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Keepalivedとは

Keepalived(キープアライブディー)は、2001年にAlexandre Cassenらによって開発が開始されたC言語で書かれたロードバランシングと高可用性のための機能を提供するオープンソースのソフトウェアです。
ロードバランシングフレームワークはLVS(Linux Virtual Server)を利用してLayer4のロードバランシングを実現し、バックエンドサーバのサービスを監視して複数のサーバの稼働状況に応じて、負荷分散を行う機能を実装しています。
高可用性はルータなどを冗長化する際に利用されるVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)を使って、仮想IPアドレス(VIP)を管理し、これによりサービスに参加する複数の機器(ノード)に対して、Keepalivedが1つの仮想IPアドレスを提供することで、複数ノードの内どれかが故障した場合でもサービスを継続できるように設計することが可能です。

主な特徴

Keepalivedは以下のような特徴を備えています。

ロードバランシング

Keepalivedは、ロードバランシングにおいて、Round-robin、Least connection、Source hashingなどの様々なアルゴリズムを選択することが可能です。

ヘルスチェック機能

バックエンドのサーバの健全性を常時監視する機能を提供します。サーバが応答しなくなった場合、そのサーバを自動的に除外し、フェイルオーバーを実行します。

VRRPの実装

VRRPを使用して、仮想ルータを実装します。これによりネットワークの冗長性を高めることが可能です。また、これはネットワークゲートウェイやルーティングデバイスなどの冗長性を確保するためにも使用されます。

BFDプロトコルの実装

BFDプロトコルは隣接するルータ間の転送パスの生存状況を調べて高速に障害を検知してルーティングプロトコルに通知する機能です。これを利用することでVRRPによるフェイルオーバーを高速に行うことが可能です。

ユースケース

Keepalivedの主なユースケースは、サービスを提供するサーバの負荷分散やアプリケーションの高可用性、ネットワークやデータベースなどの冗長性を確保することを目的として利用されます。

動作環境

Keepalivedは、ほとんどの主要なLinuxディストリビューションで動作します。
これは、Ubuntu、Debian、CentOS、Red Hat Enterprise Linux、Fedoraなどが含まれます。

Keepalivedのライセンス

Keepalivedのライセンスは、GPLv2ライセンスのオープンソース・ソフトウエアです。GPLv2ライセンスの特徴は、次のようなものです。

  • 私的組織内部や個人で利用するにあたってのソースコード改変、再コンパイルには制限がありません。
  • GPLv2で頒布されたプログラムを再頒布する際にはソースコードを公開する必要があります(コピーレフト)。

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