OpenOLAPの概要
OLAP(オーラップ)とは、online analytical processingの略で、企業が蓄積した大量の元データを多次元データベースに格納し、これを様々な角度から検索・集計して視覚化するシステムのことを指します。
OpenOLAP(オープンオーラップ)は販売実績や期間など業務データを集計し、製品別・顧客別・期間別といった多角的な切り口で管理・分析する事が可能なオープンソースのデータベースシステムです。
OpenOLAPの導入メリット
OpenOLAP(オープンオーラップ)は、販売実績や期間など業務データを集計し、製品別・顧客別・期間別といった多角的な切り口で管理・分析するためのオープンソースのデータベースシステム。
売上報告、市場分析、予算作成などのシーンで使われる分析ツール(OLAP)は、経営者にとってなくてはならない重要なツールでありながら、従来は導入コストが高く、一部の大手企業以外にとってなかなか手を出しづらい存在でした。
しかし、動作に必要なミドルソフトウェアも含め極めて低いコストでOLAPの利用環境を実現できるOpenOLAP(オープンオーラップ)の登場により、中小規模企業の経営は劇的に改善されることでしょう。
OpenOLAPの動作環境
前提となる動作環境は、以下のとおりです。(バージョン2.1の場合)
オペレーティングシステム | Linux (CentOS,RHEL,Fedora Coreなど) |
---|---|
WEBサーバ | Apache 2.0 |
データベースサーバ | PostgresSQL 8.0 |
サーブレットコンテナ | Tomcat 5.5 |
Tomcat Web Server Connectors | |
Java開発環境 | J2SE 5.0 |
クライアント環境 | Internet Explorer 6.0 |
OpenOLAPの特徴
OpenOLAP(オープンオーラップ)は、次のような特徴があります。
- 従来は高価だったOLAPツールが低コストで導入できる
- データの管理・分析を多元的に行える
- 企業の予算管理から戦略策定まで幅広く活用できる
- OLAPの動作に必要なミドルソフトウェアも無料で同梱
- データベース管理に同じくオープンソースのPostgreSQLまたはMySQLを利用
こんなお客さまにOpenOLAPの導入をオススメ
次のようなお客様に、OpenOLAP(オープンオーラップ)の導入をオススメします。
- 金銭的な理由でOLAPの導入をためらっていた
- データ分析にかかわるコストを削減したい
- データの視覚化により予算管理を見直したい
- 多元的なデータ分析を自社の戦略策定に活かしたい
- データをカンタンに表・グラフ化したい
OpenOLAPのライセンス
OpenOLAP(オープンオーラップ)ソフトウェアは、LGPL(※)ライセンスです。
ソフトウェアのコピーや配布、ソースコードの公開を原則として、ソースコードの自由な改変も認められています。
OpenOLAP(オープンオーラップ)のライセンスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
※GNU Lesser General Public Licenseの略。
OpenOLAPの導入事例
OpenOLAPは、オープンソースの分析ツールとして注目されましたが、現在のBI(※1)導入の潮流はJaspersoftやEclipse BIRTへとシフトしています。
(※1)BI(ビジネスインテリジェンス)製品:業務システムなどから生じる、企業内の膨大なデータを、蓄積・分析・加工して、経営の意思決定に活用するためのソフトウェアです。企業の競争優位を確立し、経営や業務、ビジネスリスクなどの見える化を可能にするため、このBIソフトへの関心が一段と高まっています。
関連OSS
OpenOLAPのサポートバージョン
NRIではお客様のご要望に応じて様々な支援ができるサービスをご用意しました。
詳細は下記ページをご確認ください。