バージョンアップ情報
OpenJDK情報
OpenJDKとは
OpenJDK(オープンジェイディーケー)は、JavaSE(Java Platform, Standard Edition)のオープンソースのリファレンス実装で、Oracle Java SE と同等の機能を持っています。また、Oracle社の Donald Smith 氏は「Java SEおよび関連プロジェクトのオープンソース実装で協力する場所」と述べており、そのような側面も持っています。
OpenJDKの歴史として、2006年のJavaOne において、Sun Microsystems社によりJavaをGPLの下でオープンソース化することが発表されたことに始まり、2007年にはレッドハット社が参加、2008年に完全なオープンソースである OpenJDK6がリリースされました。
2017年からは新しいリリースモデルが取り入れられ、6か月間隔のリリースが行われるようになっています。
OpenJDKは、多くのベンダーよりビルドされたバイナリディストリビューションが存在しています。代表的な物として下記があります。
Eclipse Temurin
Eclipse Adoptium プロジェクトによるビルドです。Azul、Amazon、IBM、Microsoft、Red Hat社などのJavaユーザーグループ(JUG)メンバーやJava開発者が参加するコミュニティによりAdoptOpenJDK として提供されていましたが、 Eclipse Foundation に移行、 Eclipse Temurin として公開されるようになりました。
Azul Zulu
OpenJDKの主要開発メンバーでもあるAzul社によるビルドです。専門チームによる商用サポートも提供しています。
BellSoft Liberica JDK
Sun Microsystems と Oracle 社に所属していたベテラン社員らにより設立された BellSoft 社によるビルドです。商用サポートも提供されています。
Amazon Corretto
Amazonが作成したAWSで使用するためのパッチを含むビルドです。Amazonによる長期サポートが含まれます。
Microsoft Build of OpenJDK
Microsoft社によるビルドです。Eclipse Adoptiumプロジェクトで使用されているビルドスクリプトでビルドされています。独自の修正、機能強化が含まれている場合があります。
Red Hat OpenJDK
OpenJDKの主要開発メンバーであるRed Hat社によるビルドです。Red Hat Enterprise Linux に統合されておりサブスクリプションに含まれています。また、Windows版も提供されています。
※アカウント登録が必要です。
Oracle OpenJDK
Oracle社によるOpenJDKのビルドです。年6回の定期リリースが行われ、早期アクセス版(Early Access)には新機能がいち早く取り入れられます。
動作環境
これまでのJavaと同様「Write Once, Run Anywhere(1度書けばどこでも動く)」の設計思想により、Linux、Windows、MacOSなどの様々なプラットフォームで動作します。
※配布元により異なる可能性がありますので、詳細は配布元サイトをご参照ください。
OpenJDKのライセンス
Open JDK はクラスパス例外(※1)付きGPL(※2)ライセンスです。ソフトウェアのコピーや配布、ソースコードの公開を原則として、ソースコードの自由な改変も認められています。
- GPL配下にあるJavaのライブラリにリンクしたアプリケーションにGPLライセンスライセンスを適用することを義務付けない例外です。
- GNU General Public Licenseの略。
オープンソース年間サポートサービス
OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。
関連OSS
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サポート対象
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform
ジェイボス エンタープライズアプリケーションプラットフォーム(イーエイピー)。J2EE1.4準拠のJ2EEアプリケーションサーバです。
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サポート対象
Spring Framework
スプリングフレームワーク。Javaプラットフォーム向けのオープンソースアプリケーションフレームワークです。
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サポート対象
Apache Tomcat
アパッチトムキャット。JavaサーブレットやJSPを実行するためのソフトウェア