|
MySQL 5.5.14 リリースノート (日本語翻訳)
機能の追加または変更
・ 矛盾を含む可能性がある変更 :監査プラグインのインタフェースで、event_classメンバーがmysql_event_general構造から移動され、通知関数の呼び出しシーケンスが変更された。従来は、第2引数がイベント構造を指すポインタだったが、現在は2つの引数、すなわちイベントクラス番号とそのイベントを指すポインタからこの情報を受け取るようになっている。これらの変更に対応して、MYSQL_AUDIT_INTERFACE_VERSIONは0x0300に引き上げられた。
plugin_audit.h
ヘッダファイルと、
plugin/audit_null
ディレクトリにあるNULL_AUDITのサンプルプラグインは、これらの変更に伴って変更された。
22.2.4.8節「WritingAuditPlugins」
を参照。
・ InnoDB ストレージエンジン :現在、InnoDBでは、セカンダリインデックスの作成中に同時読み取りが可能になっている(Bug#11853126)。
Bug#11751388、Bug#11784056、Bug#11815600も参照。
・Linuxにおける CMake 構成のサポートに、 gcov のサポートを含むかどうかを制御するブール値のENABLE_GCOVオプションが追加された(Bug#12549572)。
・クライアントプログラムでは現在、接続に関する問題の診断とデバッグに役立つように、SSLエラーの詳細な情報が表示されている(Bug#21287、Bug#11745920)。
修正されたバグ
・ InnoDB ストレージエンジン : 負荷の高いシステムにおけるInnoDBテーブル、特にROW_FORMAT=DYNAMICまたはROW_FORMAT=COMPRESSED設定を使用するテーブルで、BLOB値を使用する際の安定性が改善された(Bug#12612184)。
・ レプリケーション :スレッドのクリーンアップに誤りがあると、レプリケーションマスタがクラッシュする可能性があった(Bug#12578441)。
・ レプリケーション :行ベースのレプリケーションと、属性の昇格および降格( 15.4.1.6.2節「ReplicationofColumnsHavingDifferentDataTypes」 を参照)を使用するとき、BLOBカラムの変換用に内部的に割り当てられているメモリがその後も解放されなかった(Bug#12558519)。
・Windows認証のサポートをlibmysqlに追加すると、システムのSecur32ライブラリでリンク依存関係が発生した。MicrosoftVisualC++のリンク情報は、このライブラリを自動的に取得するようになっている(Bug#12612143)。
・Query_tables_list::sroutines()に割り当てられたメモリが適切に解放されない場合があった(Bug#12429877)。
・Bug#11889186の修正後に、
MAKEDATE()
の引数に9999より大きい年を指定すると、表明が発生した(Bug#12403504)。
・Item_func_round::fix_length_and_dec()でNULL値チェックがないために、表明が発生する可能性があった(Bug#12392636)。
・トランザクションコーディネータのログとしてバイナリログを使用した場合、2フェーズコミットの際に表明が発生する可能性があった(Bug#12346411)。
・5.5.11で発生した問題のために、非常に古い(MySQL4.0)クライアントがサーバに接続できなかった(Bug#61222、Bug#12563279)。
・有効になっている既存のイベントに対してCREATEEVENTIFNOTEXISTSを使用すると、イベントの複数のインスタンスが実行された(Bug#61005、Bug#12546938)。
・埋め込みクライアントがTEEコマンド(\T file_name )を発行し、 file_name のファイルを含むディレクトリが存在しなかった場合に、エラーメッセージが発行されずに異常終了した。これは誤ったエラーハンドラが呼び出されることが原因だった(Bug#57491、Bug#11764633)。
・ALTEREVENTで、イベントのステータスが変更される可能性があった(Bug#57156、Bug#11764334)。
・一部のプラットフォームでは、LOADDATAINFILEによって生成される「Incorrectvalue:xxxforcolumnyyyatrowzzz」のエラーで、 zzz の値が正しくない可能性があった(Bug#46895、Bug#11755168)。
・インストール中に、存在しないファイルをインストールしようとする動作が修正された(Bug#43247、Bug#11752142)。
・FreeBSD64ビットビルドの埋め込みサーバで、埋め込まれているアプリケーションに例外が伝播することが許容されていた(Bug#38965、Bug#11749418)。