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Red Hat JBoss Enterprise Application Platform情報

Jbossとは

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) は、Java Enterprise Edition (Java EE ) とその後継である Jakarta EEのフルプラットフォームおよび Web プロファイル仕様の認定実装です。JBossは1999年にMarc FleuryによりEJBコンテナとして開発がスタートしました。2001年にJBossコミュニティ(JBoss.org)活動が始まり、2004年にJBoss,Inc.が発足しました。2006年、RedHatが開発元のJBoss,Inc.を買収し、2007年にRedHat JBoss Middlewareの製品としてJBoss EAPをリリースしました。そして、JBossはオープンソース版のJBossAS(現WildFly)と商用版のJBoss EAPの2つに分けられました。

JBoss EAP のメジャーバージョンはWildFlyコミュニティプロジェクトの機能の完全性が一定のレベルに達した時点で、コミュニティプロジェクトからフォークされます。

JBoss EAP はフォーク後に安定化、認定、及び改良が行われるため、WildFlyに比べ、エンタープライズに特化した製品と言えます。

同様の機能を提供する製品としては以下のようなものがあります。

  • Oracle WebLogic Server
  • WebSphere Application Server

主な特徴

JBoss EAP は、高可用性クラスタリング、メッセージング、分散キャッシュなどのオプション機能を提供します。ユーザーは JBoss EAP が提供するさまざまな API やサービスを使用して、アプリケーションをデプロイ、実行することができます。

以下に、JBoss EAPの主要機能を示します。

Java EE/Jakarta EE 準拠

Java Enterprise Edition 8 とその後継の Jakarta EE 8 の フルプラットフォームおよび Web プロファイルの認定実装です。

管理対象ドメイン

複数のサーバーインスタンスと物理ホストを一元管理することができます。設定、デプロイメント、ソケットバインディング、モジュール、拡張、およびシステムプロパティーをサーバーグループごとに管理します。アプリケーションセキュリティー (セキュリティードメインを含む) を一元的および簡単に管理します。

管理コンソール及び管理 CLI

管理インターフェースです。管理 CLI には、管理タスクをスクリプト化および自動化できるバッチモードも含まれています。

簡素化されたディレクトリーのレイアウト

モジュールディレクトリーにはすべてのアプリケーションサーバーモジュールが含まれています。ドメインディレクトリーにはドメインデプロイメントのアーティファクトが含まれ、スタンドアロンディレクトリーにはスタンドアロンデプロイメントの設定ファイルが含まれています。

モジュラークラスローディングの仕組み

モジュールは要求に応じてロード・アンロードされます。不要なモジュールのアンロードによりパフォーマンスの向上およびセキュリティーの強化が実現され、起動および再起動時間が短縮されます。

データソース管理の合理化

データベースドライバーは他のサービスと同様にデプロイされます。データソースは管理コンソールと管理 CLI を使用して作成・管理できます。

統一されたセキュリティーフレームワーク

Elytron は、単一の統合フレームワークを提供します。そのフレームワークは、スタンドアロンサーバと管理ドメイン両方のアクセス管理および設定、JBoss EAP サーバにデプロイ済みのアプリケーションのセキュリティアクセス設定に使用できます。

導入事例

NRIでは、これまでにオープンソースシステムの構築・運用・サポートを国内200以上の企業に導入してまいりました。なかでもJBoss(ジェイボス)は、 2005年の日本初のJBoss(ジェイボス)認定プレミアサービスパートナーとして先進的なプロジェクトでの導入を手がけ、数多くの導入実績とノウハウを持っていま す。

NRIでは、「オープンソース・ワンストップサービスOpenStandia(オープンスタンディア)」で、約50種類のオープンソースをワンストップでサポートします。

JBoss(ジェイボス)のほかにも、さまざまなオープンソースのミドルウェアを組み合わせることによって、性能や信頼性などの要件を満たしながら、コスト削減効果を最大限に引き出す導入成功事例を数多くご紹介しています。

