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MySQL 5.1.45 リリースノート (日本語翻訳)
InnoDBPluginに関する注意事項:
・今回のリリースにはInnoDBPlugin1.0.6が含まれている。本バージョンは、ReleaseCandidate(RC)の品質であるとみなされている。
今回のリリースでは、InnoDBPluginは、RHEL3、RHEL4、SuSE9(x86、x86_64、ia64)、およびLinuxRPM汎用パッケージを除き、ソースおよびバイナリディストリビューションに含まれている。また、FreeBSD6とHP-UX、およびia64全般のLinuxでは動作しない。
機能の追加と変更:
・
mysqltest
は、デフォルトの128よりも多くの最大許容サーバ接続数を設定する、新しい
--max-connections
オプションを備えている。このオプションは、
mysql-test-run.pl
を介して渡すこともできる(
Bug#51135
)。
・
mysql-test-run.pl
は、既存の
--build-thread
オプションの代替として、ポート範囲を設定するための新しい
--portbase
オプションとそれに対応する
MTR_PORT_BASE
環境変数を備えている(
Bug#50182
)。
・
mysql-test-run.pl
は、現在サポートされている
--gcov
オプションが
gcov
を通じてサーバを実行する場合とほぼ同様に、
gprof
プロファイラを通じてサーバを実行する新しい
--gprof
オプションを備えている(
Bug#49345
)。
・
mysqltest
は、次のステートメントの出力を小文字に変換する新しい
lowercase_result
コマンドを備えている。これは、プラットフォーム間で大文字/小文字が異なる可能性があるテストケースの場合に役立つ(
Bug#48863
)。
・
mysqltest
は、パターンに一致するファイルをディレクトリから削除する新しい
remove_files_wildcard
コマンドを備えている(
Bug#39774
)。
修正されたバグ:
・
パーティショニング
:
ある接続から発行されて、パーティションドテーブルによって使用されるストレージエンジンを変更する
ALTERTABLE
の完了を待っている間に、別の接続からそのパーティションドテーブルを削除しようとすると、サーバがクラッシュする可能性があった(
Bug#42438
)。
・ レプリケーション : マスタのテーブルにインデックスを追加すると、スレーブはスロークエリログへのスロークエリのロギングを停止した( Bug#50620 )。
・ レプリケーション : マスタのスロークエリログに書き込まれたクエリは、スレーブのスロークエリログに書き込まれなかった( Bug#23300 )。
Bug#48632 も参照。
・ mysqld_multi は、スクリプトの構文エラーが原因で失敗した( Bug#51468 )。
・
HAVING
句でサブクエリ結果を参照すると、不正な結果が生成される可能性があった(
Bug#50995
)。
・通常は、フルインデックススキャンよりも、filesortと結合キャッシュを使用する方が好ましい。ただし、インデックスがクラスタ化されている場合でも、filesortと結合キャッシュが使用されていた。インデックスがクラスタ化されている場合は、クラスタ化インデックススキャンの方が速い可能性がある( Bug#50843 )。
・デバッグビルドの場合、バイナリロギングが有効になっていないと、
SHOWBINARYLOGS
によって表明が発生した(
Bug#50780
)。
・テンポラリテーブルの
BIT
カラムを不正に処理すると、間違った重複キーエラーが生じる可能性があった(
Bug#50591
)。
・切り捨て演算子(
*
)を使用した全文クエリは、無限ループに入る可能性があった(
Bug#50351
)。
・
mysqltest
では、
reap
を先に行わない限り、sendコマンドの実行後に接続に対するSQLステートメントを実行することはできなくなっている。この処理は、以前は許容されていたが、予期しない結果を生成する可能性があった(
Bug#49269
)。
・Windows上のデバッグビルドの場合、デバッグディレクティブの不正な使用に関する警告はエラーログに書き込まれた。これらのメッセージを無くすために、デバッグディレクティブが再書き込みされていた( Bug#49025 )。
・FedoraCore12(64ビット版)では、 comp_err におけるエラーが原因でMySQLのビルドが失敗した( Bug#48864 )。
・データベースディレクトリからARZファイルが無くなると、サーバがクラッシュした( Bug#48757 )。
・別のビューv2にアクセスする関数が含まれるビューv1で
SHOWCREATETABLE
を実行した場合、関数内で参照されるビュー(V2)を開いている間に、そのビューによって警告が発生すると、無限ループになる可能性があった(
Bug#48449
)。
・複数ステートメントのストアドプロシージャの実行時間が正しく評価されなかったため、遅いCALLステートメントはスロークエリログに記録されないことがあった( Bug#47905 )。
・存在しない
DEFINER
を使用したビューのオープンの失敗は不正に処理され、後でそのビューをロックしようとするとサーバがクラッシュした(
Bug#47734
)。
・クエリで
EXPLAIN
にエラーが生じた場合、メモリリークが発生した(
Bug#45989
)。
・
DISTINCT
集計関数を使用してクエリ内のサブクエリによるグルーピングを行うと、不正な順不同のグルーピング値が生成された(
Bug#45640
)。
・
WHERE
式で大きな符号なし数値定数を伝搬すると、不正な結果になる可能性があった。これは
EXPLAINEXTENDED
にも影響し、
EXPLAINEXTENDED
はそのような変換済みWHERE式で不正な数値定数を出力していた(
Bug#45360
)。
・オプティマイザコード内の初期化されていない変数に関するValgrind警告が修正された( Bug#45195 )。
・
flush_cache_records()
はステートメントの実行を停止させるエラーを正しくチェックしなかったため、サーバがクラッシュした(
Bug#39022
)。
・異なるターゲットディレクトリの使用中(
VPATH
環境変数の使用中など)にMySQLをビルドすると、埋め込み
readline
コンポーネントのビルドに失敗した(
Bug#35250
)。
・
INSERTINTO...VALUES(DEFAULT)
は、
ENUM
カラムに対する正しい値の挿入に失敗した。
MyISAM
テーブルの場合は、空の値が挿入された。
CSV
テーブルの場合は、テーブルが破損した(
Bug#33717
)。