強力なデータ検索・分析で業務を効率化「Elasticsearch」
Elasticsearchとは?
「Elasticsearch」(エラスティックサーチ)は、強力なデータ検索・分析ツールです。様々な用途にあわせてカスタマイズでき、一元的に格納されたデータをスピーディーに検索できます。
例えば、必要なデータを探すために時間がかかっていたり、蓄積されたデータを上手く活用できていない、といった課題や問題を抱えていませんか。
Elasticsearchを活用することでこの様な課題や問題を解決できます。
Elasticsearch 3つの魅力
あらゆる形式のデータを扱える
数値、テキスト、地理情報、構造化データ、非構造化データ、メトリックなど、様々な形式のデータを検索したり、組み合わせたりすることができます。
検索スピードが速い
Elasticsearchでは、ほぼリアルタイムで検索結果を表示することができます。
ドキュメントがインデックスされて、検索可能になるまでの待ち時間が非常に短く、通常は1秒程度です。
セキュリティ分析やインフラ監視など、タイムセンシティブな用途にも適しています。
スケーラビリティ
Elasticsearchはクラスタ構成上で動作することを前提としており、小規模なシステムから大規模なシステムまで対応可能です。また、dockerやKubernetesのようなコンテナ環境での利用にも適しています。
データの分散、冗長化により高い可用性を誇ります。
なぜElasticsearchか? Elasticsearchで実現できること
Elasticsearchではユーザのニーズに応じて多様な要素から検索することができます。
Elasticsearchの検索機能
① 完全一致検索
"A and B"というキーワードを指定した場合、語順がそのとおりに含まれているコンテンツを検索します。
② 論理演算を用いた検索
AND、OR、NOTのような条件に基づいた検索が可能です。
③ ワイルドカードを用いた検索
ワイルドカードや正規表現を用いた検索が可能です。
④ 類似語検索・あいまい検索
指定したキーワードと単語のスペルが類似したコンテンツを検索します。
⑤ 複合検索
論理演算やワイルドカードなどを組み合わせた検索が可能です。
Elasticsearchのデータ分析
Elastic製品に含まれるKibanaというツールを用いてElasticsearchのデータを可視化したり、管理を行うことができ、ヒストグラムや線グラフ、円グラフ、マップなどをリアルタイムに作成可能です。
NRIでは社内の生産性向上ツールとして、Elasticsearchを含むElastic製品を活用しています。
NRI社内での活用事例
既存のWikiツールとファイルシステムの連携サービス例
NRI社内環境に置かれているWikiツールと既存のファイルシステムにElasticsearchを連携させ、Wikiツール上でファイルシステムに格納されたコンテンツを検索できるようにしました。
このサービスによって、当初は別のシステムであったWikiツールとファイルシステム間を移動することなく、Wikiツール上からスムーズにファイルの探索、参照、Wikiへの記録を行うことができます。
社内人事情報の検索サービスのログ分析
NRI社員の所属や業務履歴がまとめられている、社内の人事情報サイトの管理にElasticsearch とKibanaが使われています。
以下のように、サイトへのアクセス状況や、サイト内での情報検索によく使われているキーワードなどがリアルタイムで確認できるようになりました。
例えば、検索キーワードを確認すると「aslead」、「Elasticsearch」、「Kibana」といったワードで検索される方が多いことがひと目でわかります。
他にもKibanaでは以下の数値取得ができるほか、数値の可視化や検知もすることができます。
- サービス全体でエラーになったアクセスの数
- サービス全体で発生したレスポンスに時間のかかっているリクエストの数