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Jaspersoft

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Jaspersoft情報

Jaspersoftとは

Jaspersoft(ジャスパーソフト)は、2001年に Teodor Danciu 氏により開発された世界中で広く使用されているオープンソースのレポートソフトウェアです。Jaspersoft BI プラットフォーム上での ピクセルパーフェクトレポート、アドホックレポート、ダッシュボードの設計、埋め込み、管理、展開を支援することに重点が置かれています。

Linux、Windows、Unix、Oracle、DB2、MySQL、PostgreSQL、MongoDB、など、様々な環境にも対応しています。

Jaspersoftは世界中の政府機関、官公庁や大企業での利用実績も数多くあります。

  • 月間60万以上のダウンロード
  • 商用サブスクリプション利用企業(団体)は全世界で 1,100以上
  • 数百万ものレポーティングエンドユーザー

さらに、Jaspersoftは、下記のように機能面や性能面の優位性、導入実績も認められています。

  • 2009年 InfoWorld オープンソース最優秀賞(Bossie賞)受賞
  • 2010年 SIIA主催「ベストクラウドインフラストラクチャプラットフォーム」部門
    CODiE賞(Jaspersoft Cloud BI)受賞
  • 2010 Magic Quadrant for Business Intelligence Platformsに掲載
  • 2013年 InfoWorld's 2013 Technology of the Year Award入賞
  • 2013年 テスティングアワードTESTA「Best Overall Use of Technology」受賞
  • 2014年 Info-Tech Research Group「Mid-Market Business Intelligence」部門優勝

2014年4月30日、Jaspersoft 社は TIBCO社に買収され、TIBCO社により引き続き開発が続いており、2018年10月にはマイクロサービス版JasperReports IO がリリースされています。

2024年1月25日、JasperReports Server コミュニティ版の開発中止、Jasper Studio のライセンス変更に伴うソースコードの配布の中止が発表され、2024年5月現在、ソースコードが公開されているのは、JasperReprts Library のみになっています。

主な機能

主な機能は以下のとおりです。

  • レポートデザイン機能
  • レポート出力機能
  • レポート管理機能
  • ダッシュボード機能
  • アドホッククエリー機能
  • データ分析機能
  • データインテグレーション機能(Jaspersoft ELT)

Jaspersoftの製品群と主な機能

製品

主な機能

利用者

JasperReports Library

レポート出力機能、レポート管理機能(Javaレポーティングライブラリ)

レポート開発者

JasperReports Server

ダッシュボード、アドホック、クエリー、インターラクティブ分析管理機能を含むレポーティングサーバ

ビジネスユーザー

Jaspersoft Studio

eclipceベースのレポートデザイナ(レポート開発環境)

レポート開発者

JasperReports Web Studio

Jaspersoft StudioのWebべ―スバージョン

レポート開発者

Jaspersoft IO

クラウドやマイクロサービス用に最適化された軽量なレポーティングサーバ

ビジネスユーザー

Jaspersoft ETL

データインテグレーション機能(Talend社により開発されたETLツール)

開発者 & データベース管理者

商用版とコミュニティ版の機能比較

エディション

商用版

コミュニティ版

JasperReports Library

-

JasperReports Server

※2024年1月25日より提供中止

Jaspersoft Studio

※2024年1月25日よりソースコードの提供中止

JasperReports Web Studio

-

Jaspersoft IO

-

Jaspersoft ETL

-

-

主な特徴

主な特徴は以下のとおりです。

高い安定性と信頼性

商用サポートあり

日本市場では、NRIが包括的なパートナーシップに基づき、日本語サポートを提供
さらに、NRIが提供するサポートサービスでは、Jaspersoftをはじめ、周辺のOSSまでワンストップでサポート

汎用性・拡張性

Javaベース

JaspersoftはJavaで開発されているため、同じくJavaベースで構築されていることが多い企業情報システムとの親和性が高い

シンプル

あらゆるアプリケーションとデータセットに適用可能

簡単に始められる

ダウンロード・設計・開発・カスタマイス・デプロイ・管理を一元的に

Web

最新のWEB技術によるWebベース、シンクライ アント・ユーザーインターフェース

グローバル対応

ユニコード対応、タイムゾーン対応、地域選択、多言語対応、インターナショナル・ローカライズド

組み込み可能

SOA、Webサービス、Java、HTTP、JSP、CSS インテグレーションそしてカスタマイズ可能なインタフェース

標準オープンWeb

100% ピュアJava、open XML オブジェクト定義、Webサービス

マルチプラットフォーム

Jaspersoftのプラットフォームは、Web サービス、Java、PHP、C++、HTTP API で構成されているので、Linux、Windows、UnixなどなどのさまざまなOSプラットフォームやDB2、MySQL、PostgreSQLなどの主要DB上で稼動

