バージョンアップ情報
Cilium情報
Ciliumとは
Ciliumは、カーネル技術eBPFを利用した、コンテナワークロード間のネットワーク接続を提供、保護、監視するためのオープンソースソフトウェアで、クラウドネイティブです。
また、Ciliumは2021年10月13日にCloud Native Computing Foundation(CNCF)に参加し、Incubating projectとして認定されています。
主な機能
APIの透過的な保護 |
CiliumはREST/HTTP、gRPC、Kafkaなどの最新のアプリケーションプロトコルを保護します。 |
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IDに基づいたセキュアなサービス間通信 |
現代の分散型アプリケーションは、アプリケーションコンテナのような技術に依存しており、短時間に大量のコンテナが起動します。 |
外部サービスとのセキュアな接続 |
ラベルベースのセキュリティは、クラスター内部のアクセス制御のために選択されたツールです。 |
シンプルなネットワーキング |
複数のクラスターにまたがるレイヤー3ネットワークが全てのアプリケーションコンテナを接続します。IPの割り当てはホストのスコープアロケータを使用することで各ホストがホスト間の調整なしに行うことができるようになっています。
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ロードバランサー |
Ciliumは、アプリケーションコンテナ間や外部サービスへのトラフィックの分散ロードバランシングを実装しており、kube-proxyのようなコンポーネントを完全に置き換えることが可能です。ロードバランサーは、効率的なハッシュテーブルを使用してeBPFに実装されており、ほぼ無制限に拡張することができます。 |
帯域幅の管理 |
Cilium は、ノードから出るコンテナトラフィックに対して、eBPF による効率的な EDT(Earliest Departure Time) ベースのレート制限による帯域幅の管理を実装しています。これにより、例えば帯域幅CNIプラグインで使用されているHTB(Hierarchy Token Bucket)やTBF(Token Bucket Filter)などの従来のアプローチと比較して、アプリケーションの送信テール遅延を大幅に短縮し、マルチキューNICでのロックを回避することができます。 |
モニタリングとトラブルシューティング |
Ciliumでは問題をモニタリングし、トラブルシューティングするためのツールとして以下のようなツールを提供しています。
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主な特徴
Ciliumには次のような特徴があります。
- eBPFとXDPを活用した堅牢なロードバランシング
- 高度なコントロールプレーンにより大規模なKubernetesクラスターで動作
- 複数クラスターにまたがるゾーンを使用したシンプルなクラスター間接続を実現
- Hubbleフレームワークを使用したコンテキストやプロトコルの可視化
- IPsec機能を使用した透過的な暗号化
- IDを認識したログとコンテキストによる長期的なフォレンジック調査が可能
動作環境
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コンテナイメージを使用して Cilium を実行する場合
Linux kernel:4.9.17以上 -
ホスト上で Cilium をネイティブ
プロセスとして実行する場合(コンテナイメージを使用しない場合)
clang+LLVM:10.0以上
eBPF テンプレートパッチを適用したiproute2 -
Kubernetes なしで Cilium を実行する場合
次の追加要件を満たす必要があります。- Key-Value store etcd:3.1.0以上
各Linuxディストリビューションの互換性
ディストリビューション |
最小バージョン |
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Amazon Linux 2 |
All |
Container-Optimized OS |
All |
CentOS |
7.0以上 |
Debian |
9 Stretch以上 |
Fedora Atomic/Core |
25以上 |
Flatcar |
All |
LinuxKit |
All |
RedHat Enterprise Linux |
8.0以上 |
Ubuntu |
Azure :16.04.1以上、Canonical:16.04.2以上、16.10以上 |
Opensuse |
Leap 15.0以上、Tumbleweed |
RancherOS |
1.5.5以上 |
高度な機能など詳細な要件につきましては以下をご参照ください。
Ciliumのライセンス
CiliumはApache License, Version2.0の下でリリースされているオープンソースソフトウェアです。 営利、非営利を問わず、だれでも自由かつ無償で利用・改変することができるほか、ライセンスのコピーの提供や変更内容の告知など、特定の条件を満たすことで再配布も認められています。
参考情報
オープンソース年間サポートサービス
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