Spring Sessionの概要
Spring Sessionは、ユーザーのセッション情報を管理するためのAPIと実装を提供すると同時に、アプリケーションコンテナー固有のソリューションに縛られることなくクラスター化されたセッションを簡単にサポートできるようにします。また、以下との透過的な統合も提供します。
- HttpSession : アプリケーションコンテナーに依存しない方法でHttpSessionを置き換えることができ、RESTful APIと連携するためにヘッダーでセッションIDを提供するためのサポートがあります。
- WebSocket : WebSocketメッセージを受信したときにHttpSessionを存続させる機能を提供します。
- WebSession : Spring WebFluxのWebSessionをアプリケーションコンテナーに依存しない方法で置き換えることができます。
Spring Sessionは、次の4つのモジュールで構成されています。
- Spring Session Core - Spring Sessionのコア機能とAPIを提供します。
- Spring Session Data Redis - Redis用のSessionRepositoryおよびReactiveSessionRepositoryの実装と設定のサポートを提供します。
- Spring Session JDBC - リレーショナルデータベース用のSessionRepositoryおよびReactiveSessionRepositoryの実装と設定のサポートを提供します。
- Spring Session Hazelcast - Hazelcast用のSessionRepositoryの実装と設定のサポートを提供する
Spring Sessionを利用したシステムの構成例を以下に示します。

Spring Sessionのライセンス
Spring Sessionのライセンスは、「Apacheライセンスバージョン2」(Apache License version2)というライセンスに基づいて公開され、営利、非営利を問わず、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できるようになっています。 Spring Sessionのライセンスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Spring Sessionと同類のソフトウェア
ユーザーのセッション情報の管理に焦点を当てたOSSで、Spring Sessionと同等程度の知名度があるものはありません。TomcatなどのJavaコンテナーでもセッション情報の管理はできますが、Spring Sessionの方がより高機能です。特にSpring Frameworkベースにするアプリケーションでセッション管理をしたい場合は、Spring Sessionを導入するのが当然と言えます。
Spring Sessionのサポート
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。
・オープンソース年間サポートサービス
関連OSS
参考情報
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