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MySQL 5.0.84 リリースノート (日本語翻訳)
修正されたバグ:
・
パフォーマンス
:
InnoDB
の適応ハッシュラッチは(ある場合)、潜在的な長期間にわたる処理のためにリリースされている。これにより、現在のクエリでテンポラリテーブルが削除されているか、テンポラリテーブルがメモリからディスクへ変更されているか、
CREATETABLE...SELECT
を使用しているか、またはトランザクション内で使用されるテーブルで
MyISAM
の修正を実行する場合に、他のクエリのスループットが改善される
(
Bug#32149
)。
・
セキュリティの修正
:
COM_CREATE_DB
または
COM_DROP_DB
コマンドに指定された適切なデータベース識別子によってセグメントエラーが発生し、その結果、サービス拒否が生じる可能性があった
(
Bug#45790
、
CVE-2009-2446
)
。
・
セキュリティの修正
:
CREATEROUTINE
権限を持ち、
EXECUTE
権限を持たないアカウントでストアドプロシージャを作成しようとすると、サーバがクラッシュした(
Bug#44798
)。
・
重要な変更
:
レプリケーション
:
BEGIN
、
COMMIT
、および
ROLLBACK
ステートメントは、現在では
--replicate-do-db
または
--replicate-ignore-db
の規則による影響を受けない(
Bug#43263
)。
・ レプリケーション :マスタで使用中、または正しく終了していない(クラッシュが原因の可能性あり)バイナリログを読み取る場合、Warning:thisbinlogwasnotclosedproperly.Mostprobablymysqldcrashedwritingit.というメッセージが表示された。このメッセージは、単にマスタにより使用中である可能性については考慮しておらず、このメッセージについて知らないユーザにとっては懸念材料となっていた。
これを明確にするため、元のメッセージはWarning:thisbinlogiseitherisuseorwasnotclosedproperly.に変更された( Bug#34687 )。
・結合を使用して定義されたビューで
REPLACE
または
INSERT...ONDUPLICATEKEYUPDATE
を使用しようとすると、サーバがクラッシュした(
Bug#45806
)。
・
WHERE
句および
GROUPBY
句を使用して、
選択リスト内の
MIN()
または
MAX()
を組み合わせると、不正な結果が生じる可能性があった(
Bug#45386
)。
・MacOSXでのコンパイラ警告が修正された( Bug#45286 )。
・ mysql クライアントは、一部の文字列をある状況下でコマンドとして誤って解釈する可能性があった( Bug#45236 )。
・派生テーブルの
LONGTEXT
または
LONGBLOB
カラムで
ROUND()
を使用すると、サーバがクラッシュする可能性があった(
Bug#45152
)。
・
sort_buffer_size
がすべてのソートキーについて十分なサイズでない場合、IndexMerge後にファイルソートを使用すると、サーバがクラッシュする可能性があった(
Bug#44810
)。
Bug#40974 も参照。
・
PASSWORD()
関数および
OLD_PASSWORD()
関数は、
BLOB
の引数を使用する場合、内部バッファの外側でメモリを読み取ることができた(
Bug#44767
)。
・SunStudioのバグの回避方法が実施された( Bug#41710 )。
・コマンドラインから mysqld が開始された場合、共有メモリの接続がVistaで機能しなかった( Bug#41190 )。
・行に影響しない一部の
UPDATE
ステートメントが、行に影響するカウントを返していた(
Bug#40565
)。
・
InnoDB
テーブルを含む
SHOWTABLESTATUS
で発生したValgrind警告が抑制された(
Bug#38479
)。
・
mysql
クライアントで、デフォルトの
binary
文字セットを使用すると、
DELIMITER
などの内部コマンドで大文字と小文字が区別されるようになった
(
Bug#37268
)
。
・サブクエリ実行中のValgrindエラーが修正された( Bug#36995 )。
・複数のサーバインスタンスを起動するために呼び出す際、 mysqld_multi は、ロケーションを各インスタンスのベースディレクトリへ変更しないことが原因で、場合によりサーバインスタンスの起動に失敗することがあった( Bug#36654 )。
・Windowsでは、
my_global.h
の
_PC
マクロによって現行のコンパイラに問題が発生していた。このマクロは使われなくなったため、削除されている(
Bug#34309
)。
・
max_allowed_packet
のセッション値または
net_buffer_length
システム変数の設定は可能であったが、効果はなかった。これらの変数のセッション値は現在、読み取り専用になっている(
Bug#32223
)。
Bug#22891 も参照。