Dovecotの概要
Dovecot(ダブコット)とは、フィンランドのTimo Sirainen(ティモ・シライネン)により2000年から開発が始まり、2002年7月に正式リリースされたUNIX系のOS上で動作する、IMAP/POP3に対応したオープンソースのメール配送エージェントです。軽快な動作で、堅牢性に優れ、既存のIMAPシステムのほとんどと互換性をもつなど豊富な拡張性も備えています。
オフィス利用からソフトウェア開発、サービス提供まで幅広い用途に対応しています。
セットアップやカスタマイズも容易で、導入までのハードルが極めて低い点も、Dovecotの強みとなっています。
主な類似製品としては、Courier-IMAPやUW IMAPがあります。
Dovecotの主な特徴
Dovecot(ダブコット)は、次のような特徴があります。
- UNIX系で動作するメール配送エージェント
- 動作が軽い
- さまざまな認証データベースとメカニズムをサポートする柔軟な認証
- 標準規格に準拠
- 既存の多くのIMAPおよびPOP3サーバからの移行が簡単
- インデックスの自己回復機能など堅牢性に優れている
- IMAPおよびPOP3クライアントのいくつかのバグの回避策をサポート
- エラーメッセージを分かり易くするなど、管理者に優しい設計
- 報告者に報奨金を出す仕組みによる、迅速な脆弱性対応
- 拡張性があり用途に応じて自由に機能設定できる
- クラスター化されたファイルシステムへの対応など、小規模から大規模まで対応
こんなお客さまにDovecotの導入をオススメ
次のようなお客様に、Dovecot(ダブコット)の導入をオススメします。
- 現在使っているメールサーバに不満がある
- メールサーバを簡単に構築したい
- 軽快な動作のメールサーバを使用したい
- メールサーバは堅牢性が何よりも大事だ
- カスタマイズ性のあるメールサーバで将来的には機能拡張もしたい
Dovecotのライセンス
Dovecot(ダブコット)ソフトウェアは、LGPL(※)ライセンスです。
ソフトウェアのコピーや配布、ソースコードの公開を原則として、ソースコードの自由な改変も認められています。
Dovecot(ダブコット)のライセンスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
※GNU Lesser General Public Licenseの略。
Dovecotの動作環境
前提となる動作環境は、以下のとおりです。(バージョン2.xの場合)
- Linux(kernel 2.2以上)
- Solaris 8以上
- FreeBSD 4.10以上
- OpenBSD 3.2以上
- NetBSD 1.5以上
- BSD/OS 4.2
- Mac OS X 10.2、Mac OS X 10.4
- AIX 4.3
- HP-UX 11.11
- Tru 64
関連OSS
Dovecotのダウンロード
Dovecotのサポート
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。