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NEM

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NEMとは

NEMとはNew Economy Movementの略称であり、Java、JavaScriptを使って新しく開発された暗号通貨プラットフォームです。NEMでは、ビットコインが抱えるいくつかの課題に対して、機能改善がされています。2014年6月よりNEMのα版のテストが開始され、2015年3月に製品版がリリースされました。
NEMの代表的な特徴としては、分散合意システムとしてPOI(Proof Of Importance)が採用されていることが挙げられます。他にも、ネットワークセキュリティを高める施策としてEigenTrust++によるノードの評価管理を行うこと、マルチシグ(複数署名)の記録、モザイクによる独自通貨発行の仕組みなどが特徴と言えます。
また、プラットフォームの利便性向上を目指し、サーバ・クライアント型のアプリケーションが提供されており、開発者向けのAPIも公開されています。なお、NEMにおいては一般的にXEMが共通通貨として使用されます。
NEMに関しては、近々、カタパルト実装が行われる計画が進められております。カタパルト実装に対応することで、大幅な処理速度の向上や、集約トランザクションによる処理の効率化、マルチレイヤーシグネイチャによるセキュリティの向上などが期待されています。ただし、2018年10月現在では、NEMのカタパルト実装に関して正式なリリース時期は明確になっていません。

主な特徴

NEMには下記のような特徴があります。

  • POI(Proof Of Importance)
  • EigenTrust++によるノードの評価管理
  • マルチシグ(複数署名)の記録
  • モザイクによる独自通貨発行

POI

ビットコインでは分散合意システムとしてPOW(Proof Of Work)が採用されていますが、マイニング処理に多大な計算量が必要とされ、電力を無駄に消費することが課題とされています。NEMが採用するPOIでは、アカウントが保持する暗号通貨の残高や取引の実績などを元にアカウントの重要性が計算され、それによりブロックチェーンへのブロックの追加(分散合意)が実施されます。また、NEMではブロックの追加を行うことをハーベスティングと呼び、ハーベスティングを行ったアカウントに一定の報酬(XEM)が支払われます。

EigenTrust++によるノードの評価管理

EigenTrust++アルゴリズムを使って、ノード間の信頼性を評価する仕組みを導入しています。これにより、悪意あるスパムノードなどをネットワークから除外することが可能となり、NEMが形成するネットワークセキュリティの向上に繋がります。

マルチシグ(複数署名)の記録

ある取引が成立するまでに複数アカウントによる署名を必要とする設定を行うことができます。これにより、取引の安全性が向上します。また、N個のアカウントの中でM個の署名を必要とするといった設定も可能です。

モザイクによる独自通貨発行

NEMにはネーム・スペースとモザイクという概念が存在し、これを使ってNEMの利用者は独自通貨を容易に作成することができます。ネーム・スペースがインターネットにおけるドメインに該当し、モザイクがドメイン内のファイルに該当します。例えばXEMのネーム・スペースはnem、モザイクはxemと表現されます。

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