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野村総合研究所


MySQL 5.5.25 リリースノート (日本語翻訳)

 

注意

退化バグによってディスク使用量が過剰になる可能性があるため(詳細については、Bug#65745を参照)、MySQL5.5.25はMySQL5.5.25aによって無効化される。現在の5.5.25を使用しているユーザは、5.5.25aにアップグレードすること。5.5.25へのアップグレードを検討中のユーザは、かわりに5.5.25aにアップグレードすること。

機能の追加と変更

・ 重要な変更 : レプリケーション : SHOWBINARYLOGS ステートメント(および等価の SHOWMASTERLOGS )は、 REPLICATIONCLIENT 権限を持つユーザが実行できるようになる(以前は、どちらの形のステートメントを使用する際にも SUPER 権限が必要だった)。

・ --safe-mode サーバオプションは非推奨となり、MySQL5.6では削除される。

修正されたバグ

・ パフォーマンス : InnoDB : 適応フラッシュ に関連するアルゴリズムが改善された。この修正により、 圧縮 が使用されデータセットが バッファプール より大きい場合のフラッシュ処理の率が高くなり、プールが解放される(Bug#13990648、Bug#65061)。

・ InnoDB : REPEATABLEREAD アイソレーションレベルを使用するトランザクションで、 InnoDB テーブルに対して UPDATE または DELETE ステートメントを使用すると、他のトランザクションによって最近コミットされた行が見落とされる可能性があった 14.3.9.2項「ConsistentNonlockingReads」 で説明されているように、 REPEATABLEREAD トランザクションにおけるDMLステートメントは、他のトランザクションによってコミットされた行に、たとえクエリでその行が返されなかった場合でも適用される(Bug#14007649、Bug#65111)。

・ InnoDB : Innodb_buffer_pool_pages_flushed ステータス変数が、本来の値の2倍に誤って設定されていた。この変数の値は、 Innodb_pages_written の値を超えてはならない(Bug#14000361、Bug#65030)。

・ InnoDB :自身を参照するカラムの 外部キー を作成しようとしたときのエラー処理とメッセージが改善された。以前のメッセージでは、問題がない場合でも データディクショナリ に問題があると報告されていた(Bug#12902967)。

・ InnoDB : InnoDB テーブルが大きいと、2時間というタイムアウト値のために CHECKTABLE ステートメントが失敗する可能性があった。一般的なストレージデバイスの場合、この問題はおよそ200または350GB(I/O速度によって異なる)を超えるテーブルで発生した。この修正で、チェックするテーブルに対して実行されるロックが緩和され、タイムアウトは起きにくくなる。また InnoDB が CHECKTABLEQUICK 構文を認識するので、タイムアウトの可能性が完全に回避される(Bug#11758510、Bug#50723)。

・ レプリケーション : SHOWBINLOGEVENTS の複数インスタンスを同時実行すると、理論的にはMySQLServerがクラッシュする可能性があった(Bug#13979418)。

・ レプリケーション :ステートメントベースのレプリケーションと、レプリケーションフィルタリングのサーバオプションを使用する際に、 AUTO_INCREMENT 、 LAST_INSERT_ID() 、 RAND() 、またはユーザ変数を使用するステートメントは、スレーブ上の誤ったコンテキストで適用される可能性があった( 16.2.3項「HowServersEvaluateReplicationFilteringRules」 を参照)(Bug#11761686、Bug#54201)。

参考:Bug#11754117、Bug#45670、Bug#11746146、Bug#23894も参照。

・ レプリケーション :複合プライマリキーを持つテーブルで、そこに含まれる AUTO_INCREMENT カラムが複合キーの最初のカラムでない場合にそのテーブルに INSERT すると、ステートメントベースのバイナリログまたはレプリケーションに対して安全ではない。現在このようなステートメントは安全でないとマークされ、 STATEMENT バイナリログフォーマットを使用するとエラーになる。詳細については、 16.1.2.3項「DeterminationofSafeandUnsafeStatementsinBinaryLogging」 と、 16.4.1.1項「ReplicationandAUTO_INCREMENT」 を参照。

注意

InnoDB ストレージエンジンを使用するテーブルは、この問題の影響を受けない。 InnoDB では、 AUTO_INCREMENT カラムを含む複合キーの作成が許可されず、このカラムがキーの最初のカラムになることはないためである。

(Bug#11754117、Bug#45670)

参考:Bug#11761686、Bug#54201、Bug#11746146、Bug#23894も参照。

・ SHOWTABLES は、必要な情報があらかじめディスクキャッシュに存在しない場合、極端に遅くなった(Bug#60961、Bug#12427262)。

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