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MySQL 5.5.13 リリースノート (日本語翻訳)
注意事項
非常に古い(MySQL4.0)クライアントは、MySQL5.5.12のリリース後に発見された問題が原因で一時的に動作していません。問題の修正を検討しています。
修正されたバグ
・ InnoDB ストレージエンジン :XAトランザクションが準備済みでもまだコミットされていないときに、サーバがクラッシュすると、再起動後もこのトランザクションがシステム内に残り、その後のシャットダウンがハングする可能性があった(Bug#11766513、Bug#59641)。
・ InnoDB ストレージエンジン :Bug#11831040/60196/60909の外部キーエラーと同様の問題が、違う原因によってMacOSXで発生した。 lower_case_table_names=2 を設定した状態で、外部キー制約が適用される InnoDB テーブルへの挿入を行うと、サーバの再起動後に失敗する可能性があった。
・ パーティショニング :内部関数get_partition_set()が、場合によってキー仕様が NULL の可能性があることを考慮していなかった(Bug#12380149)。
・ パーティショニング :行順検索のインデックスマージを実行すると、パーティショニングハンドラが、クエリ用ではなくテーブル用に割り当てられているメモリからメモリを使用していたため、テーブルが閉じられるまでテーブルオブジェクトのメモリが解放されなかった(Bug#11766249、Bug#59316)。
・ レプリケーション : --base64-output=decode-row および --start-position= pos ( pos はバイナリログ内の形式記述ログイベントを過ぎたポイント)を使用して mysqlbinlog を呼び出すと、以下のような誤ったエラーが生成された。
・malformedbinlog:itdoesnotcontainanyFormat_description_log_event...
しかし、形式記述ログイベントが出力されないことに危険性はないため、この場合のエラーは削除された(Bug#12354268)。
・ レプリケーション :レプリケーションエラーのいくつかのメッセージに誤字があった(「position」という単語のスペルが誤って「postion」になっていた)(Bug#11762616、Bug#55229)。
・ トリガ内の NEW. var_name ( var_name は BLOB または TEXT 型)への割り当てが適切に処理されず、不正な結果になっていた(Bug#12362125)。
・ 現在のXAトランザクションのロールバックが必要であることが発見されると、 XACOMMIT がエラー状態のクリーンアップに失敗する可能性があった。その結果、次のXAトランザクションで、前のトランザクションのクリーンアップが適切に行われたかどうかをチェックするときに、表明が発生する可能性があった(Bug#12352846)。
・ client_plugin.hヘッダファイルから内部クライアントマクロ参照が削除された。この参照が原因でこのファイルが使用できなくなっていた(Bug#60746、Bug#12325444)。
・ サーバがいくつかのストアドプロシージャを繰り返し呼び出してメモリを消費していた。接続を終了するまでそのメモリが解放されなかった(Bug#60025、Bug#11848763)。
・ サーバがXAステートメントの特定の無効な異常シーケンスをチェックしなかったため、これらのシーケンスにより表明が発生した(Bug#59936、Bug#11766752、Bug#12348348)。
・ MySQLの構成のためにGNUautotoolsから CMake への変換を行うと、 USE_SYMDIR プリプロセッサシンボルが削除され、それが原因でシンボリックリンクが失敗した( セクション7.11.3.1「UsingSymbolicLinks」 の説明を参照)(Bug#59408、Bug#11766320)。
・ UNION のテンポラリ結果テーブルで、 YEAR 値に誤った max_length 値が使用され、不正な結果になる可能性があった(Bug#59343、Bug#11766270)。
・ Item_func_in::fix_length_and_dec() で、初期化されていない値に対するValgrind警告が修正された(Bug#59270、Bug#11766212)。
・ ROUND() 計算で、初期化されていないメモリに対するValgrind警告が修正された(Bug#58937、Bug#11765923)。
・ インデックス値と初期化されていないフィールドを比較することによって発生するValgrind警告が修正された(Bug#58705、Bug#11765713)。
・ LOADDATAINFILE エラーによりI/Oキャッシュメモリがリークする可能性があった(Bug#58072、Bug#11765141)。
・ LOADDATAINFILE で、マルチバイト文字シーケンスを詰め込むスタックが小さ過ぎて入りきらなかった(Bug#58069、Bug#11765139)。
・ 内部パフォーマンススキーマヘッダファイルが、不必要に公開でインストールされた(Bug#53281)。
・ Linuxで、同梱の libedit を使用してビルドされた mysql クライアントが~/.editrcを読み込まなかった(Bug#49967、Bug#11757855)。
・ ORDERBY 句がないクエリの場合、オプティマイザが HAVING 句を不正に処理する場合があった(Bug#48916、Bug#11756928)。
・ PROCEDUREANALYZE() は、 NULL 結果の場合にメモリをリークする可能性があった。また、 LIMIT 句を共に使用すると、不正な結果を返す可能性があった(Bug#48137、Bug#11756242)。
・ DISTINCTCONCAT( col ,...) を使用する際、 CONCAT() への引数が、カラム内の値よりも狭い表示幅が宣言された整数データタイプのカラムであった場合、不正な結果が返された(たとえば、 INT(1) カラムに 1111 が含まれている場合)(Bug#4082)。