バージョンアップ情報
Gloo Gateway情報
Gloo Gatewayとは
Gloo Gatewayは、Solo.ioによって開発されているオープンソースのAPIゲートウェイで、Kubernetes環境でのマイクロサービスアーキテクチャに適した機能を提供します。Gloo Gatewayは、トラフィック管理、API管理、サービス統合、セキュリティ機能を統合し、開発者や運用者がマイクロサービスの構成や運用を簡素化できるよう支援します。
Gloo Gatewayの大きな特徴としては、OSS版とエンタープライズ版が存在するという点にあります。Gloo Gateway自体は、K8sGatewayをフォークしたOSSであり、OSS版としての機能は、K8sGatewayとほぼ差異がありません。エンタープライズ版では、OSS版にはない拡張機能が多く含まれており、この点がGloo Gatewayを選択するメリットになります。
主な特徴
ルーティング機能 |
アプリケーションのエンドポイントへのトラフィックを柔軟にルーティングする機能を提供。 |
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トラフィック管理 |
フェイルオーバー、A/Bテスト、カナリアリリースなどのトラフィック制御が可能。 |
セキュリティ機能 |
アクセスログや、CORSによるアクセス制御、CSRF攻撃の抑止が利用可能。 |
プラグインアーキテクチャ |
エンタープライズ版では、Gloo PortalからBackstageを利用可能にするプラグインを提供。これにより他のAPIをバンドルしたり、複数のインフラストラクチャや開発ツールを公開することが可能。 |
統合モニタリング |
PrometheusやGrafanaとの統合によって、トラフィックの監視やメトリックスの可視化が容易。 |
エンタープライズ版との機能差異 |
OSS版とエンタープライズ版の2種類があります。エンタープライズ版には、OSS版では利用できない下記のような機能が含まれます。これらを利用するためには、エンタープライズ版を購入する必要がある。
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メリット・デメリット
メリット・必要性
- 効率的なトラフィック管理: マイクロサービス間の通信を効率的に管理し、API呼び出しのパフォーマンス向上に寄与します。
- セキュリティの向上: APIへのアクセスを制御し、セキュリティの強化が図れます。
- マイクロサービスのデプロイの簡素化: Kubernetes環境での簡単なデプロイと管理が可能です。
- スケーラビリティ: マイクロサービスの成長に合わせて容易にスケールアウトが可能です。
デメリット・注意点・課題
- 拡張機能: OSS版にはない機能を使うためには、エンタープライズ版を購入する必要があります。
- 学習コスト: 機能が多岐にわたるため、初期の導入や構成にあたって学習曲線が存在します。
- コンフィギュレーションの複雑さ: 複雑なルーティングやセキュリティポリシーの設定は初心者には難しく感じることがあります。
- パフォーマンスオーバーヘッド: ルーティングやトラフィック管理を行うことで、一定のパフォーマンスオーバーヘッドが発生する可能性があります。
類似プロダクト
- K8sGateway: Gloo Gatewayのフォーク元となっているOSS。
- Kong: よく知られたAPIゲートウェイで、トラフィック制御や認証機能などを提供。
- Traefik: Kubernetesとの統合が強力で、動的なルーティングが特徴。
- Ambassador: Kubernetes向けのAPIゲートウェイで、gRPCサポートも豊富。
動作環境
Gloo Gatewayは、Kubernetesクラスター上で動作します。DockerやKubernetesが導入された環境が必要です。また、主要なクラウドサービス(AWS、GCP、Azure等)にも対応しています。
Gloo Gatewayのライセンス
Gloo Gatewayのライセンスは、 「Apacheライセンスバージョン2」(Apache License version2)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、 誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
オープンソース年間サポートサービス
OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。
関連OSS
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サポート対象
gRPC-Gateway
gRPC-Gatewayは、protoc(Google プロトコルバッファコンパイラ)のプラグインでgRPCサービスをHTTP/JSON APIとして公開することを可能にするゲートウェイです。
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サポート対象
Kubernetes
クーバネティス。Dockerをはじめとするコンテナ化されたアプリケーションの展開、スケーリング、管理を行うオープンソースのプラットフォームです。
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Kong API Gateway
コング。APIマーケットプレイスの技術をもとに2015年からオープンソースプロジェクトとして提供が開始されたAPIゲートウェイ(APIアグリゲータ)です。