企業向け機能の充実

豊富なアドホッククエリー

BIメタデータ層で作成された定義を利用することで、データベースやSQLクエリーの仕組みを理解していないビジネスユーザーでも、簡単なドラッグアンドドロップ操作により自分でクエリーを作成し、検索結果を表示可能

柔軟なレポーティング

日本でユーザーニーズの高い、帳票や細かいコントロールが必要なレポート表現が実現可能
また、上記のクエリーによる検索結果をレポートやダッシュボードなどにマッシュアップ、動的に条件を変更してレポートや帳票を汎用的に利用でき(半定型レポート)、柔軟なパラメータ設定も可能

ダッシュボード

セルフサービスダッシュボードビルダーによって、ビジネスユーザー自身でダッシュボードの定義、利用が可能

豊富なチャート

棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、散布図グラフ、バブルチャートなどの豊富な内蔵チャートを備えるほか、拡張可能なチャートオプションもあり

セキュアなレポート管理

ビジネスユーザー、管理者向けのシンプルかつセキュアなレポート管理機能が充実

企業情報ポータルとの連携

「JSR 168 ポートレットに関する仕様」に準拠しているため、レポーティングツールおよび BI 機能を企業情報ポータルと連携して利用可能

マルチテナンシー

1つのサーバ環境を区切って複数の企業に複数のサービスを提供することができ、SaaS事業にも最適

操作性

直観的な操作

アドホッククエリーは簡単なドラッグアンドドロップ操作や、分かりやすいファンクションメニュー、フォーマット定義で利用可能

HTML5ベースのビジュアライゼーション

ビジネスユーザーがデータをより簡単に操作できる先進のビジュアライゼーションエンジンを搭載

コスト削減効果

OSS

初期ライセンス費用が不要、低価格なサブスクリプションライセンスで、TIBCO Jaspersoftが中心となって開発した高品質の製品を利用できる

価格体系

サーバ課金の価格体系、すなわちユーザ数に依存しない価格体系であり、将来のユーザ数増加時にも対応しやすい

低額なETLツール

従来の商用BI製品では、ライセンス費用や別売りのETLツールが非常に高額であるが、Jaspersoftはこれらのサブスクリプションライセンス費用も低い
そのため、商用BI製品と導入・運用費用を比較すると、約10分の1で済み、コスト削減効果が高い

導入事例

Jaspersoftは、世界で最も使用されているOSSのBI製品であり、製品ダウンロード数は月間60万以上、商用サブスクリプション利用企業(団体)は全世界で 1,100以上と、導入実績も豊富です。

OpenStandiaでのJaspersoft導入事例で、代表的な事例は下記のものです。

また、下記のようにさまざまな用途でのBIでJaspersoftが活用されています。

  • クラウドBI
  • スタンドアロンBI
  • 政府向けBI
  • 教育機関向けBI
  • 組み込み型BI
  • Big Dataのためのネイティブ レポーティング
  • SaaS型BI
  • PaaS型BI
  • Mobile BI

類似ソフトウェア

同様の機能を提供する商用製品としては、以下のようなものがあります。

  • Oracle Business Intelligence
  • SAP BusinessObjectsシリーズ
  • IBM Cognos
  • Dr.Sum EA
  • SQL Server Reporting Service

Jaspersoftの動作環境

前提となる動作環境は、以下のとおりです。
○:商用版動作検証済み、△:互換性あり

アプリケーションサーバ

JasperReports Server 9.0.0

バージョン

JasperReports Server

Apache/Jakarta Tomcat

8.5.x

Apache/Jakarta Tomcat

9.0.x

WildFly

18, 19

※JakartaEE上で実行されるWildFly23以降、Tomcat10以降は認定されていません。

JBoss EAP

7.2.0

JBoss Web Server(JWS)

