バージョンアップ情報
Spring Cloud GCP情報
Spring Cloud GCPとは
Spring Cloud GCPは、Google Cloud Platform(GCP)サービス上での Spring アプリケーションの構築や管理を容易にするためのオープンソースプロジェクトです。Spring Cloud GCP は、2018年9月にGoogle社とSpring Frameworkの開発元であるPivotal Software社(現VMware Tanzu Labs)により発表されました。
主な特徴
Spring Cloud GCP を使用することでGCPの以下の機能を簡単に利用できるようになります。
| GCPの機能 | 説明 | 
|---|---|
| Spring Cloud GCP Pub/Sub | 非同期のスケーラブルなメッセージングサービス | 
| Spring Data Cloud Spanner | フルマネージドのミッションクリティカルデータベース | 
| Spring Data Cloud Datastore | スケーラブルなNoSQLドキュメントータベース | 
| Spring Data Cloud SQL | MySQL、PostgreSQL用のフルマネージドリレーショナルデータベース | 
| Cloud Logging、Tracing、Monitoring | 可観測性を提供 | 
| Cloud Storage | データを保存するためのマネージドサービス | 
| Identity-Aware Proxy(IAP) | アプリケーションへのアクセスを保護 | 
| Cloud BigQuery | AIに対応したフルマネージドのデータ分析プラットフォーム | 
| Secret Manager | APIキー、パスワード、証明証などの機密データを保持 | 
| Cloud Key Management Service(Cloud KMS) | Service 暗号化キーの作成、インポート、管理 | 
メリット・デメリット
Spring Cloud GCPのメリット・必要性
- 既にSpring Framework をご利用であれば、全体のアーキテクチャの一貫性が保たれ、スムーズな移行が望めます。
- Google GCPの機能を簡単に利用できるようになり、Google GCP上でのSpringアプリケーションの開発を助けます。
Spring Cloud GCPのデメリット・注意点・課題
- Google GCPのインフラストラクチャに依存しているため、アプリケーションをオンプレミスや他のクラウドサービスで利用する場合、変更作業が発生することが考えられます。
- Spring Cloud GCPやGoogle GCP特有の設定やサービスに関しての学習に時間がかかる可能性があります。
動作環境
Spring Cloud GCP に対応する Spring Boot、Spring Cloud のバージョンは下記に記載されています。
Spring Cloud GCPのライセンス
Spring Cloud GCPのライセンスは、「Apacheライセンスバージョン2」(Apache License version 2)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
オープンソース年間サポートサービス
OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。
関連OSS
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 サポート対象 サポート対象Spring Bootスプリング ブート。Springフレームワークのアプリケーションを簡単に開発できるオープンソースのJavaフレームワークです。 
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 サポート対象 サポート対象Spring Frameworkスプリングフレームワーク。Javaプラットフォーム向けのオープンソースアプリケーションフレームワークです。 


 
          