バージョンアップ情報
Fedora情報
Fedoraとは
Fedora(フェドラ)は、Linuxディストリビューションのひとつである、オープンソースのOSソフトウェアです。2003年末に開発が終了したRed Hat Linuxの後継としてプロジェクトがスタートしました。コミュニティ主導で現場の声を積極的に取り入れ、高度で柔軟な、先進的機能の導入を行っているところに特徴があります。
Fedora(フェドラ)が先進性にこだわる理由には、企業向けの商用LinuxであるRed Hat Enterprise Linuxへのフィードバックという目的があります。ですから、同じくLinuxディストリビューションとして人気が高い「Ubuntu」などと比較した場合、もっとも明確に現れる違いは「先進性」と「安定性」のバランスです。ただし、現在では安定性も大幅に改善されており、機能試験的な用途だけでなく、常用できるOSとしての評価も高めています。
プラットフォームごとにエディションが用意されており、サーバ版の「Fedora Server」、ワークステーション版の「Fedora Workstation」、IoT向けに特化した「Fedora IoT」に加え、プレビュー版ながら、コンテナ向け版の「Fedora CoreOS」、不変(イミュータブル)なデスクトップ環境を提供する「Fedora Silverblue」の計5つのエディションが提供されてます。
新しく便利な機能を一刻も早く取り入れたいというニーズが優先される方々には、Fedora(フェドラ)はファーストチョイスとなるでしょう。
Fedora(フェドラ)はバージョン6までFedora Core(フェドラコア)という名称で呼ばれていましたが、バージョン7からFedora(フェドラ)に変更されています。
2015年6月にリリースされたFedoraバージョン24では一度ビルドしたデスクトップアプリケーションを他のLinuxディストリビューション上でもインストール/動作可能な状態にするFlatpak(旧名"xdg-app")機能が追加されました。
主な特徴
Fedora(フェドラ)は、次のような特徴があります。
- 最新技術をより早く導入
- ハードウェアの自動検出・インストール機能
- 従来バージョンの課題だった安定性がFedora13で大幅に向上
- システムのロールバック機能を標準搭載
- Red Hatを母体にしておりユーザ数が多い
主な特徴は以下の通りです。
Fedora37 |
Fedora38 |
Fedora39 |
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カーネル |
Linux 6.0 |
Linux 6.2 |
Linux 6.5 |
インターフェース |
GNOME 43 |
GNOME 44 |
GNOME 45 |
パッケージ管理 |
RPM/DNF |
RPM/DNF |
RPM/DNF |
SELinux |
○ |
○ |
○ |
ログ取得 |
journal |
journal |
journal |
プラットフォーム別の特徴は以下の通りです。
Workstation |
Fedora desktopからのリニューアル。開発者向けの機能を強化しており、さまざまなプログラミング環境を迅速に設定出来る。 |
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Server |
ファイルサーバ、Webサーバ、データ ベースサーバ、IaaS向けを含む多種なサーバ用途向け。 |
IoT |
IoTプラットフォーム向けのエディション。 |
CoreOS |
OS機能を最小限にした、 コンテナ向けのエディション。自動アップデート機能が特徴の一つ。 |
Cloud |
クラウドに最適化されたミニマムで軽量なVM環境向けのエディション。 |
導入事例
Fedoraは、機能的かつ安定したLinuxディストリビューションのひとつとして、世界中のさまざまな規模の企業システムで数多くの導入実績があります。
こんなお客さまにFedoraの導入をオススメ
次のようなお客様に、Fedora(フェドラ)の導入をオススメします。
- 最新のフリー/オープンソフトウェアを積極的に試用したい
- 最新ハードウェアへの対応も早い方が良い
- 先進性と安定性が高いレベルで両立していてほしい
- サポートや機能追加の窓口は信頼できる団体で運営されていてほしい
- Red Hat LinuxやRed Hat Enterprise Linuxをこれまで使ってきた
動作環境
前提となる動作環境は、以下の通りです。
最小システム構成
- 1GHz以上のプロセッサー
- 2GBのシステムメモリ
- 10GBの未使用ドライブ領域
推奨システム構成
- 2GHzデュアルコアプロセッサー
- 4GBのシステムメモリ
- 20GBの未使用ドライブ領域
※Fedora 31以降、32bitアーキテクチャ(i686)向けOSの提供は行われなくなります。
※ユースケースにより要件は異なることがあります。
Fedoraのライセンス
FedoraはGPL(※)ライセンスです。
ソフトウェアのコピーや配布、ソースコードの公開を原則として、ソースコードの自由な改変も認められています。
※GNU General Public Licenseの略。
オープンソース年間サポートサービス
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