5.7.2

IBM WebSphere(WAS)

9.0.5.5

Oracle WebLogic Server

14.1.1.0

ウェブブラウザ

JasperReports Server 9.0.0

バージョン

商用版

Mozilla Firefox

119以降

Microsoft Edge

120以降

Apple Safari

17以降(MacOSX)

Google Chrome

120以降

ヘッドレスブラウザ

JasperReports Server 9.0.0

バージョン

商用版

Chromium(MacOS,Linux,Windows)

116以降

※オートディティションはChrome/Chromiumでのみ機能します。

データベース

JasperReports Server 9.0
Jaspersoft Studio Pro 9.0
JasperReports IO Pro 4.0
JasperReports Web Studio Pro 3.0

バージョン

タイプ

商用版

Bean

JNDI

Jaspersoft (Mondrian) Connection

XML/A Connection

Custom (例:Hibernate、XML等)

MySQL(InnoDBストレージエンジン)

5.7.28
8.0

※WebLogic でのMySQL8.0ネイティブドライバはサポートされていませんが、MariaDB 2.5.3 ドライバはサポートしています。

データソース
リポジトリ

Oracle RDBMS

19c

データソース
リポジトリ

PostgreSQL

12,13,14,15

データソース
リポジトリ

IBM DB2

11.5

データソース
リポジトリ

Microsoft SQL Server

2016, 2017, 2019

データソース
リポジトリ

Microsoft SQL Azure

最新バージョン

データソース

Snowflake

-

データソース

Sybase ASE

15.7

データソース

Sybase SQL
Anywhere

17

データソース

ElasticSearch

8.2.0

※制限事項については、JasperReports Server のリリースノートを参照してください。

データソース

Neo4j

4.0.3

データソース

Google BigQuery

-

データソース

TIBCO Data Virtualization

8.8.x

データソース

AWS Athena

2,3

※デフォルトのカタログ (AwsDataCatalog) の下にあるデータベースのみが表示されます。

データソース

AWS Redshift

-

データソース

AWS RDS - PostgreSQL

12,13,14,15

データソース

REST API

※Progress ドライバーに対してのみテストされています。

データソース

Infobright

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Vertica

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Greenplum Database

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Ingres Vectorwise

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Netezza

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Teradata

※データベースが JDBC 2.1 以降の標準に準拠している場合にのみ互換性があります。

データソース

Bigデータ認定サポート(JDBCドライバ)

JasperReports Server 9.0
Jaspersoft Studio Pro 9.0
JasperReports IO Pro 4.0
JasperReports Web Studio Pro 3.0

バージョン

JasperReports Server

MongoDB

4.2.6
6.x

Hive 2

ClDH-5.3-5.7,5.8-5.16,6.0.x-6.2.x
HDP 2.3,2.4,2.5,2.6,3.0.1,3.1.0

Impala

2.6-3.20
(CDH 5.8-6.2.0)

Cassandra

3.0-3.11

Spark SQL

2.0-2.4.3

Salesforce

DataStax
Enterprise

6.0,6.8

JDBC/SQL サポートノート

JasperReports Server データドメイン (クエリを動的に生成) は、JDBC 2.1 および SQL-92 以降に準拠したデータソースで動作します。

オペレーティングシステム

JasperReports Server
Jaspersoft Studio

バージョン

商用版

インストール方法

Microsoft Windows 64-bit(x86-64)

10(Professional,Enterprise),11, 2016, 2019, Server 2022

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

64bit 自動インストーラにはApache Tomcat, PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合は64bit 版WARファイルを使用する。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL)(64-bit)

8.x, 9.x

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合はWARファイルを使用する。

Novell SUSE Linux Enterprise Server (SLES)(64-bit)

12.1, 15

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合はWARファイルを使用する。

Apple Mac OS X

11.x,12.x,13.x,14.x

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合はWARファイルを使用する。

Debian Linux

8, 9,10

手動WARファイル

CentOS

6.x, 7.x

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合はWARファイルを使用する

Ubuntu

20.04 LTS

22.04 LTS(buildomaticでデプロイされた場合のみ)

※自動インストーラを使用した場合のみ認定済

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする

Amazon Linux

Amazon Linux 2
Amazon Linux 2023

自動インストーラにはApache Tomcat、PostgreSQLリポジトリがバンドルされている。手動でインストールする場合はWARファイルを使用する

Solaris SPARC

10,11

WARファイルを使用する

Fedora

30,34,35

WARファイルを使用する

FreeBSD

12

WARファイルを使用する

IBM AIX

7.2

WARファイルを使用する

JasperReports IO Pro
JasperReports Web Studio Pro

バージョン

JasperReports IO

JasperReports Web Studio Pro

Microsoft Windows 64-bit(x86-64)

