■基本性能
Tomcat概要
Tomcat(トムキャット)は、JavaでWebアプリケーションを開発する場合に、動的ページ生成のために使用するJSPとServletの実行エンジンです。
Tomcat(トムキャット)の正式名称は「Apache Tomcat」ですが、単に「Tomcat(トムキャット)」と言っても多くの人が認知できるほど、世界中で最も広く使われているオープンソースのWEBコンテナです。「オープンソースであるので気軽に試すことができる」、「ライセンス費用がかからない」、「高機能、高性能である」、「信頼性・安定性がある」、「動作が軽快で、マルチプラットフォームに対応している」などの特徴があります。日本をはじめ世界中で数多くの導入事例があり、Webコンテナのデファクトスタンダートと言っても過言ではありません。
Tomcat(トムキャット)は、Apacheソフトウェア財団(Apache Software Foundation)というオープンソース・ソフトウェアプロジェクトを支援する団体のプロジェクト内で開発が進められています。
また、Tomcat(トムキャット)は、「Apacheライセンス」(Apache License)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
日本においては、性能が安定しているゆえに、保守サポートに入らずに過去バージョンのTomcat(トムキャット)を長期間に渡って利用し続けている企業も多いよう です。しかし、システムトラブルが発生した際には、解決方法を聞く場所がないといった問題も発生しています。NRIでは、このような過去バージョンや、 Windows環境で利用するTomcat(トムキャット)の有償サポートサービスを行っています。
Tomcat(トムキャット)には次のような特長があげられます。
- オープンソースであるので気軽に試すことができる
- ライセンス費用がかからない(無料)
- 機能と性能は商用と同じか、それ以上である
- 信頼性・安定性がある
- 動作が軽快である
- マルチプラットフォームに対応している
- 長期間に渡って利用ができる
- 世界中で利用されているデファクトスタンダードである
- 日本でも数多くの導入事例がある
また、世界中で広く使われているオープンソースのJ2EEアプリケーションサーバ※1であるJBossの一部の機能として、Tomcat(トムキャット)が内包されています。このことからも、Tomcat(トムキャット)の高い性能と信頼性をうかがい知ることができます。
Tomcat(トムキャット)は、Apacheソフトウェア財団(Apache Software Foundation)というオープンソース・ソフトウェアプロジェクトを支援する団体のプロジェクト内で開発が進められています。
また、Tomcat(トムキャット)は、「Apacheライセンス」(Apache License)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
Tomcat(トムキャット)は、日本のエンタープライズシステムにおいても数多く採用されています。性能が安定しているゆえに、過去バージョンのTomcat(トムキャット)を、長期間に渡って利用し続けている企業も多いですが、通常の利用の際にはサポートなしで安定運用が実現できていても、システムトラブルが発生した際に解決方法を聞く場所がないといった問題も発生していました。
しかし、近年では、Tomcat(トムキャット)の普及に伴ってTomcat(トムキャット)の保守・サポートサービスを提供するベンダーが登場し、エンタープライズシステムにおいてもこれまで以上に安心してTomcat(トムキャット)を利用する環境が整ってきていると言えます。
野村総合研究所(NRI)では、過去バージョンや、Windows環境で利用するTomcat(トムキャット)などでもしっかりサポートいたします。7年間以上の長期間サポート、個別パッチの開発、周辺オープンソースとのワンストップサポートなど、ソースコードの修正まで行えるハイレベルなサポート専任エンジニアによるNRI独自の安心サポートサービスをご提供しています。
※1 J2EE(Java 2 Platform、Enterprise Edition)... Javaを用いて企業(エンタープライズ)システムを構築するために策定された標準規格。
Tomcatの性能
Tomcat(トムキャット)は、Linux、Red Hat Enterprise Linux、Sun Solaris、HP-UX、Microsoft Windows、AIX、Mac OS、OpenBSDなど、さまざまなOSプラットフォームに対応しています。
Tomcat(トムキャット)は、オープンソースでありながら、商用製品の「WebLogic Express」、「WebSphere Application Server Express」、「Sun Java System Application Server」に相当する機能を提供しています。
NRIが独自にオープンソースの性能を調査した、NRIオープンソースマップ(2008年4月版)でも、Tomcat(トムキャット)は「企業システムで安心して利用可能」と評価されています。(下記参照)

