NRI OSSソリューションマガジン  2011.01.04発行 新春号

                       2011.01.04発行    新春号
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI-OSSCに
 お問い合わせいただいたお客様、OSSユーザコミュニティサイトの会員様に
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 新年のご挨拶
                                                        寺田 雄一
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新年、明けましておめでとうございます。

昨年も、景気低迷が続く状況ではありましたが、OpenStandiaは皆様のおかげ
で大変ご好評を頂き、さらに多くのお客様にサービスを提供させて頂くことが
できました。

メンバー一同感謝しております。

また、パートナー企業や各オープンソースコミュニティ、関係者の方々にも
大変お世話になり、ありがとうございました。


▼2010年の振り返り

昨年を振り返りますと、2009年に引き続き、シングルサインオン、ID管理、
企業情報ポータルなどのソリューションが人気がありました。

・シングルサインオン、統合ID管理
https://openstandia.jp/solution/id_management/index.html

・企業情報ポータル
https://openstandia.jp/solution/eip/index.html

特に、シングルサインオン、統合ID管理は好調で、弊社としても力を入れてお
り、ベースとなっているOpenSSO、OpenAMに管理機能を大幅に強化した、
「OpenStandia/SSO&IDM」というソリューション(パッケージ)の提供を開始
させていただきました。
http://www.nri.com/jp/news/2010/101014_1.html

また、10月にはオープンソースの統合BI(ビジネスインテリジェンス)ツール
である「Jaspersoft」のサブスクリプション販売を開始させていただきました。

こちらは、無償版を利用してレポート開発をお試ししていただける、手順書
(ガイドライン)を公開していますので、ぜひダウンロードして頂ければと思
います。

・オープンソースBIツール「Jaspersoft」の紹介とガイドラインのダウンロード
https://openstandia.jp/solution/jaspersoft/index.html

※ガイドラインは「ホワイトペーパーダウンロードのお申し込み」ボタンから
 申し込みをお願いします。


▼ソフトウェアの存続

さて、新年のご挨拶に代えて、今年は「コスト削減」以外のオープンソースの
メリットについて、少しお話しをさせて頂きたいと思います。

上記でも出てきたオープンソースのシングルサインオン・ソフトウェアである
「OpenSSO」ですが、旧サン・マイクロシステムズ社が開発し、オープンソース
として公開していたものです。
ご存知のように、サン・マイクロシステムズ社はオラクル社に吸収合併されま
した。
これにより、OpenSSOの存続を心配する声がよく聞かれるようになりました。

これらの状況を踏まえて、我々は、お客様企業やインテグレーターの皆様が、
OpenSSOを今後も継続して、安心してお使い頂けるようにするための枠組みを
作る必要があると考えました。

幸い、OpenSSOはオープンソースであるため、我々も元々ソースコードを保持し
ています。ですから、お客様へのサービス提供、サポート提供については、オ
ラクル社への合併があっても、まったく影響はありません。
(元々、OpenSSOのサポートは、サン・マイクロシステムズ社には委託していま
せんでした。)

しかし、よりお客様やインテグレーター様に安心して頂くため、また、OpenSSO
がさらに発展していくためには、弊社1社が取り組んでいくよりも、同じように
OpenSSOを利用している企業と協力していくことが望ましいと考えました。

このような考えから、我々は2010年10月に「OpenSSO&OpenAMコンソーシアム」
を設立いたしました。また、私は、コンソーシアムの会長に就任させて頂いて
おります。
http://www.nri.com/jp/news/2010/101014_2.html

コンソーシアムでは、OpenSSOの普及活動のほか、バグFIXや機能拡張について
参加企業が協力して行っていきます。さらに、OpenSSOの後継と言われている
OpenAMについても、OpenAMコミュニティと連携して、普及活動に取り組んでま
いります。

さて、ここからが重要なのですが、「OpenSSO」がオープンソースでなかったら
(クローズドなソフトウェアだったら)どうなっていたでしょう?
通常、開発ベンダーが買収された時点、もしくは1~2年間サポートが継続された
後、基本的にはそのソフトウェアは使用できなくなります。

商用ソフトウェア(クローズドなソフトウェア)には、このようなリスクが常
に存在します。
オープンソースであれば、ソースコードが公開されているため、ソフトウェア
は継続して利用できるのです。

今回の事件は、オープンソースの大きなメリットを再確認することができた、
とてもよい機会でした。


▼買収によるベンダー寡占化

近年、ITの業界では、頻繁に企業買収、合併が行われています。これにより、
今後も「ソフトウェアの継続性」の問題が度々発生することと思います。

また、お客様企業やインテグレーター様にとっては、ソフトウェアの選択肢が
少なくなっていることも、大きな懸念となっています。
買収、合併が進み、ソフトウェアを提供する「企業の数」が少なくなっていま
す。これにより、ソフトウェア・ベンダーの力が大きくなっています。

具体的には、近年ソフトウェアのライセンス費用や、保守サポート費用の「値
上げ」が多く見られるようになってきました。
世界的な景気低迷の中にあってです。

これは、ユーザーと、ベンダーとの力関係が変化してきている、ひとつの表れ
です。

このような状況にあって、お客様企業、インテグレーター様にとって、オープ
ンソースは「もうひとつの選択肢」として、益々重要になってきます。

我々は、情報サービス産業が健全に発展するため、「もうひとつの選択肢」と
してオープンソースが機能するよう、引き続き尽力してまいります。

2011年は、
・ソフトウェアのコストを削減(適正化)する
・長期間にわたり、ソフトウェアを利用していただく
というメリットを、お客様企業、インテグレーター様に享受して頂くために、
引き続きサービスやソリューションの強化に取り組んでまいります。

おそらく2011年最初のニュースリリースは、
「サーバ台数に依存しない、オープンソース・サポートサービスの価格体系」
に関する発表になると思います。
これは、お客様企業の中で、より広く、深く、オープンソースをご利用頂く事
で、オープンソースのメリットを最大限に享受頂くためのものです。

2011年も、オープンソースの普及と発展のため、そしてオープンソースの活用
による企業の発展に貢献するために、OpenStandiaは活動してまいります。

本年も宜しくお願いいたします。

                             2011年1月4日
                 株式会社 野村総合研究所 情報技術本部
           オープンソースソリューションセンター長 寺田 雄一
                        https://openstandia.jp/


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