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MySQL 5.0.92 リリースノート (日本語翻訳)
製品ライフサイクルの終了。 MySQLDatabaseServerバージョン5.0については、アクティブな開発は終了しています。オラクル社は、お客様にさまざまなサポートを提供しています。詳細については『LifetimeSupportPolicyforOracleTechnologyProducts』(http://www.oracle.com/us/support/lifetime-support/index.html)の「MySQL」セクションを参照してください。最新バージョンへのアップグレードをご検討ください。
ここには、MySQLEnterpriseServerおよびMySQLCommunityServerの前回のリリース(5.0.91)以降に適用された変更とバグ修正について記載します。ご使用のバージョンと機能に関連する修正について、さらに詳しい個別の 更新情報 が必要な場合には、 MySQLEnterprise (MySQLの商用版)のサブスクリプションをご検討ください。詳細については、http://www.mysql.com/products/enterprise/advisors.htmlを参照してください。
機能の追加または変更:
・ http://dev.mysql.com/downloads/timezones.html に掲載されているタイムゾーン表が更新された。これらの表は、zoneinfoファイルを含まないWindowsやHP-UXなどのシステム上で利用できる(Bug#40230)。
修正されたバグ:
・ セキュリティ修正 :極値関数( LEAST() や GREATEST() など)に対する引数の評価中に、タイプエラーが正しく伝播されず、サーバがクラッシュしていた(Bug#55826、CVE-2010-3833)。
・ セキュリティ修正 :グルーピングのためにテンポラリテーブルを必要とする派生テーブルを実体化すると、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#55568、CVE-2010-3834)。
・ セキュリティ修正 :論理式コンテキストで評価されるユーザ変数への代入式は、 GROUPBY 用のテンポラリテーブルで事前に計算することができる。ただし、テンポラリテーブルの作成後に式の値を使用しようとすると、その値はテーブルから読み取られずに再評価されていたため、その結果としてサーバがクラッシュしていた(Bug#55564、CVE-2010-3835)。
・ セキュリティ修正 :ユニークな SET カラムを有するテーブルを含む結合を実行すると、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#54575、CVE-2010-3677)。
・ セキュリティ修正 :ビューの準備中に LIKE 述語を事前評価すると、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#54568、CVE-2010-3836)。
・ セキュリティ修正 : GROUP_CONCAT() と WITHROLLUP を同時に使用すると、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#54476、CVE-2010-3837)。
・ セキュリティ修正 :クエリで使用されている GREATEST() 関数または LEAST() 関数の引数のリストに数値引数と LONGBLOB 引数が混在し、そのような関数を実行した結果が中間テンポラリテーブルを使用して処理された場合、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#54461、CVE-2010-3838)。
・ セキュリティ修正 : EXPLAIN を SELECT...UNION...ORDERBY(SELECT...WHERE...) 形式のクエリと一緒に使用すると、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#52711、CVE-2010-3682)。
・ InnoDB ストレージエンジン :アクティブなトランザクションが1023あるテーブルを作成または削除すると表明違反が発生した(Bug#49238)。
・ make_binary_distributionを make のターゲットにすると、生成される列がシェルに対して長くなりすぎるため、プラットフォームによっては失敗する可能性があった(Bug#54590)。
・ クライアントは、 mysql_stmt_send_long_data() CAPI関数(または COM_STMT_SEND_LONG_DATA コマンド)を使用して、プリペアドステートメントのパラメータに TEXT や BLOB 以外の型のデータをチャンクで供給することができたが、他のデータ型はロングデータとして有効ではないため、クラッシュが発生していた(Bug#54041)。
・ structNET の要素が欠けているため、埋め込み mysqld のビルドが失敗した(Bug#53908、Bug#53912)。
・ my_sys.hの MY_INIT マクロの定義に不要なセミコロンが含まれていたため、コンピレーションエラーが発生する可能性があった(Bug#53906)。
・ FEDERATED テーブルのあるリモートサーバにアクセスできない場合、 INFORMATION_SCHEMA.TABLES テーブルに対するクエリが失敗した(Bug#35333)。
・ SSLを使用すると、 mysqld が実行中に失敗する可能性があった(Bug#34236)。
・ レンジスキャンのために、推定レコード数を計算していたスレッドが KILL ステートメントに応答しなかった。したがって、 range 結合タイプが可能な場合(オプティマイザによって結合タイプとして選択されておらず、 EXPLAIN によって示されていない場合でも)、( SHOWPROCESSLIST によって示される) statistics 状態のクエリが、 KILL ステートメントに応答しなかった(Bug#25421)。