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Redisバージョンアップ情報

■2023-11-07
[VerUP]Redis 7.2.3(リリース日:2023/11/01)
■2023-10-25
[VerUP]Redis 7.2.2(リリース日:2023/10/18)
■2023-09-13
[VerUP]Redis 7.2.1(リリース日:2023/09/06)
■2023-08-29
[VerUP]Redis 7.2.0(リリース日:2023/08/15)
■2023-07-18
[VerUP]Redis 7.0.12(リリース日:2023/07/10)
■2023-04-26
[VerUP]Redis 7.0.11(リリース日:2023/04/17)
■2023-04-18
[VerUP]Redis 7.0.10(リリース日:2023/03/20)
■2023-03-07
[VerUP]Redis 7.0.9(リリース日:2023/02/28)
■2023-02-01
[VerUP]Redis 7.0.8(リリース日:2023/01/16)
■2023-01-05
[VerUP]Redis 7.0.7(リリース日:2022/12/16)

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更新日:2022-09-27

Redisの概要

Redis(レディス)は、C言語で書かれたオープンソースのインメモリデータストアで、REmote DIctionary Serverを略したものです。
Redisは、イタリアのSalvatore Sanfilippo(サルヴァトーレ・サンフィリッポ)氏により2009年に開発されました。
当初はWebのログをリアルタイムで解析するツールをスケーリングすることが目的でしたが、いろいろなアイデアが追加されたことによりRedisとして誕生しました。
Redisの正確な発音はRedとissを合わせたものとされています。
Salvatore Sanfilippo氏は、2020年6月に開発責任者を辞任しており、現在(2021年9月現在)はRedis社とコミュニティメンバーにより継続して開発が行われています。

従来のRDBMSとは異なり、データをキーとバリューという形式で保存するため、キーバリュー型NoSQLに分類されます(Redisのドキュメントでは、キーバリューストアではなく、データストラクチャーサーバと呼んでいます)。
バリューには文字列や数字の他にリスト、ハッシュ、セット、ソート済みセット、ビットアレー(ビットマップ)、ビットフィールド、ストリーム、Geospatial、HyperLogLogsを取ることができ、他のキーバリュー型NoSQLと比較しても豊富なデータ構造をサポートしています。

Redisはクエリに対してメモリで応答するため、非常に高速に応答できます。
安価なハードウェアでも1秒間に数万リクエストを処理でき、キャッシュやメッセージングシステムの用途で広く利用されています。

Redisはマスタースレーブ型レプリケーション(データ複製)をすることができ、マスターノードのデータをスレーブノードに複製することができます。
アプリケーションは、スレーブからデータを読むことにより、読み込み負荷分散ができます。

Redisバージョン3からはRedis Clusterという機能が導入され、シャーディング(水平分散)をすることができます。ただし、Redis Clusterの最小推奨構成は、マスタースレーブ型のレプリケーション×3=6台となっています。
この方法では、各ノードがどこにデータが格納されているかを知っており、リクエストが来た時に、自分のノードにデータがないときに、クライアントに対してデータの存在するノードを教える動きになります(下図参照)

Redisの概要

他のキーバリュー型NoSQLと比較すると、Redisは軽量・シンプルで扱いやすい一方、水平分散の機能が部分的であるため、比較的小規模で利用するのに適しています。また、データ型が豊富なため、複雑なデータを格納する要件がある場合は適しています。

