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GitLabとは

GitLab(ギットラボ)は、Gitリポジトリ機能を中心としたDevOpsのOSSです。DevOps(デブオプス)とは、開発(Development)と運用(Operations)を合わせた言葉で、開発者と運用者が協力することにより、より効率的な開発を行えるという意味で使用されます。GitLabはRuby言語で書かれています。

GitLabには コミュニティ版とエンタープライズ版の2つのエディションがあります。基本的な機能は同等ですが、エンタープライズ版の場合は有償のライセンスを入手すればエンタープライズ版特有の機能を使えるようになります。また自社では運用せずにGitLab.comが運営しているクラウドサービスを利用することも可能です。

GitLabは2011年に現在のGitLab.com社のCTOであるウクライナのDmitriy Zaporozhets氏とValery Sizov氏により、チームと協力するために便利なツールを求めて開発が始まりました。2012年には現在のCEOであるSid Sijbrandij氏が開発に加わり、2013年に GitLab Enterprise Edition がリリースされました。2016年には急成長をとげ1,000人を超える貢献者と、100,000以上の組織やユーザーに利用されるようになりました。

主な機能

GitLabの機能は多岐に渡りますが、主な機能としては以下があります。

マネージメント

監査、認証、認可、会話型開発のマネージメント機能により、ビジネスのパフォーマンスを可視化します。

プラン

課題ボード、タイムトラッキングなどの計画ツールにより、チームの連携をスムーズにします。

クリエイト

ソースコード管理、コードレビュー、Wiki、スレッドディスカッション、GitLab フレーバーマークダウンなどの機能で開発をサポートします。

検証

自動テストとレポーティング機能により、高品質なコードが作成できます。

設定

アプリケーションとインフラストラクチャを設定する機能を提供します。

モニター

アプリケーションのパフォーマンスを監視する機能により、本番環境に与える影響を知ることができます。

類似プロダクト

ホスティングサービスではありますが、類似の機能を持つものとして Github が挙げられます。

動作環境

対応するOSは基本的にLinuxになります。

  • 以下はOmnibus パッケージを使用することが推奨されています。

Ubuntu、Debian、CentOS、openSUSE

  • 以下はCentOSパッケージと手順を使用してください。

Red Hat Enterprise Linux、Scientific Linux、Oracle Linux

※以下のディストリビューション及びLinuxライクOSはサポートされていません
Arch Linux、Fedora、FreeBSD、Gentoo、macOS

※Microsoft Windowsについては、現在サポートされておらず、近い将来サポートされる予定はありません。

必要なハードウェア環境は以下になります。

ストレージ

必要なディスクサイズは、GitLabに保存するリポジトリのサイズに大きく依存します。全てのリポジトリを合わせた容量以上の空き領域が必要のため、多めに確保しておくべきです。

CPU

利用形態により変わりますが、目安として 1コアで最大100人、4コアで最大500人、8コアで1,000人、32コアで5,000人となっています。
さらに利用者が多い場合は複数のアプリケーションサーバでの運用を検討する必要があります。

メモリ

利用形態により変わりますが、目安として、8GBで最大100人、16GBで最大500人、32GBで1,000人、128GBで5,000人となっています。
さらに利用者が多い場合は複数のアプリケーションサーバでの運用を検討する必要があります。

必要なソフトウェア環境は以下になります。
ただし、これらを別途用意するのはソースからインストールするような場合であり、Omnibusパッケージを使用するのであれば、既に同梱されているため、別途用意する必要はありません。

Ruby

GitLabにはRuby(MRI)2.6が必要です。

データベース

PostgreSQLのみサポートしています。(MySQLのサポートはバージョン12.1で削除されました)
GitLabのインストールサイズにもよりますが、少なくとも5GB~10GBのストレージが必要です。
PostgreSQLは9.6以降をサポートしています。(テストおよび開発バージョンである9.6が推奨されています)

GitLabのライセンス

GitLabのライセンスはMITライセンスです。MITライセンスは、ソースコードの無償の使用のほか、改変、再配布することも認められています。

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