  • 資金管理や約定管理などを行う、金融機関のミッションクリティカルなシステム
    (MySQL、Apache、JBoss AS、Struts、Spring、Hibernateなど)
  • 開発環境用として使用していたオープンソースをそのまま本番でも利用
    (JBoss AS)
  • 高いピーク性能が求められるオンライントレードシステムを、オープンソースで実現
    (JBoss AS、Apache、Struts、Spring、Hibernate)
  • 店舗とインターネット、2つの経路から予約受付
    (JBoss AS、Apache、Struts)
  • 1日も早くサービスをスタートしたい
    (JBoss AS、Apache、Struts)
  • OpenStandiaのサポートは商用製品より高レベル
    (JBoss AS、MySQL)
  • "止まらない"ECサイトを実現
    (OpenStandia/AS(JBoss ASほか))
  • 秒間24,000にも及ぶ大量トランザクション
    (OpenStandia/AS(JBoss ASほか))
  • お客様を待たせない、高性能コールセンター
    (OpenStandia/AS(JBoss ASほか))

JBoss EAP を利用したシステムの実装例

スタンドアロン構成

この例では、JBoss EAP に2つのアプリケーションをデプロイし、 認証サーバとデータベースへ接続することを想定しています。
ユーザからのリクエストは undetow サブシステムによって処理され、 適切なアプリケーションに振り分けられます。
認証サーバとの接続は security 又は elytron サブシステムを利用することで実装でき、 データベースとの接続は datasource サブシステムを利用して容易に実装できます。

ドメイン構成

この例では、管理対象ドメインの操作モードによる3つのJBoss EAPインスタンスの管理を想定しています。 管理対象ドメインは、ロードバランサーまたはWeb サーバのいずれかを使用し、3つのJBossインスタンスにはそれぞれweb アプリケーション、web サービス、および EJB がデプロイされており、mod_cluster を使用するロードバランシングと Infinispan を使用するセッションレプリケーションを介して高可用性をサポートするよう設定されています。
1 つの JBoss EAP インスタンスには、messagingサブシステムより設定された JMS キューがあり、messagingサブシステム経由でMessage Brokerに接続します。3 つの JBoss EAP インスタンスはすべてdatasourceサブシステムを利用してデータベースに接続します。また、レガシー security 又は elytron サブシステムを使用して LDAP サーバに接続します。これらの接続は、対応するインスタンスにデプロイされたアプリケーション、Web サービス、EJB、および JMS キューに公開されます。

アプリケーション、Web サービス、または EJB 向けの受信リクエストは、ロードバランサーまたは Web サーバによって受信され、そのリクエストを適切な JBoss EAP インスタンスに転送します。これらのリクエストは undertow サブシステムによって処理され、適切なアプリケーションに振り分けられます。アプリケーションはデータベースおよび 認証サーバに接続し、実行されます。実行完了後、アプリケーションは undertow サブシステムによってリクエストを要求元に返します。セッション情報などの永続化されない情報は、infinispan サブシステムにより JBoss EAP インスタンスの間で伝えられます。

動作環境

Java仮想マシン

バージョン

Open JDK

1.8、11、17 ** アップデート 7 以降でのみサポート

Oracle JDK

1.8、11

IBM JDK

1.8

Eclipse OpenJ9

11

Azul Zulu

1.8、11

Azul Zulu Prime

1.8、11

OS

アーキテクチャ

Red Hat Enterprise Linux 9 (最新アップデート)

x86_64

Red Hat Enterprise Linux 8 (最新アップデート)

x86_64

Red Hat Enterprise Linux 7 (最新アップデート)

x86_64

Red Hat Enterprise Linux 6 (最新アップデート)

x86_64

Microsoft Windows Server 2019

x86_64

Microsoft Windows Server 2016

x86_64

詳細は公式サイトをご参照ください

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