バージョンアップ情報
runC情報
runCとは
runCとは、OCI(Open Container Initiative) Runtime Specificationに基づいて作られた、コンテナの起動や動作をコントロールするコマンドラインツールです。runCは元々Dockerの機能の一部でしたが、DockerCon2015にてDockerからスピンアウトして単体のユニバーサルなコンテナランタイムであるrunCとして紹介されました。同時にrunCのコードはOpen Container Initiativeに寄付されOCIの元で開発が続けられることになりました。
主な機能
- ユーザー名前空間を含む、Linux名前空間のフルサポート
- Linuxセキュリティ機能(SELinux,など)のネイティブサポート
- Windows10コンテナのネイティブサポート
主な特徴
コンテナはOSのKernelを始めマシンに近いレイヤーで動作している多くの小さなプログラム群と連携することで稼働しています。runCはそれらの機能と連携するlow-levelの機能をまとめた軽量なコマンドラインツールとなり、コンテナのhigh-levelな機能に向けて作られたツールという位置づけで、エンドユーザーに向けて作られたツールではないとされています。
runCは下記の原則を元にデザインされています。
- セキュリティを考慮したデザイン
- 大規模、プロダクションシステムで使用可能
- Dockerの他の機能に依存しない設計
動作環境
- 各種Linuxディストリビューション
稼働させるにはGoが必要になります。Goの推奨バージョンは1.14以上になります。
runCのライセンス
runCのライセンスはApache License 2.0となっており、ユーザーはそのソフトウェアの使用や頒布、修正、派生版の頒布をすることに制限を受けません。
参考情報
オープンソース年間サポートサービス
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