Webアプリケーションサーバの選択
Tomcatと商用製品
Tomcat(トムキャット)の機能面、性能面、費用において商用製品との比較をしてみましょう。
Tomcatと商用製品の機能面での比較
- JSP/Servlet標準仕様
- 軽快な動作、安定性
- マルチプラットフォーム
- デファクトスタンダード
JSP/Servlet標準仕様
Tomcat(トムキャット)は、JavaサーブレットとJSP(JavaServer Pages)の仕様に基づいた処理を行う、アプリケーションサーバです。JavaサーブレットとJSPの公式なリファレンス実装として開発・実装されてい ます。Tomcat(トムキャット)単体で、Webサーバ(httpd)としても動作しますが、通常はApacheやIISと組み合わせて利用します。
軽快な動作、安定性
Tomcat(トムキャット)は動作が安定していて軽快であるため、商用製品のようにハイスペックなハードウェアを要求することもなく、インストールも簡単です。Tomcat(トムキャット)をインストールするだけでWebアプリケーションの動作環境を構築できます。
マルチプラットフォーム
商用製品では、動作環境として自社製品のOS上でしか動作しないといった場合もありますが、Tomcat(トムキャット)はLinux、Red Hat Enterprise Linux、Sun Solaris、HP-UX、Microsoft Windows、AIX、Mac OS、OpenBSDなど、さまざまなOSプラットフォームに対応することが可能です。
デファクトスタンダード
Tomcat(トムキャット)は、WEBコンテナのデファクトスタンダードであり、Tomcat(トムキャット)を使ったシステムの開発経験を持つエンジニアは非常に多く存在します。した がって、国内、オフショア開発を問わず、環境構築や開発に余分な教育コストがかからない、知的資産を共有しやすいなどのメリットがあると言えます。
Tomcatと商用製品の性能面での比較
次に性能面についてみてみましょう。NRIで評価した結果をご紹介します。
Tomcat性能評価
| APサーバ | テストページ | 実行環境 | テストパターン |
|---|---|---|---|
| Tomcat 4 | サーブレット | APサーバ Tomcat 4.1.29 + JDK1.4.1 |
以下の組み合わせでスループット、レスポンスタイムを取得。 ●サーブレット {1KB / 16KB / 32KB / 64KB / 128KB / 256KB / 512KB / 1024KB} × 多重度 {1 / 5 / 7 / 10 / 15 / 20} ●JSP {1KB / 16KB / 32KB / 64KB / 128KB / 256KB / 512KB / 1024KB} × 多重度 {1 / 5 / 7 / 10 / 15 / 20} |
| JSP | |||
| Tomcat 5 | サーブレット | APサーバ Tomcat 5.0.18 + JDK1.4.1 |
|
| JSP | |||
| 商用製品 | サーブレット | APサーバ Webxxxxx Server 8.1 + JRxxxxx1.4.1 |
|
| JSP |



これを見ると、Tomcat(トムキャット)の性能は商用製品と全く同等であることがわかります。
このようにTomcat(トムキャット)は、機能や性能で商用のアプリケーションサーバと比較してもまったく遜色ありません。事実、Tomcat(トムキャット)は、ミッションクリティカルなシステムでも多数の導入実績があります。
Tomcatと商用製品の費用面での比較
Tomcat(トムキャット)は、その一番の特徴として「オープンソースであること」があげられます。
アプリケーションサーバにかかる費用についてみてみましょう。この費用としては、以下のものが考えられます。
- 初期導入費用(環境構築)
- ライセンス費用
- 保守サポート費用
従来の商用のアプリケーションサーバ製品では、1CPUあたり数十万円から数百万円のライセンス費用がかかり、さらに保守サポート費用が別途かかっていました。
それに比べて、Tomcat(トムキャット)は、オープンソースであるためにライセンス費用がかかりません。サービスベンダーから提供される保守サポート費用のみが必要です。システムの重要度によっては、保守サポートを利用しないという選択肢もあります。
このように、費用面については、実際に比較してみるとかなりの費用削減効果があることがわかります。

Tomcat(トムキャット)はライセンス費用がかからないがゆえに、誰でも気軽にインストールでき、環境構築を試すことができます。これも商用製品にはない、Tomcat(トムキャット)の大きな魅力といえます。
| 商用製品 | Tomcat | 備考 | |
|---|---|---|---|
| シェア | △ | ◎ | Tomcat(トムキャット) は最も広く普及しているWebコンテナ |
| 実績 | ○ | ○ | 共に、業務システムにおける実績は豊富 |
| 機能 | ○ | ○ | JSP/Server標準仕様準拠のため、違いはない |
| 性能 | ○ | ◎ | Tomcat(トムキャット)は商用製品よりも、高い性能 |
| オープン | △ | ◎ | Tomcat(トムキャット) は、ソースが開示、修正や追加も可能 |
| サポート期間 | △ | ◎ ※ | 商用製品は通常3≠T年。Tomcat(トムキャット) は5≠V年 |
| コスト | × | ◎ ※ | 商用製品は高額。Tomcat(トムキャット) は保守費だけでも安い |
※ NRIの有償サポートを利用した場合。
TomcatとJBoss
以前、お客様からのお問い合わせで、「アプリケーションサーバの選択で、Tomcat(トムキャット)とJBossのどちらを選択したらよいでしょうか?」というご質問をいただきました。ここで、Tomcat(トムキャット)とJBossの違いを簡単にご紹介します。
JBoss Application Server(以下、JBoss AS)及びJBoss Enterprise Application Platform(以下、JBoss EAP)とTomcat(トムキャット)の違いを簡単にいうと、EJBが使えるか否かと いう点です。JBoss AS、及びJBoss EAPは、EJBが使えるWebアプリケーションサーバ(J2EEサーバ)です。Tomcat(トムキャット)だけでは、EJBは使えませんので、EJBを使いたいときに はJBoss AS又はJBoss EAPを使う、ということになります。
JBoss AS、及びJBoss EAPは、JSP/ServletコンテナとしてTomcat(トムキャット)を内包していますが、「エンタープライズ向けにTomcat(トムキャット)を拡張した」Webアプリケーションサーバという位置付けになります。
EJBを使わない場合でも、Tomcat(トムキャット)ではなくJBoss AS及びJBoss EAPを使ういくつかのメリットがあります。必要に応じてTomcat(トムキャット)とJBossを使い分けるとよいでしょう。Tomcat(トムキャット)とJBossの選択については、お気軽にお問い合わせください。
JBossのメリット
- JMXによる運用管理が行える
- JMSなどのメッセージング機能が使える
- JDBCコネクションプールが安定している
- トランザクション制御機能が使える
- 将来、EJBなどの機能を使いたくなった場合でもスムーズに移行できる
- SOA対応ができる

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。




