Spring Cloud Azure
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バージョンアップ情報
Spring Cloud Azure情報
Spring Cloud Azureとは
Spring Cloud Azure は、Azure サービス上での Spring アプリケーションの構築や管理を容易にするためのオープンソースプロジェクトです。Spring Cloud Azure は、2018年9月にマイクロソフト社とSpring Frameworkの開発元であるPivotal Software社(現VMware Tanzu Labs)により発表されました。なお、Webホスティングサービスの Azure Spring Appsは別の物です。
主な特徴
Spring Cloud Azure を使用することでAzure の以下の機能を簡単に利用できるようになります。
Azureの機能 |
説明 |
---|---|
Azure App Configuration |
アプリケーション設定を一元管理するサービス |
Azure Event Hubs |
メッセージの送受信 |
Azure Key Vault |
シークレットやキーを安全に管理するためのクラウドサービス |
Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory) |
職場や学校でのIDによるアクセスを行う為のアクセス管理 |
Azure Active Directory B2C |
ソーシャルアカウントIDなどによるシングルサインオンが可能 |
Azure Cosmos DB |
フルマネージドのNoSQL、リレーショナル、ベクトルデータベース |
Azure Blob Storage |
テキストやバイナリデータなどの非構造化データを格納するためのストレージソリューション |
Azure Files |
フルマネージドのファイル共有サービス |
メリット・デメリット
Spring Cloud Azureのメリット・必要性
- 既にSpring Framework をご利用であれば、全体のアーキテクチャの一貫性が保たれ、スムーズな移行が望めます。
- Azureの機能を簡単に利用できるようになり、Azure上のSpringアプリケーションの開発を助けます。
Spring Cloud Azureのデメリット・注意点・課題
- Azureのインフラストラクチャに依存しているため、アプリケーションをオンプレミスや他のクラウドサービスで利用する場合、変更作業が発生することが考えられます。
- Spring Cloud AzureやAzure特有の設定やサービスに関する学習に時間がかかる可能性があります。
動作環境
Spring Cloud Azure に対応する Spring Boot、Spring Cloud のバージョンは下記に記載されています。
Spring Cloud Azureのライセンス
Spring Cloud Azureのライセンスは、MITライセンスです。
MITライセンスは、X Window System (X11)などのソフトウェアに適用されていることから、X11ライセンス、またはXライセンスとも表記されます。
MITライセンスは、数あるソフトウェ アライセンスの中で最も制約が少なく、ソースコードの無償の使用のほか、改変、再配布することも認められています。
オープンソース年間サポートサービス
OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。
関連OSS
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サポート対象
Spring Boot
スプリング ブート。Springフレームワークのアプリケーションを簡単に開発できるオープンソースのJavaフレームワークです。
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サポート対象
Spring Framework
スプリングフレームワーク。Javaプラットフォーム向けのオープンソースアプリケーションフレームワークです。