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Tekton情報
Tektonとは
Tekton(テクトン) は、強力かつ柔軟な、CI/CD (継続的インテグレーションと継続的デリバリー)システムを作成するためのオープンソースのKubernetes 上で動作するフレームワークです。
Tektonは、元々Knativeのプロジェクトの一部として始まり、現在はTekton PiplinesとしてCDF(Continuous Delivery Foundation)というCI/CDを標準化する組織で開発が行われているツールの一つで、2022年にはプロジェクトの成熟度、ベストプラクティス、セキュリティスタンス、などの一連の要件を満たしたとしてCDF Graduationプロジェクトに認定されています。
Tektonを導入することで、開発者はクラウド・プロバイダーとオンプレミスを組み合わせたシステムのビルド、テスト、デプロイができるようになります。
Tekton は、異なる言語、デプロイ環境間で CI/CD プロセスを標準化するための多くのコンポーネントを提供しており、Jenkins、Jenkins X、Skaffold、Knative などの一般的な CI/CD ツールと連携することが可能です。
また、Tekton には、ベストプラクティスが組み込まれており、CI/CD システムを迅速に構築することができます。
主な特徴
Tektonは以下のような特徴があります。
カスタマイズ可能 |
Tektonエンティティはカスタマイズが可能です。プラットフォームエンジニアは、開発者がさまざまなシナリオで使用できる詳細なカタログを定義できます。 |
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再利用可能 |
Tektonエンティティは移植が可能であるため、一度定義した複雑なパイプラインを再利用することで、迅速にパイプラインを構築できます。 |
拡張可能 |
コミュニティ主導のTekton Catalogリポジトリにあるコンポーネントを使用して、素早くパイプラインを作成することも、拡張することもできます。 |
標準化 |
Tektonは、Kubernetesクラスターに拡張機能としてインストールする標準的Kubernetesリソースモデルを使用しています。 |
スケーラブル |
クラスターにノードを追加するだけでワークロード容量を増やせます。 |
Tektonは以下のコンポーネントで構成されています。
Tekton パイプライン |
Tekton パイプラインは、Tektonの基盤です。CI/CDパイプラインの構成要素として機能するKubernetesカスタムリソース群を定義します。 |
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Tekton トリガー |
イベントに基づいてパイプラインをインスタンス化します。例えばプルリクエストがGithubリポジトリにマージされる度に、パイプラインのインスタンス化の実行をトリガーできます。 |
Tekton CLI |
Kubernetes CLI上に構築されたtknと呼ばれるコマンドラインインタフェースによりTektonと対話します。 |
Tekton ダッシュボード |
パイプラインの実行に関する情報を表示するWebベースのグラフィカルインタフェースです。 |
Tekton Catalog |
コミュニティにより提供されるタスク、パイプラインなどのToktonビルディングブロックのリポジトリです。 |
Tekton Hub |
Tekton Catalog にアクセスするためのWebベースのグラフィカルインタフェースです。 |
Tekton Operator |
Tektonプロジェクトをインストール、更新、削除できるKubenetes Operator パターンです。 |
Tekton Chain |
Tekton パイプラインで構築されたアーティファクト変換、署名、保存するツールを提供します。 |
類似プロダクト
- ArgoCD
-
JenkinsX
-
Jenkins
- Skaffold
-
Kubernetes
動作環境
Tekton に必要な環境は以下です。
- Kubernetes クラスター 1.24以上
- Kubectl
- Tekton Pipelineインストールユーザーにcluster-admin 権限が付与されていること
Tektonのライセンス
Tektonのライセンスは、「Apacheライセンスバージョン2」(Apache License version2)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
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