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Electronとは

Electron(旧称:Atom-Shell)とは、2013年にGitHub社によって公開されたマルチプラットフォーム(Windows, Mac, Linux)なデスクトップアプリケーションを開発できるオープンソースライブラリです。
元々はAtomエディタ(※1)を開発するために作られたライブラリですが、現在では、Microsoft社のVisual Studio Codeを始め、多くのアプリケーションがElectronを利用して開発されています。
Electronを用いたデスクトップアプリケーションの開発には、HTML・JavaScript・CSSを用いるため、Web開発者が容易にデスクトップアプリケーションを開発することができます。
また、見た目の優れたUIを容易に導入できるUIツールキットのPhoton(※2)など、Electronの拡張要素も多数存在しています。

※1 https://atom.io/
※2 http://photonkit.com/

主な特徴

1.マルチプラットフォームデスクトップアプリケーション

ElectronはOS毎の仕様を考慮することなく、Windows・Mac・Linuxの各OSで共通して動作するデスクトップアプリケーションを開発することができます。
この特徴は、ElectronがChromium(※3)・Node.js・ネイティブAPIによって構成されることで実現しており、Chromium・Node.js・ネイティブAPIはそれぞれ以下の役割を持っています。

Chromium

アプリケーションのUIや動的要素を実現する

Node.js

ファイルシステムやネットワークへのアクセスを実現する

ネイティブAPI

クリップボードやウィンドウなどのネイティブ要素へのアクセスを実現する

※3 オープンソースのウェブブラウザ。 Google ChromeもChromiumをベースに開発されています。
https://www.chromium.org/

2.Web技術による開発

Electronでは、アプリケーションの開発にHTML・JavaScript・CSSを利用するため、Web開発者が容易にデスクトップアプリケーションの開発に取り組むことができます。
また、既存のJavaScriptライブラリを導入することも可能なので、手軽にリッチなアプリケーションを開発することもできます。

類似プロダクト

Electronの他にも、NW.jsなどが同類のソフトウェアとして存在します。

動作環境

Electronのサポートプラットフォームは以下の通りです。

  • macOS 10.11 (El Capitan) 以降
  • Windows 7以降
  • Linux
    • Ubuntu 14.04 以降
    • Fedora 24 以降
    • Debian 8 以降

Electronのライセンス

Electronのライセンスは、MITライセンスです。
MITライセンスは、X Window System (X11)などのソフトウェアに適用されていることから、X11ライセンス、またはXライセンスとも表記されます。
MITライセンスは、数あるソフトウェアライセンスの中で最も制約が少なく、ソースコードの無償の使用のほか、改変、再配布することも認められています。

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