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Payara

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Payaraとは

Payara(パイアラ)は、GlassFish Serverのオープンソース版から派生したJava EE準拠のアプリケーションサーバーです。
2014年にOracle社がGlassFishの商用サポートの中止を発表した後、C2B2 Consulting社によりGlassFishからフォークされてPayaraが公開されました。その後、コミュニティによりバグフィックスや機能追加が継続的に行われており、四半期ごとに新しいバージョンがリリースされています。 2016年4月以降、Payaraは開発とコミュニティの貢献の調整を担当するPayara Services Ltd社の後援を受けています。

Payaraにはコミュニティ版の他にPayara Services Ltd社のサポートが受けられるエンタープライズ版があります。

Payaraにはいくつかのビルドがあり、Payara Serverのマイクロサービス版である「Payara Micro」という、サイズが70MBに満たないjarファイルも提供されています。これにより、ユーザーはアプリケーションサーバーをインストールせずに、コマンドラインからwarファイル形式のWebアプリケーションを起動したり、Webアプリケーションを組み込んだPayara Microを単一のjarファイルとして作成することができます。 Payara MicroにはJava APIも付属しているため、JavaアプリケーションからPayara Microを組み込み、起動することもできます。

なお、Payara のバージョンナンバー形式は、2020年より「5.2020.2」のように、「メジャーバージョン番号 + 年 + リリース番号」という分かり易い形式に変更されました。

主な特徴

Payaraの主な特徴は以下の通りです。

高機能・高性能

Javaを用いて企業システムを構築するためのアプリケーションサーバーの標準規格(Java EE)に準拠しているため、機能面において商用製品と差がありません。GlassFish 5.xオープンソース版の機能を完全にサポートしているだけでなく、JCache、JBatch、セッションクラスタリングなどの商用環境での機能を強化しています。

軽快な動作、安定性

世界的に導入事例の多いGlassFishがベースとなっており、性能や安定性が高いです

マルチプラットフォーム

Javaで実装されているため、Red Hat Enterprise Linux、Sun Solaris、Microsoft WindowsなどほとんどのOSで正常に動作します

高い移植性

GlassFishで稼働しているアプリケーションのPayaraへの移行が容易にできます。また、Java EE準拠であるため、他のアプリケーションサーバー上で稼働しているアプリケーションをPayaraへ移植することも比較的容易です。ソースコードレベルの修正はほとんど(あるいはまったく)することなく、各種設定ファイルの変更や動作確認テストを実施するだけで完了します

Webベースの管理インターフェース

管理コンソールから、クラスタ化されたすべてのPayaraサーバーの管理、新しいサーバーの作成/設定/制御、アプリケーションのデプロイなどができます。

クラウドサービスへの対応

Microsoft Azure、Amazon AWS、Google Cloud Platform などのクラウドサービスに対応しています。

コスト効果

オープンソースであるためにライセンス費用がかかりません。商用目的でも使用することができ、商用製品に比べコストを削減することができます

オープンなコミュニティによる継続的な改善

Payaraはオープンなコミュニティにより開発されており、四半期ごとにバグを修正したパッチがリリースされています。

類似プロダクト

Payara は、GlassFish 4.xから派生したため、GlassFishとは完全に近い互換性があります。現在GlassFishを使用されている場合は、PayaraへとスムーズにWebアプリケーションを移行することができます。
Payaraの他にも、オープンソースソフトウェアのWildFly、JBoss EAPや、商用製品のWebLogic、WebSphereなど、Java EE 準拠のアプリケーションサーバーがあります。 また、サーブレットコンテナという意味では、TomcatやJettyなども同類のソフトウェアと言えますが、TomcatやJettyはJava EEに含まれる一部の機能(サーブレット/JSPを動作させるためのWebコンテナやWebSocketなど)しか保持していません。Payaraは Java EE に含まれるすべての機能を実装しています。

  • Payara、WildFly、WebLogic、WebSphere : Java EE 準拠
  • Tomcat、Jetty : サーブレットなど一部のJava EEの仕様を実装

Payaraは、Java EEに準拠しており高機能であるというだけでなく、開発プロセスが公開されており、オープンソースであり続けることが宣言されているため、安心して利用できる点がメリットと言えます。

Payaraのライセンス

Payaraのライセンスは、「CDDL」(Common Development and Distribution License)とクラスパス例外付きの「GPL v2」(GNU General Public License version 2)のデュアルライセンスに基づいて公開されています。

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