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MySQL 5.1.58 リリースノート (日本語翻訳)
修正されたバグ
・ InnoDB ストレージエンジン :XAトランザクションが準備済みであるが、まだコミットされていないときに、サーバがクラッシュすると、再起動後もこのトランザクションがシステム内に残り、その後のシャットダウンがハングする可能性があった(Bug#11766513、Bug#59641)。
・ パーティショニング :行順検索のインデックスマージを実行すると、パーティショニングハンドラが、クエリ用ではなくテーブル用に割り当てられているメモリからメモリを使用していたため、テーブルが閉じられるまでテーブルオブジェクトのメモリが解放されなかった(Bug#11766249、Bug#59316)。
・
レプリケーション
:
--base64-output=decode-row
および
--start-position=
pos
(
pos
はバイナリログ内の形式記述ログイベントを過ぎたポイント)を使用して
mysqlbinlog
を呼び出すと、以下のような誤ったエラーが生成された。
・malformed binlog:it does not contain any Format_description_log_event...
しかし、形式記述ログイベントが出力されないことに危険性はないため、この場合のエラーは削除された(Bug#12354268)。
・ レプリケーション :レプリケーションエラーのいくつかのメッセージに誤字があった(「position」という単語のスペルが誤って「postion」になっていた)(Bug#11762616、Bug#55229)。
・Bug#11889186の修正後に、
MAKEDATE()
の引数に9999より大きい年を指定すると、表明が発生した(Bug#12403504)。
・Item_func_round::fix_length_and_dec()でNULL値チェックがないために、表明が発生する可能性があった(Bug#12392636)。
・Solarisのデバッグビルドで、gethostbyaddr_r()によるIPのリバースルックアップが失敗した場合に表明が発生した(Bug#12377872)。
・--with-debugと--with-libeditの両方を指定して構成すると、MySQLがビルドされなかった(Bug#12329909)。
・5.1.57で発生した問題のために、非常に古い(MySQL4.0)クライアントがサーバに接続できなかった(Bug#61222、Bug#12563279)。
・有効になっている既存のイベントに対して
CREATE EVENT IF NOT EXISTS
を使用すると、イベントの複数のインスタンスが実行された(Bug#61005、Bug#12546938)。
・
UNION
のテンポラリ結果テーブルで、
YEAR
値に誤った
max_length
値が使用され、不正な結果になる可能性があった(Bug#59343、Bug#11766270)。
・
Item_func_in::fix_length_and_dec()
で、初期化されていない値に対するValgrind警告が修正された(Bug#59270、Bug#11766212)。
・
ROUND()
計算で、初期化されていないメモリに対するValgrind警告が修正された(Bug#58937、Bug#11765923)。
・インデックス値と初期化されていないフィールドを比較することによって発生するValgrind警告が修正された(Bug#58705、Bug#11765713)。
・
LOAD DATA INFILE
エラーによりI/Oキャッシュメモリがリークする可能性があった(Bug#58072、Bug#11765141)。
・
LOAD DATA INFILE
で、マルチバイト文字シーケンスをプッシュするスタックが小さ過ぎて入りきらなかった(Bug#58069、Bug#11765139)。
・埋め込みクライアントがTEEコマンド(\T file_name )を発行し、 file_name のファイルを含むディレクトリが存在しなかった場合、エラーメッセージが発行されずに異常終了した。これは誤ったエラーハンドラが呼び出されることが原因だった(Bug#57491、Bug#11764633)。
・
ALTER EVENT
で、イベントのステータスが変更される可能性があった(Bug#57156、Bug#11764334)。
・bzero()のプロトタイプがないため、AIXでコンパイルに失敗した(Bug#55721、Bug#11763056)。
・デバッグビルドで、Field_new_decimal::store_value()がバッファオーバーフローの危険性があった(Bug#55436、Bug#11762799)。
・Linuxで、同梱の
libedit
を使用してビルドされた
mysql
クライアントが
・
ORDERBY
句がないクエリの場合、オプティマイザが
HAVING
句を不正に処理する場合があった(Bug#48916、Bug#11756928)。
・
PROCEDURE ANALYZE()
は、
NULL
結果の場合にメモリをリークする可能性があった。また、LIMIT句を共に使用すると、不正な結果を返す可能性があった(Bug#48137、Bug#11756242)。
・一部のプラットフォームでは、
LOAD DATA INFILE
によって生成される「Incorrect value: xxx for column yyy at row zzz」のエラーで、
zzz
の値が正しくない可能性があった(Bug#46895、Bug#11755168)。
・MySQL5.1以降のテーブルに、5.0ではサポートされていたが5.1でサポートされなくなった構文を使用するトリガがあると、テーブルが使用できなくなった。現在は、テーブルに無効なトリガがあるとマークされるようになっている(Bug#45235、Bug#11753738)。
・インストール中に、存在しないファイルをインストールしようとする動作が修正された(Bug#43247、Bug#11752142)。
・FreeBSD64ビットビルドの埋め込みサーバで、埋め込まれているアプリケーションに例外が伝播することが許容されていた(Bug#38965、Bug#11749418)。