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Tyk情報更新日:2025/04/08

Tyk Gatewayとは

Tyk Gateway(タイク エーピーアイゲートウェイ)は、REST、GraphQL、TCP、gRPCなどのプロトコルをサポートするオープンソースのエンタープライズ向けAPIゲートウェイです。
APIの管理、制御、セキュリティを強化するためのツールです。

主な機能

Tyk Gatewayの主な機能は、以下の通りです。

  • API管理: APIの登録、管理、公開を簡単に行えます。
  • 認証と認可: APIへのアクセスを制御し、セキュリティを強化します。
  • ロードバランシング: APIリクエストを複数のサーバーに分散させることで、負荷分散を行います。
  • メトリクスと監視: APIの使用状況をリアルタイムで監視し、パフォーマンスを分析します。
  • クォータとレートの制限: APIの使用量を制限し、過剰なリクエストを防ぎます。

主な特徴

Tyk Gatewayの主な特徴は、以下の通りです。

  • オープンソース: オープンソースで提供されており、カスタマイズが容易です。
  • クラウドネイティブ: クラウド環境での運用が可能で、スケーラビリティが高いです。
  • 複数プロトコルに対応: REST、GraphQL、TCP、gRPCなど、多様なプロトコルに対応しています。
  • ユーザーフレンドリー: 簡単な設定と操作が可能で、初心者でも扱いやすいです。

メリット・デメリット

メリット・必要性

Tyk Gatewayを導入することで以下のような恩恵が得られます。

  • セキュリティ強化: APIのセキュリティを強化し、不正アクセスを防ぎます。
  • 管理効率向上: APIの管理と監視が簡単に行えるため、運用効率が向上します。
  • 柔軟性: オープンソースであるため、カスタマイズが容易で、特定のニーズに合わせて運用できます。

デメリット・注意点・課題

Tyk Gatewayを導入する上でのデメリットや注意点は、以下のようなことが挙げられます。

  • 設定の複雑さ: 初めて使用する場合、設定が複雑に感じることがあります。
  • リソース使用量: 高度な機能を使用すると、リソースの消費が増加する可能性があります。

類似プロダクト

APIゲートウェイを実現するOSSとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • Kong: オープンソースのAPIゲートウェイで、多様なプロトコルに対応しています。
  • Gravitee: オープンソースのAPIゲートウェイで、カスタマイズ性が高いです。

ユースケース

以下のような活用例が考えられます。

  • 企業向けAPI管理: 大規模な企業でAPIの管理とセキュリティを強化するために使用されます。
  • 開発者向けAPIプラットフォーム: 開発者がAPIを簡単に公開し、管理できるプラットフォームとして利用されます。

動作環境

Tyk Gatewayは、Linux、Windows、macOSなどのオペレーティングシステムで動作します。
また、KubernetesやDockerなどのコンテナ化環境でも運用可能です。

Tyk Gatewayのライセンス

Tyk Gatewayのライセンスは、MITライセンスです。
MITライセンスは、X Window System (X11)などのソフトウェアに適用されていることから、X11ライセンス、またはXライセンスとも表記されます。
MITライセンスは、数あるソフトウェアライセンスの中で最も制約が少なく、ソースコードの無償の使用のほか、改変、再配布することも認められています。

セットアップと動作確認の方法

以下のコマンドでTyk GatewayとRedisを起動


$ git clone https://github.com/TykTechnologies/tyk-gateway-docker
$ cd tyk-gateway-docker
$ docker-compose up

Tyk Gatewayが応答できるか、「hello」エンドポイントをチェックして確認します。


$ curl localhost:8080/hello

出力


{"status":"pass","version":"5.5.0","description":"Tyk GW","details":{"redis":{"status":"pass","componentType":"datastore","time":"2024-11-21T07:24:20Z"}}}

プロキシーするAPIの追加方法

以下のコマンドを実行して、Tyk GatewayにNginxへ転送するための設定を追加するリクエストを送信


$ curl --location --request POST 'http://localhost:8080/tyk/apis/oas' ¥
--header 'x-tyk-authorization: foo' ¥
--header 'Content-Type: text/plain' ¥
--data-raw ¥
'{
"info": {
"title": "Nginx",
"version": "1.0.0"
},
"openapi": "3.0.3",
"components": {},
"paths": {},
"x-tyk-api-gateway": {
"info": {
"name": "Nginx",
"state": {
"active": true
}
},
"upstream": {
"url": "http://web:80"
},
"server": {
"listenPath": {
"value": "/nginx/",
"strip": true
}
}
}
}'

docker-compose.ymlに以下の追加

  web:
image: nginx:1.18
ports:
- "80:80"
networks:
- tyk

Tyk Gatewayの設定とNginxコンテナの追加を反映させるため、コンテナを再起動


$ docker-compose down
$ docker-compose up

http://192.168.1.23:8080/nginx/ へのリクエストがNginxに届くか動作確認


$ curl http://192.168.1.23:8080/nginx/
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Welcome to nginx!</title>
<style>
body {
width: 35em;
margin: 0 auto;
font-family: Tahoma, Verdana, Arial, sans-serif;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Welcome to nginx!</h1>
<p>If you see this page, the nginx web server is successfully installed and
working. Further configuration is required.</p>

<p>For online documentation and support please refer to
<a href="http://nginx.org/">nginx.org</a>.<br/>
Commercial support is available at
<a href="http://nginx.com/">nginx.com</a>.</p>

<p><em>Thank you for using nginx.</em></p>
</body>
</html>

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