10(Professional,Enterprise),11, 2016, 2019, Server 2022

※Server 2022

Red Hat Enterprise Linux (RHEL)(64-bit)

8.x, 9.x

Novell SUSE Linux Enterprise Server (SLES)(64-bit)

12.1, 15

Apple Mac OS X

11.x,12.x,13.x,14.x

Debian Linux

8, 9,10

CentOS

6.x, 7.x

Ubuntu

20.04 LTS
22.04 LTS(buildomaticでデプロイされた場合のみ)

Amazon Linux

Amazon Linux 2
Amazon Linux 2023

デプロイメント

プラットフォーム

バージョン

JasperReports Server

JasperReports IO At-Scale

Docker

20.10.x
23.0
24.0

Kubernetes

1.25.x以降

サポートされるDocker Image

Image

JasperReports Server

JasperReports IO Pro

JasperReports IO At-Scale

adoptopenjdk/openjdk11:jre-11.0.8_10-alpine

tomcat:9.0.73-jdk11-openjdk
tomcat:9.0.73-jdk17-temurin

tomcat:9.0.73-jdk11-corretto
tomcat:9.0.73-jdk17-corretto

openjdk:11-jdk
eclipse-temurin:17-jdk

〇Buildomatic イメージに必要

amazoncorretto:11
amazoncorretto:17

〇Buildomatic イメージに必要

Java Virtual Machines (JVM)

JDK/JRE バージョン JasperReports Server Jaspersoft Studio JasperReports IO Pro JasperReports Web Studio Pro

Oracle/Sun Java JDK / JRE(64-bit)

8(version 1.8.0_163以上), 11(ランタイムでサポートされ、ビルドには JDK 11 の Java 8 互換モードが使用されます。), 17(JasperReports Server が Tomcat 9.0.x にデプロイされている場合にのみサポートされます。)

IBM Java JDK / JRE (for WebSphere)(64-bit)

8.0

Eclipse Adoptium (AdoptOpenJDK)

  • Oracle OpenJDK 11
  • Eclipse OpenJ9

8
11(ランタイムでサポートされ、ビルドには JDK 11 の Java 8 互換モードが使用されます。), 17(JasperReports Server が Tomcat 9.0.x にデプロイされている場合にのみサポートされます。)

※OpenJDK 11

※Eclipse OpenJ9 Java 11

※Eclipse OpenJ9 Java 11

Jaspersoft ETL(バージョン 8.0.x)

アプリケーション

バージョン

商用版

Apache Tomcat

9.0

※TLS1.2がサポートされています。詳細は、https://tomcat.apache.org/tomcat-9.0-doc/ssl-howto.html を参照してください。

〇(推奨)

Pivotal tc Server

4.1

JasperReports Server サポート言語

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • ポルトガル語(ブラジル)
  • イタリア語
  • 日本語
  • 簡体字中国語

JasperStudio サポート言語

  • 英語
  • イタリア語

Jaspersoftのライセンス

Jaspersoft は、コミュニティ版の「オープンソースライセンス」か、商用版の「商用ライセンス」のいずれかを選択できましたが、2024年1月25日に JasperReports Server のコミュニティ版の廃止、Jaspersoft Studio の BSD ライセンスへの変更によるソースコードの配布の中止が決定しました。

そのため 2024年5月現在、JasperReports Library が LGPL(GNU Lesser General Public License v3.0)ライセンス、Jaspersoft Studio が BSD ライセンスとなっている以外は、有償の商用ライセンスになっています。

LGPLライセンスは、ライブラリで使用されることを想定したものであり、異なるライセンスからのリンクも許可しています。

BSDライセンスは無保証であることの明記と著作権およびライセンス条文の表示を条件にコードの自由な改変・頒布が認められていますが、ソースコードの公開は必ずしも行う必要はありません。

オープンソース年間サポートサービス

OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
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