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MySQL 5.5.12 リリースノート (日本語翻訳)
機能の追加または変更
・ --auto-generate-sql オプションを指定して mysqlslap を呼び出すと、テストランの最後に、 --create-schema オプションで指定されたスキーマが削除された。この動作はユーザが予期していない可能性があった。 mysqlslap はスキーマを削除しなくなり、スキーマの作成と削除の両方を行う新しい --create-and-drop-schema オプションを使用するようになった(Bug#58090、Bug#11765157)。
修正されたバグ
・ InnoDB ストレージエンジン : レプリケーション :プライマリキーのない InnoDB テーブルで、あらかじめ NULL を設定したカラムを更新しようとすると、Can'tfindrecordin' table 'ontheslaveというメッセージが表示されてレプリケーションが失敗した(Bug#11766865、Bug#60091)。
・ InnoDB ストレージエンジン : InnoDB が非常に重いI/Oロードを解釈すると、サーバがハングしている兆候として、15分間以上サーバが停止する可能性があった。今回の変更で、以前は擬陽性があった InnoDB スレッドの待機時間を測定するロジックが修正された(Bug#11877216、Bug#11755413、Bug#47183)。
・ InnoDB ストレージエンジン : lower_case_table_names=2 を設定した状態で、外部キー制約が適用される InnoDB テーブルへの挿入を行うと、サーバの再起動後に失敗する可能性があった(Bug#11831040、Bug#60196、Bug#60909)。
・ レプリケーション : mysqlbinlog で --server-id オプションを使用すると、 mysqlbinlog がログの残りの部分を読み込めないまま、形式記述ログイベントがバイナリログからフィルタされた。現在は、このオプションの値に関係なく、そのようなイベントが必ず読み込まれる。
この問題の修正の一環として、現在は、 --server-id の値に関係なく、 mysqlbinlog がローテートログイベントも読み込む(Bug#11766427、Bug#59530)。
・ Windowsで利用可能なDNSサーバがない場合、サーバがクライアント接続を拒否した(Bug#12325375)。
・ mysql_upgrade が、 mysql.user テーブルの authentication_string カラムを適切にアップグレードしなかった(Bug#11936829)。
・ InnoDB が zlib 関数を呼び出す際、適切な初期化を行っていなかった(Bug#11849231)。
・ CREATETABLE での TABLESPACE テーブルオプションの指定が許可されていたが、このオプションの値が.frmファイルに書き込まれなかった(Bug#11769356)。
・ ストアドプログラムの変数 DATETIME と NOW() を比較すると、 character_set_connection が utf8 に設定されている場合、Illegalmixofcollationsエラーが発生した(Bug#60625、Bug#11926811)。
・ 定義に HAVING 句が含まれているビューから選択すると、以下のエラーで失敗した。
・1356:View'...'referencesinvalidtable(s)orcolumn(s)
・orfunction(s)ordefiner/invokerofviewlackrightstousethem
(Bug#60295、Bug#11829681)
・ CREATETABLE 構文での STORAGE{DEFAULT|DISK|MEMORY} オプションの指定が許可されているが、この値が.frmファイルに書き込まれなかった。そのため、このテーブルの後続の CREATETABLE...LIKE にこのオプションが含まれなかった。
また、テーブルスペースを持つテーブルの ALTERTABLE が、誤ってテーブルスペースを破壊した(Bug#60111、Bug#11766883、Bug#34047、Bug#11747789)。
・ サーバが net_buffer_length よりも小さい値を max_allowed_packet に設定することを許可していたが、 max_allowed_packet は net_buffer_length 値の上限であるためつじつまが合わなかった。現在は、警告が発せられ、値が未変更のままになる(Bug#59959、Bug#11766769)。
・ Item_func_set_user_var オブジェクトの変数を初期化しないと、表明が発生する可能性があった(Bug#59527、Bug#11766424)。
・ --skip-innodb オプションを指定してサーバを起動すると、 have_innodb システム変数が DISABLED ではなく YES に初期化された(Bug#59393、Bug#11766306)。
・ Item_func_month::val_str() で、 NULL 値チェックが遅すぎることに対するValgrind警告が修正された(Bug#59166、Bug#11766126)。
・ Item::get_date で、 NULL 値チェックがないことに対するValgrind警告が修正された(Bug#59164、Bug#11766124)。
・ extract_date_time() で、文字列終わりチェックがないことに対するValgrind警告が修正された(Bug#59151、Bug#11766112)。
・ 文字列コンテキストで、 MIN() および MAX() 関数が、 BIGINTUNSIGNED 引数に符号がないことを考慮していなかった(Bug#59132、Bug#11766094)。
・ Item_func::val_decimal で、 NULL 値チェックがないことに対するValgrind警告が修正された(Bug#59125、Bug#11766087)。
・ Item_func_str_to_date::val_str で、初期化されていない変数に対するValgrind警告が修正された(Bug#58154、Bug#11765216)。
・ ジオメトリ関数のオーバーフローが原因で、 Item_func_int_val::fix_num_length_and_dec() で表明が発生する可能性があった(Bug#57900、Bug#11764994)。
・ プリペアドステートメントを使用すると、テーブルを閉じた後に、サーバが結果セットメタデータを送信しようとする可能性があった(Bug#56115、Bug#11763413)。
・ lower_case_table_names=2 を設定すると、データベース名で限定されるオブジェクトの解決が失敗する可能性があった(Bug#50924、Bug#11758687)。
・ SHOWEVENTS が必ずしも正しいデータベースからイベントを表示しなかった(Bug#41907、Bug#11751148)。