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MySQL 5.1.60 リリースノート (日本語翻訳)
機能の追加と変更
・ AdvancedGPL RPMパッケージから Advanced RPMパッケージへのアップグレードが機能しなかった。Linuxでは現在、 rpm-U を使用して、インストール済みのMySQL製品を同じリリースファミリの別製品に置き換えることが可能になり、先に rpm-e を使用して旧製品を削除する必要はなくなった(Bug#11886309)。
・ MEMORY テーブルの作成時間が、 INFORMATION_SCHEMA.TABLES テーブルの CREATE_TIME カラムと SHOWTABLESTATUS 出力の Create_time カラムで使用できるようになった(Bug#51655、Bug#11759349)。
修正されたバグ
・ パフォーマンス : InnoDB ストレージエンジン :停止中または以下のステートメントでAHIをオフにするときに、 InnoDB の 適応ハッシュインデックス を割り当て解除するプロセスが高速になった。
SETGLOBALinnodb_adaptive_hash_index=OFF;
(Bug#13006367、Bug#62487)
・ パフォーマンス : InnoDB ストレージエンジン :この修正では、 InnoDB のバッファプール操作についてインストルメント機能のコードのパフォーマンスが改善される(Bug#12950803、Bug#62294)。
・ パフォーマンス : InnoDB ストレージエンジン : InnoDB バッファプール の管理コードが、 圧縮された テーブルからのページの処理用に最適化され、バッファプールの ウォームアップ 期間に特に発生する可能性があった速度の低下が改善された(Bug#12610930、Bug#61341)。
・ InnoDB ストレージエンジン : gcc 4.6.1の InnoDB ソースコードに影響するコンパイルの問題が修正された。影響を受ける InnoDB ソースファイルは、btr/btr0cur.cだった(Bug#13116045)。
・ InnoDB ストレージエンジン :セカンダリインデックスを使用するルックアップが、特定の条件セット下で誤った一致を返す可能性があった。これは、Barracudaファイル形式を使用するテーブルで、インデックスページ外に格納されているBLOBなどの長いカラムについて、カラムプリフィックスに定義されているインデックスが関連する条件である(Bug#12601439、Bug#12543666)。
・ InnoDB ストレージエンジン : InnoDB テーブルへの UPDATE ステートメントがハングする可能性があった。この問題は、 Barracuda ファイル形式を使用し、 カラムプリフィックス に複数のインデックスを持つテーブルに影響する。カラムプリフィックスの合計サイズがページサイズ(通常は16KB)より小さい場合でも、 UNDOログ レコードのサイズが ページサイズ を超える可能性があった。MySQL5.5以降では、このエラーが新しいコード ER_UNDO_RECORD_TOO_BIG で報告されるようになっている。InnoDBプラグインを使用するMySQL5.1の場合、このエラーは既存のコード ER_TOO_BIG_ROWSIZE で報告される(Bug#12547647)。
・ InnoDB ストレージエンジン :この修正では、MySQLサーバがハングする、または longsemaphorewait メッセージで異常終了するケースが修正される(これは、同じ兆候が CHECKTABLE ステートメントで発生する場合とは異なる)(Bug#11766591、Bug#59733)。
・ レプリケーション : 次のステートメントをこの順序で発行すると、ユーザスレッドとI/Oスレッドの間でデッドロックが発生する可能性があった。
・STARTSLAVE;
・STOPSLAVESQL_THREAD;
STARTSLAVE;
(Bug#11878104)
参考:Bug#44312、Bug#11752963、Bug#38715、Bug#38716も参照。
・ ゼロからバイナリへの、またはその逆の内部変換によって、精度の正しくない結果が生成される可能性があった(Bug#12911710)。
・ filesort 操作によって生成されるValgrind警告が修正された(Bug#12856915)。
・ MySQLのディストリビューションにバンドルされている libedit ライブラリに対して以下の点が改善され、Windowsを除き、MySQLでサポートされるすべてのプラットフォームで利用できるようになった。
oUTF-8入力に対して移動キーが機能しなかった。
oキリル文字を使用するUTF-8入力に対して、Wordの移動キーと削除操作が機能しなかった。
oUTF-8入力の上書きモードで非ラテン系文字が文字化けした。
o長いクエリが原因で、ステートメント履歴ファイルが破損した。
oAltキーを使用すると履歴操作が失敗した。
(Bug#12605400、Bug#12613725、Bug#12618092、Bug#12624155、Bug#12617651、Bug#12605388)
§Valgrindを有効にすると、 InnoDB セマフォ待機のタイムアウトが長くなりすぎて失効する可能性があった(Bug#11765460)。
§ mysql_install_db のヘルプメッセージで、 --defaults-file 、 --defaults-extra-file 、 --no-defaults の各オプションがサポートされることが示されなかった(Bug#58898、Bug#11765888)。
§長さゼロのソートキーを検出するために設計された表明が、キーセット全体がメモリに収まる場合にも発生した(Bug#58200、Bug#11765254)。
§テーブルの圧縮時に、 myisampack によって FULLTEXT インデックスが破損する可能性があった(Bug#53646、Bug#11761180)。
§ myisam_use_mmap が有効な場合に、 OPTIMIZETABLE によって MyISAM テーブルが破損する可能性があった(Bug#49030、Bug#11757032)。
§--without-plugin-innobaseと--with-plugin-innodb_pluginを使用してMySQLを構成し、組み込みのInnoDBストレージエンジンを構築するかわりにInnoDBプラグインを構築しようとした場合に、 innochecksum ユーティリティが構築されなかった(Bug#47337、Bug#11755544)。
§リンクの問題のために、 FEDERATED ストレージエンジンプラグインがロードされなかった(Bug#40942、Bug#11750417)。
§Fedoraで、/var/lib/mysql/HOSTNAME.errへの特定のアクセスがSELinuxのポリシーによってブロックされるため、起動時に次のメッセージでサーバがエラーになった: Managerofpid-filequitwithoutupdatingfile (Bug#37165、Bug#12927740)。
§ FEDERATED テーブルで、一部の挿入操作中にリモートテーブルへの接続が失われ、サーバがクラッシュする可能性があった(Bug#34660、Bug#11747970)。