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更新日:2023-05-22

qmailの概要

qmail(キューメイル)とは、オープンソースの電子メールサーバソフトウェア(MTA:Mail Transport Agent)です。

qmail(キューメイル)は、MTAの実質的標準として非常に長い歴史と多くの導入実績を持つsendmailの問題点の反省を踏まえて 米イリノイ大学のD.J.Bernstein 氏が開発し、1997年に公開されました。

qmail(キューメイル)は、Maildir方式の採用、sendmailに比べてインストールが簡単である、設定ファイルの書き方が簡潔・容易で運用管理がしやすい、効率的かつシンプルである、セキュリティや処理能力が優れているなどの特徴があります。

1998年にリリースされた最新のバージョン1.03は、2004年にはじめて作者以外の第三者によって脆弱性が発見されました。それ以降も脆弱性の報告が極めて少なく、セキュリティが堅牢なソフトウェアとして評価されています。
(作者のD.J.Bernstein 氏は、セキュリティホールを見つけた人に$500の賞金を出すと発表しています)

1998年のバージョンを機に開発が終了となっていますが、その後、コミュニティによって様々なパッチが開発されており、qmailの派生といえる netqmail(1.0.5) も公開されています。

qmail(キューメイル)の最新バージョンはqmail 1.03(2016年9月時点)です。

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qmailの主な特徴

主な特徴は以下のとおりです。

セキュリティ セキュリティをもっとも意識して開発されたOSSであり、脆弱性の報告が極めて少なく、セキュリティが堅牢なソフトウェアとして評価されている
高速 メールを複数のプログラムに分割して処理するため低メモリで実現でき、sendmailよりもはるかに高速な処理が可能
信頼性 一度システムに受け入れられたメッセージは、失われることがない
独自に設計されたMaildir形式 デフォルトは独自に設計されたMaildir形式であるが、mboxでも運用可能
豊富なインターフェイス 外部メール・プロセッサのための強力なインターフェースが提供されている
sendmailとの互換性 sendmailの後発のオープンソースMTAであり、sendmailの代替として採用できる
導入・運用しやすい オープンソースでライセンス費用がかからないうえ、シンプルな構造で設定ファイルの書き方が簡潔・容易である、仮想ドメイン対応やユーザ制御のメーリングリストが実現できるなど、運用管理もしやすい
豊富な導入実績 オープンソースMTAとして、国内外を問わず多数の採用実績がある
コスト効果 ライセンス費用がかからないため、商用製品に比べて大幅に導入コストを削減可能(有償保守サポートを依頼する場合は別途費用が必要)

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qmailの主な機能

主な機能は以下のとおりです。

機能 概要
設定機能 UNIXなどのOSの種類に応じた自動設定やホスト毎の自動設定など
メッセージ作成 アドレスグループのサポート、アドレスリストのRFC 822形式への自動変換、ホストマスカレードなど
SMTPサービス ローカルIPアドレスの自動認識、認証済みクライアントへの中継とメッセージ書き換えなど
キュー管理 リトライスケジュール、安全な自動キューイング、自動キューのクリーンアップ、キュー参照など
バウンス QSBMFバウンスメッセージ、HCMSSCサポートなど
ドメインによるルーティング 任意のローカルホスト名、任意のバーチャルドメイン名、ドメインのワイルドカード、UUCPフックなど
転送とメーリングリスト ハッシュ化された転送データベース、sendmailの/ etc / aliasesファイル互換性、アドレスワイルドカードなど
ローカル配信 信頼性の高いNFS配信(maildir)、mbox形式の配信、procmailなどのユーザ制御プログラム配信、条件付きフィルタリングなど
POP3サービス信 UIDLサポート、APOPフックなど

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qmailの動作環境

前提となる動作環境は、以下のとおりです。

  • OS
    ・ほとんどすべてのUNIX系OS
    ・AIX
    ・BSD系OS
    ・FreeBSD
    ・HP / UX
    ・Irix
    ・Linux
    ・NetBSD
    ・OpenBSD
    ・OSF / 1
    ・SunOS、Solaris
    ※Windows NTは未サポート

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qmailのライセンス

qmailのライセンスは、パブリックドメインです。
qmailは、パッケージの変更や、修正版などの再配布を自由に行えます。

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qmailと同様の機能を提供する商用製品

商用ソフトウェア製品では、商用版sendmail、Microsoft Exchange Serverが同様の機能を提供しています。同じOSS製品では、sendmail、Postfixなどが、qmailと同様の機能を提供しています。

※電子メールサーバソフトウェアの分類では、オープンソースのsendmail、qmail、Postfixのシェアが圧倒的に多くなっています。

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参考情報

qmailのダウンロード

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qmailのサポート

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