤の構成例では、社内システムとSaaSとの連携は
標準的な認証プロトコルである「SAML」によって実現される。


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3.コラム バージョン管理の決定版-Subversion
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                	       Subversion.JP 管理人
                               谷川 真一

はじめまして。Subversion.JPのサイトを開設・運営しております谷川です。
このサイトを通じてSubversionの啓蒙活動を初めてまだ半年ほどですが、
少しずつSubversionが理解され、普及すればいいな、と考えています。

Subversion.JP: http://www.subversion.jp/


3.1. Subversionって何さ
Subversionは、いわゆる「バージョン管理」のソフトウェアです。ソフト
ウェアを開発する際には、ひとつ「元になる」ソフトを作成し、少しずつ
機能を付加して改良版を作っていくわけですが、そのためには元の版をその
まま保存し、どこがどう変わったか、どの版とどの版が結びついているのか、
といったような「版の管理」が必要です。これがバージョン管理です。
Subvesrionはこれを自動でやってくれるソフトなのです。

元々、この分野はCVSというソフトが主流で、ほんの5年前頃まではこのCVS
が主流でしたが、最近新しく建てられるサーバはほとんどSubvesrionに
なっています。そして、用途もプログララムのソースコードだけではなく、
Webのコンテンツやグラフィックファイルなど様々なファイルが扱われるよう
になってきました。

昨今では、Subversionの他にも MercurialやGitと言った分散型のバー
ジョン管理ツールも出てきていますが、現在でも特に企業ユースの場合は
Subversionが選ばれます。


3.2 他の「バージョン管理もできるWeb型の文書管理ツール」とどう違うの?
昨今では、AlfrescoやOpenStandia/PortalといったWebで文書管理を
行うシステムがあります。これらもバージョンを管理しているので、同様な
ツールと思われることもあるのですが、使われ方が異なります。
Web型では、基本的にサーバ上の文書が常に「正」です。ローカル(PC)には
その一部がコピーされますが、ローカルとサーバは連携しているわけではなく、
ダウンロード(ローカルに文書をコピー)したりアップロード(文書をサーバ
に反映)したりするのは、ユーザの裁量に任されています。
一方でSubversionでは、ローカルにもサーバーと同じ文書の体系(リポジ
トリ)を持ち、サーバーと同期させることで、サーバー上の文書を「ローカル
の文書」として扱えます。
従って、例えば、Webのページやデザインファイル、コンピュータのプログ
ラムなど何度も何度も修正して、チェックして、完成、という性質のある文書
に向いています。
また、ラベルを付けて「文書のセット」を管理できますから、複数の種類の
ファイルがセットになっているような文書にも向きます。


3.3 Subversionと文書管理の今後
Gitに見られるように、バージョン管理ツールは今後「分散リポジトリ」が
主流になります。実際の所、企業ユースでは集中リポジトリの方が管理上いい
面もあるのですが、機能としては必須となるでしょう。Subversionも来年
初頭リリース予定のVersion1.7からこの機能が入ってくることが決まって
います。興味ある方は、ぜひSubvesrion.JPで情報収集してみてください。

補足として、OpenStandiaでもサポートを実施しておりますので、サポート
をご希望の場合は、お気軽にお問合せください。
https://openstandia.jp/site/contact.html?mm=42_2

▽OSS紹介 subversion関連サービスページ
http://openstandia.jp/services/subversion/index.html?mm=42_3


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4.今月注目の「バグ&セキュリティ情報」
 ~JBoss Enterprise Application Platform の JBoss Drools
  の処理に任意のコードを実行される問題~
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※「バグ&セキュリティ情報」はメールマガジンでは概要のみ掲載します。
 詳細およびサポートサービスのご相談は、以下からお問い合わせください。
https://openstandia.jp/site/contact.html?mm=42_4


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5.年末年始の営業時間について
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NRI-OSSCの年末年始の営業時間等についてご連絡いたします。
※救急センターでの緊急対応については別途ご相談ください。

【本年最終営業日】
 2010年12月30日(木) 9:00 ~ 18:00

【新年営業開始日】
 2011年 1月 4日(火) 9:00 ~ 18:00

【休業期間】
 2010年12月31日(金) ~ 2011年1月3日(月)


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編┃集┃後┃記┃
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
これから年末にかけて、ノロウイルスなどのウイルス性の胃腸炎が全国的に流行
時期を迎えるそうです。激しい下痢や嘔吐を伴って脱水症状を起こしやすく、
体力の消耗も大きいので、特に小さいお子さんやご年配の方がいるご家庭では
十分ご注意くださいね。健康で、よい年末年始をお迎えください!
次回もどうぞよろしくお願いします。
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※注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。
 http://openstandia.jp/site/mailmagazine.html

商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp
OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp
発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
http://openstandia.jp/
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