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MySQL 5.0.82 リリースノート (日本語翻訳)
修正されたバグ:
・
レプリケーション
:
STOPSLAVE
と
STARTSLAVE
を使用してレプリケーションスレーブを再起動するか、またはスレーブ
mysqld
プロセスの再起動によってレプリケーションスレーブを再起動すると、デバッグバージョンのサーバの使用時にスレーブがクラッシュする可能性があった(
Bug#38694
)。
・ レプリケーション :DDL ステートメントを実行したスレッドを、そのスレッドが binlogイベントを書き込む前に 強制終了すると、 binlogイベントのエラーコードがER_SERVER_SHUTDOWNまたはER_QUERY_INTERRUPTEDに誤って設定されたため、レプリケーションが失敗した( Bug#37145 )。
・ レプリケーション : バイナリログでは、サブクエリ内で使用されたカラムエイリアスが無視された( Bug#35515 )。
・ レプリケーション : 削除するプロシージャまたは関数が存在しない場合、 DROPPROCEDUREIFEXISTS および DROPFUNCTIONIFEXISTS ステートメントはバイナリログに書き込まれなかった ( Bug#13684 )。
Bug#25705 も参照。
・
INFORMATION_SCHEMA
テーブルで
HANDLER
ステートメントを使用すると、サーバがクラッシュした。現在は、
INFORMATION_SCHEMA
テーブルでは
HANDLER
が禁止されている(
Bug#44151
)。
・
myisamchk
は、負の
Maxkeyfilelength
値を表示する可能性があった(
Bug#43950
)。
・
mysqld_multi
は、誤って
mysqld_safe
に
--no-defaults
を渡した(
Bug#43876
)。
・Windowsでは、浮動小数点値を最大長が変換済みの浮動小数点値の長さよりも短い CHAR カラムに挿入しようとすると、サーバがクラッシュした( Bug#43833 )。
・
InnoDB
は、インデックスカーディナリティを計算するために乱数を使用してインデックスへのダイブを生成する。ただし、特定の状況下では、このアルゴリズムは乱数を生成しなかったため、
ANALYZETABLE
はカーディナリティの見積もりを正しく更新しなかった。どのアルゴリズムを使用するのかを制御する
innodb_use_legacy_cardinality_algorithm
システム変数と共に、ランダム化プロパティが改善された新しいアルゴリズムが導入されている。この変数のデフォルト値は1(ON)で、この場合、元のアルゴリズムを使用して既存のアプリケーションとの互換性が維持される。この変数を0(OFF)に設定すると、ランダム性が改善された新しいアルゴリズムを使用できる(
Bug#43660
)。
・浮動小数点数の UNION は、不必要な丸めを行った( Bug#43432 )。
・ある特定のステートメントは、テーブルを開いてから、間近に予期されるグローバル読み取りロックを待つ可能性があるが、その際、そのグローバル読み取りロックが待ち受けているテーブルを保持しているかどうかを確認しないため、ハングが発生した。影響を受けたステートメントは、 SELECT...FORUPDATE 、 LOCKTABLES...WRITE 、 TRUNCATETABLE 、および LOADDATAINFILE である( Bug#43230 )。
・
InnoDB
btr_search_drop_page_hash_when_freed()
関数には競合状態があった(
Bug#42279
)。
・ myisampack ユーティリティでテーブルを圧縮すると、サーバはそのテーブルを開くときにValgrind警告を生成した( Bug#41541 )。
・
DELAY_KEY_WRITE
が有効になっている
MyISAM
テーブルの場合、サーバを強制終了すると、そのテーブルにクラッシュマークが付けられることなくインデックスファイルが破損する可能性があった(
Bug#41330
)。
・複数テーブルの UPDATE ステートメントは、トリガを正しく起動しなかった( Bug#39953 )。
・ セクション11.13.4.2.3「CreatingGeometryValuesUsingMySQL-SpecificFunctions」 にリストされている関数は、以前はWKB引数を受け入れて、WKB値を返していた。現在は、WKB引数またはジオメトリ引数を受け入れて、ジオメトリ値を返すようになっている。
セクション11.13.4.2.2「CreatingGeometryValuesUsingWKBFunctions」 にリストされている関数は、以前はWKB引数を受け入れて、ジオメトリ値を返していた。現在は、WKB引数またはジオメトリ引数を受け入れて、ジオメトリ値を返すようになっている( Bug#38990 )。
・同じ DES_ENCRYPT() 値を各行に使用してカラムを更新する UPDATE ステートメントは、実際にはそれぞれの行を異なる値で更新していた( Bug#35087 )。
・共有メモリ接続の読み取り方法と書き込み方法では、非同期クローズイベントを正しく処理できなかった。これにより、クライアントがロックアップしてサーバの応答を待つ可能性があった。たとえば、 mysql_real_query() の呼び出しは、実行したステートメントがサーバ側で中止された場合にクライアント側で永久にブロックされた。バグレポートとパッチについては、ArminSchffmann氏にによるものである( Bug#33899 )。
・ CHECKSUMTABLE は、 KILLQUERY では強制終了できなかった( Bug#33146 )。
・ myisamchk と myisampack は、*ファイル名パターン拡張のサポートを有効にしたライブラリにリンクされていなかった( Bug#29248 )。
・トランザクションに変更がない場合、 COMMIT はセーブポイントを削除しなかった( Bug#26288 )。
・いくつかのメモリ割り当て関数は、戻り値がout-of-memoryかどうかチェックされていなかった( Bug#25058 )。