トップ OSS紹介 Flux

Flux

NRIのOpenStandiaが提供するFlux最新情報

バージョンアップ情報

Flux情報

Flux情報更新日:2025/05/13

Fluxとは

FluxはKubernetesクラスターを構成ソースと同期させGitOpsを実現するためのツールのです。
PrometheusやKubernetesエコシステムの他のコアコンポーネント(GrafanaやHelm等)と統合するためにマルチテナントをサポートしており、任意の数のGitリポジトリの同期をサポートします。

主な特徴

Fluxには次のような特徴があります。

  • Flaggerと併用することでProgressive Delivery(PD)を実現
  • Gitプロバイダー(GitHubやGitLab等)の主要なコンテンツレジストリと連携可能
  • Kustomize、Helm、Kubernetes RBAC等の一般的なKubernetesツールとの連携が可能
  • Kubernetes RBACや複数のGitリポジトリサポートによるマルチテナンシー
  • 正常性の確認や外部システムへのアラート及び外部イベント処理を提供

メリット・デメリット

メリット・必要性

アプリケーションとインフラストラクチャの両方をGitOpsで管理でき、カナリアリリースやA/Bテストなどの高度なデプロイ戦略の実現とコンテナイメージの自動更新が可能です。
また、最小権限の原則に従い、Kubernetesセキュリティポリシーに準拠した設計がされているため、セキュリティ面での考慮事項が少なくなります。

デメリット・注意点・課題

GitOpsの運用モデルへの移行には学習曲線があり、既存のCI/CDパイプラインからの移行には時間と労力が必要です。
Kubernetesの拡張APIシステムに基づいて構築されているため、Kubernetes自体への深い理解が前提となります。
また、複数のコンポーネント(GitOps Toolkitなど)から構成される複雑なアーキテクチャは、初期導入時の障壁となる可能性があります。

ユースケース

Fluxのユースケース例としては以下があります。

  • Fluxを使ったアプリケーションデプロイメントの前後でKubernetesジョブの実行
  • GitHub Actionsを使用したFlux Helm Releasesのプロモーションワークフローの構成
  • GitHubプルリクエストを構成しFluxイメージを更新Jenkins CIを使用してイメージを構築しFluxのイメージ更新自動化と連携

詳細な方法については以下公式ページをご参照ください。

動作環境

次のいずれかのバージョンに一致するKubernetesクラスター上で動作します。
ただし、Flux のインストールを実行するユーザーは、 対象の Kubernetes クラスターのクラスター管理者権限を持っている必要があります。

Kubernetesのバージョン

Fluxの最低限必要なバージョン

v1.29

v1.29.0以上

v1.30

v1.30.0以上

v1.31以降

v1.31.0以上

Fluxのライセンス

FluxはApache License Version2.0の下でリリースされているオープンソースソフトウェアです。
営利、非営利を問わず、だれでも自由かつ無償で利用・改変することができるほか、ライセンスのコピーの提供や変更内容の告知など、特定の条件を満たすことで再配布も認められています。

オープンソース年間サポートサービス

OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。

お気軽にお問い合わせください

関連OSS

  • Vue.js
    サポート対象

    Vue.js

    ヴュー・ジェイエス。SPA(シングルページアプリケーション)に向いたJavaScriptフレームワークです。

  • React
    サポート対象

    React

    リアクト。Facebookが作成したMVCモデルのView領域を担当するJavascriptのUIライブラリです。

  • Angular
    サポート対象

    Angular

    アンギュラー。Googleが開発を行っているMV*モデルのJavaScriptのアプリケーションフレームワークです。

オープンソースに関するさまざまな課題、OpenStandiaがまるごと解決します。
下記コンテンツも
あわせてご確認ください。