Djangoの概要

Django(ジャンゴ)は、Pythonで実装されたWebアプリケーションのフレームワークです。複雑なセットアップ手順などが必要無く、簡単かつ迅速に開発が始められる一方で、独自のテンプレートエンジンやO/RマッパーなどのWebアプリケーションの実装に必要な機能が一通り揃っているため、大規模なWebアプリケーションの開発にも向いています。多くの有名なサイト(例えば、InstagramやBitbucketなど)の構築に使用された実績があります。
Djangoの主な目的は、複雑なデータベース駆動型のWebサイトの開発を容易にすることです。このフレームワークは、コンポーネントの再利用性と機能追加の容易さ、コードの削減、疎結合、迅速な開発、そしてDRY(don't repeat yourself)の原則などに重点を置いています。アーキテクチャパターンには、「モデル - ビュー - コントローラー(MVC)」とよく似た「モデル - ビュー - テンプレート(MVT)」を採用しています。Djangoは、作成したモデルから、対応するDBのテーブルと、それに追加、参照、更新、削除するための管理者サイトの画面も自動的に生成することができます。
Djangoの開発には、PyCharmなどのDjangoをサポートした高機能なIDEを使うことができます。ソースコードの変更を即座に反映、確認できるので、非常に高い生産性で開発ができます。
Djangoは、非営利団体として設立された独立組織、Django Software Foundation(DSF)によって管理されています。
Djangoの動作環境
Djangoの動作には、Pythonが必須です。DjangoのバージョンとPythonの対応表は以下のとおりです。
Django 4.1 | Python 3.8, 3.9, 3.10, 3.11 (4.1.3で追加) |
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Django 4.0 | Python 3.8、3.9、3.10 |
Django 3.0 | Python 3.6、3.7、3.8 |
Django 2.2 | Python 3.5、3.6、3.7、3.8 (2.2.8 で追加) |
Django 1.11 | Python 2.7、3.4、3.5、3.6、3.7 (1.11.17 で追加) |
Djangoのライセンス
Djangoのライセンスは新BSDライセンスです。Djangoは個人・企業を問わず、ライセンス費用はかからず、無償で利用できます。新BSDの条件下で、ダウンロード、利用、ソースの改変、配布することもできます。
Djangoのライセンスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Djangoと同類のソフトウェア
Pythonで実装されたWebアプリケーションのフレームワークという観点で、同類のソフトウェアとして以下を挙げることができます。
- Flask
- FastAP
- Tornado
関連OSS
Djangoのダウンロード
参考情報
Django公式サイト
GitHubリポジトリー
Wikipedia - Django
Wikipedia - Django(日本語)
Djangoのサポート
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。