HikariCPの概要
HikariCP(ヒカリシーピー)は、高速かつ軽量なJDBCコネクションプールのライブラリです。現時点では、Javaで実装されたコネクションプールのライブラリの中で最も高速という検証結果も出ており、RDBMSアクセス時の性能を要求されるような場合に有効なソリューションとなります。
いくつかのベンチマークにより、その高速性が証明されています。

HikariCP(ヒカリシーピー)はシンプルな実装にすることを重視しており、それにより高速なだけでなく、信頼性が高いという点も特徴です。これに加えて最新のバージョンでは、ネットワーク切断時のリカバリングや、高負荷下での安定性や一貫性が考慮された改善が行われています。
ScalaベースのWebアプリケーションフレームワークであるPlay Frameworkのデフォルトのコネクションプーリングや、アクセス管理を実現するOSSであるOpenAMのRDBMS監査ロギングの実装のためにも使用されています。また、Spring Boot でも選択して使用することができます。
HikariCPの主な特徴
HikariCPは以下のような特徴をもっています。
- 非常に高速
- 軽量(ライブラリのファイルサイズは150KB)
- 動作が安定している
- 簡単な設定(多くの環境で微調整の必要なく、最初から高速に動作する)
- 多くのRDBMSに対応してる
- Apache Derby
- Firebird
- H2
- HSQLDB
- IBM DB2
- IBM Informix
- MS SQL Server
- MariaDB/MySQL
- Oracle
- OrientDB
- PostgreSQL
- SAP MaxDB
- SQLite
- SyBase
HikariCPの類似ソフトウェア
HikariCPの他にも、Tomcat JDBC Connection PoolやCommons DBCPなど、JDBCコネクションプールのライブラリはありますが、これらを大幅に上回る高速性がHikariCPの特徴です。
HikariCPのライセンス
HikariCPのライセンスは、「Apacheライセンスバージョン2」(Apache License version2)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。
HikariCPのダウンロード
HikariCPの関連OSS
- MySQL
- MariaDB
- PostgreSQL
- Hibernate
- Tomcat
- Spring Boot
- Play Framework
HikariCPのサポート
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。