Kibanaの概要
Kibanaは、Elasticsearchのデータ可視化や、"Elastic Stack"のプロダクト群(Elasticsearch、Logstash、Kibana、Beats)の制御のために利用されるフロントエンドツールです。Elasticsearchとともに、Elastic社により開発が行われています。
Kibanaでは、主に以下の3つの機能が提供されます。
- Elasticsearchのデータを検索し、視覚的に優れたダッシュボードを構築
- UIによるセキュリティ設定の管理、ユーザーロールの割り当て、スナップショットの作成、データのロールアップの実行
- ログ分析からドキュメント検出、SIEM(セキュリティ情報&イベント管理)まで、あらゆる"Elastic Stack"の機能にアクセスするためのポータル
Elasticsearch、Logstash、Kibanaの組み合わせは"ELKスタック"と呼ばれ、この組み合わせの利用は、既にポピュラーな地位を獲得しています。現在は、この"ELKスタック"にBeats(Elasticsearch用のデータ転送エージェント)が新たに加えられ、現在は"Elastic Stack"という名称で呼ばれるようになっています。
Kibanaの特徴
可視化 |
|
---|---|
データ探索 |
|
事前設定済みダッシュボード |
|
共有と共同作業 |
|
機械学習 |
|
セキュリティ |
|
管理 |
|
監視 |
|
アラート |
|
開発ツール |
|
デプロイ |
|
※ 上記、機能の中には、ゴールドもしくは、プラチナのサブスクリプションが必要なものがあります。サブスクリプションごとの機能差異の詳細は、 https://www.elastic.co/jp/subscriptionsを参照ください。
Kibanaの動作環境
Kibanaは以下の環境で動作します。
(Kibana 6.0.0 以降は、64bit OS のみをサポート)
- Windows
- macOS
- Linux
- Dockerコンテナ
- Kubernetes もしくは Helmチャート
※ KibanaとElasticsearchは、異なるメジャーバージョン同士での動作はサポートされません。また、可能な限り、マイナーバージョン、パッチバージョンも一致したバージョンを利用することが推奨されます。
類似の機能をもつOSS
類似機能をもつOSSとしては以下のものがあります。
- Grafana
- Splunk
- Graylog
Kibanaのライセンス
Kibanaは、Apache2.0ライセンスです。
Apache License(アパッチ・ライセンス)のコードが使用されていることの明記を条件に、ソースコードの自由な改変と公開が認められています。
ただし、X-Packの機能はElastic Licenseとなっており、一部の機能の利用にはゴールドまたはプラチナのサブスクリプションが必要となるものがあります。
Kibanaの公式サイト
https://www.elastic.co/jp/kibana
Kibanaのダウンロードサイト
https://www.elastic.co/jp/downloads/kibana
参考情報
- Wikipedia - Kibana
- GitHubリポジトリー
Kibanaのサポート
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。