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Redisの主な機能

非構造データ格納 事前にデータの構造を定義すること無く、データを格納できます。
高速なレスポンス データベースに対する問い合わせにはメモリで応答するため、高速なレス ポンスができます。安価なハードウェアでも1秒間に数万リクエストを処理できるため、キャッシュ層として広く利用されています
軽量で簡単 Redisはひとつのバイナリで完結し、サイズも650Kbyteと非常に軽量です。
出版・購読のサポート 予めクライアントがキー(およびキーパターン)に対して、購読の登録をしていると、 そのキー(およびキーパタン)に対してデータの更新(出版)があった際に即座にデータを受信することができます
レプリケーション(データ複製) Redisはマスタースレーブ型レプリケーション(データ複製)をすることができ、マスターノードのデータを非同期でスレーブノードに複製することができます。アプリケーションは、スレーブからデータを読むことにより、読み込み負荷分散ができます。
シャーディング(水平分散) Version 3から実装されたRedis Clusterを用いることにより、シャーディングが可能になります
データ永続化 データに対する変更はメモリで応答し、それとは非同期でディスクに書き込まれます。書き込むタイミングについては、前回書き込みからの経過時間と更新回数の2つの値を設定できます。
またデータの更新を追記型ログに書くモードが選択可能で、その場合必ずデータは永続化されますが、応答速度は下がってしまいます。
パイプライン サーバの応答を待たずにコマンドを発行することができます。
期限付き保管 データに期限を付けて、期限が切れたデータを自動的に引き落とすことが できます。
データ記憶容量制限 データの記憶容量を定め、それよりも多くなった場合に様々なアルゴリズムに従って、データを自動的に追い出すことができます。利用できるアルゴリズムは、LRU、ランダム選定、生存期間順、などを選択することができます。
トランザクション 複数のオペレーション(データ変更、インクリメント、配列への PUSH)を、一貫性を持ちながら実施することができます。
LUAスクリプト LUAスクリプト言語をクエリ内で評価することができます
セキュリティ Redisはシンプルなクライアント認証のみを提供し、データの暗号化 や、クエリのエスケープは提供していません。 Redisは信頼されたネットワーク内での利用を前提としており、直接インターネットに晒すことは推奨されていません。
なお Redisバージョン6からは、ACLがユーザごとに設定可能となりました。また、SSL/TLSがオプション機能としてサポートされています。

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Redisのデータ型と主な操作

格納できるデータ 主に可能な操作
String id : "watanabe" CRUD、インクリメント、デクリメント、文字列連結、部分文字列
Hashes watanabe :{ name : "watanabe"
      password : "hoge" }
CRUD、インクリメント、存在確認
Lists tweets :["good-morning", "hello"] PUSH、POP、要素数、部分取得、部分削除、他の配列への要素渡し
Sets friends : { "Yamada", "Nomura" } CRUD、和集合、積集合、差集合、存在確認、ランダム取得
Sorted sets friends : { "Nomura", "Yamada" } CRUD、順位取得、部分取得
Bitmap flags: 00101000 オフセットを指定した値指定
HyperLogLogs >pfadd hll a b c d
>pfcount hll
PFADD,PFCOUNT、PFMERGE
Geospatial >GEOADD Sicily 13.361389 38.115556 "Palermo" 15.087269 37.502669 "Catania" (integer) 2 GEOADD、GEODIST、 GEOHASH、GEOPOS など
Stream(Redis5から) >XADD mystream * sensor-id 1234 temperature 19.8 1518951480106-0 XADD、XRANGE、XREVRANGE、XACKなど

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Redisの主な制約

データ容量は物理メモリ量 Redisは物理メモリ以上のデータ量を扱えません。 (Version 2.0~2.4までの間は仮想メモリという機能が話題に上がっていましたが、2.6から削除されました。)
トランザクションのロールバック トランザクションのロールバックはサポートされていません。「永続化モード」で利用しており、トランザクション中にサーバがダウンした場合、 部分的にデータがディスクに書き込まれた状態になります。この場合「redis- check-aof」ツールを用いて部分的に書き込まれた部分を取り除く必要があります。
ノードを超えた集合演算 水平分散環境において、ノードに分散しているデータに対して集合演算はできません。

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Redisと同類のソフトウェア

OSSではmemcached、Riak、商用製品ではOracle NoSQL Database、クラウドサービスではAmazon ElastiCache、Microsoft Asure Redis Cache、Google Could Datastoreがあります。

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Redisの動作環境

ANSI C言語で書かれており、外部依存性もないため、C言語実行環境であれば動作します。

推奨環境

  • Linux (最も推奨)
  • FreeBSDやmacOSといったPOSIX準拠システム
  • SmartOSのようなSolarisシステム(コミュニティーはベストエフォート対応)

コミュニティーではサポートしていない環境

  • 64bit Windows

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Redisのライセンス

Redisのライセンスは、「三条項のBSDライセンス」に基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。 一部のサード・パーティー製のソースコードには、異なるBSDまたはBSD互換ライセンスが含まれています。

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参考情報

Redis公式サイト

Redisドキュメント

Redisダウンロードページ

Redis Git-Hub

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Redisのサポート

NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。

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