Red Hat Enterprise Linux
NRIのOpenStandiaが提供するRed Hat Enterprise Linux最新情報
Red Hat Enterprise Linux情報
- Red Hat Enterprise Linux とは
- 主な機能
- 主な特徴
- 導入事例
- 動作環境
- こんなお客さまにRed Hat Enterprise Linuxの導入をオススメ
- Red Hat Enterprise Linuxのライセンス
- オープンソース年間サポートサービス
Red Hat Enterprise Linux とは
Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)は、製品版Linuxディストリビューションのひとつで、レッドハット社により開発・サポートが行われているオープンソース・ソフトウェアです。近年では、企業、官公庁などで経費のかさむOS・サーバ環境をLinuxに移行する事例が拡大しており、中でも高い安定性を誇り多くのベンダーのサーバに幅広く対応して、操作性、運用性に優れた、Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)は、Linuxの代表的な選択肢として知られています
PCサーバのOSとして圧倒的なシェアをもつ本製品は、「サーバに関する膨大なライセンスコストを削減したい」、「安定したOSを探している」といったお客様にオススメのオープンソース・ソフトウェアです。
RedHat Enterprise LinuxのEOL(End of Lifetime)は以下の通りです。
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
|
リリース日 |
2010-11-10 |
2014-6-10 |
2019-5-7 |
2022-5-18 |
サポート終了 |
2020-11-30 |
2024-6-30 |
2029-5-31 |
2032-5-31 |
主な機能
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
|
---|---|---|---|---|
カーネル |
Linux 2.6.32 -2.6.34 |
Linux 3.10.0 |
Linux 4.18 |
Linux 5.14 |
パッケージ管理 |
YUM |
YUM |
YUM |
YUM |
コンパイラ/ツールチェーン |
GCC 4.4 |
GCC 4.8.2 |
GCC 8.2.1 |
GCC 11.2.1 |
デスクトップGUI※1 |
Gnome 2.28 |
Gnome 3.8 |
Gnome 3.28 |
Gnome 40 |
言語サポート |
22 |
22 |
未定 |
未定 |
グラフィックス※1 |
X.org.7.4 |
X.org 7.7 |
Wayland 1.15 |
Wayland 1.19 |
OpenOffice※1 |
v.3.2 |
LibreOffice v4.1.4 |
LibreOffice v6.0.6.1 |
LibreOffice v7.1.8.1 |
デフォルトブラウザ※1 |
Firefox 3.6 |
Firefox 24.5 |
Firefox 60.5.1 |
Firefox 91.8.0 |
※1 そのリリースのライフサイクル期間中に、ユーザー領域のアプリケーションが更新されます。
主な特徴
Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)は、次のような特徴があります。
- 世界最大シェアのLinuxディストリビューションで企業や公的機関で広く普及
- 自動的に適切な暗号化パッケージを使用することで、侵入を防ぎ、コンプライアンスの確保が可能
- 幅広い用途に活用できるパッケージソフトウェア
- 日本語化対応済み
- 年間契約での用途に応じた丁寧なサポート
導入事例
Red Hat Enterprise Linuxは、機能的かつ安定したOSとして、世界中のさまざまな規模の企業システムで数多くの導入実績があります。
動作環境
論理CPUの最大数
アーキテクチャ |
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
---|---|---|---|---|
X86 |
32 |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
X86_64 |
448[4096]※2 |
768[5120]※3 |
768[8192] |
1792[8192] |
ARM |
該当なし |
該当なし |
266 |
512[4096] |
POWER |
128 |
768[2048]※4 |
POWER8: 768 [2048] |
POWER9: 1536 [2048] |
最大メモリー
アーキテクチャ |
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
---|---|---|---|---|
X86 |
16GB |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
X86_64 |
12TB[64TB]※7 |
12TB[64TB]※8 |
24TB[64TB] |
48TB[64TB] |
ARM |
該当なし |
該当なし |
1.5TB[256TB] |
1.5TB[256TB] |
POWER |
2TB |
32TB※9 |
POWER8: 32TB [128TB] |
POWER9: 64TB [128TB] |
メモリーの最小要件
アーキテクチャ |
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
---|---|---|---|---|
X86 |
512MB以上、論理CPUごとに1GB推奨 |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
該当なし※1 |
X86_64 |
1GB以上、論理CPUごとに1GB推奨 |
1GB以上、論理CPUごとに1GB推奨 |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 1.5 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 3 GiB |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 1.5 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 3 GiB |
ARM |
該当なし |
該当なし |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 1.5 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 4 GiB |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 1.5 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 4 GiB |
POWER |
2GB以上、インストールごとに2GB必要 |
2GB以上、インストールごとに2GB必要 |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 3 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 4 GiB |
ローカルメディアまたは NFS ネットワークインストールの場合は 3 GiB、HTTP(S) および FTP ネットワークインストールの場合は 4 GiB |
ディスク領域の最小要件
RHEL6 | RHEL7 | RHEL8 | RHEL9 |
---|---|---|---|
1GB以上、5GB推奨 | 10GB以上、20GB推奨 | 10GB以上、20GB推奨 | 10GB以上、20GB推奨 |
ファイルシステム
アーキテクチャ |
RHEL6 |
RHEL7 |
RHEL8 |
RHEL9 |
---|---|---|---|---|
最大ファイルサイズ(ext3) |
2TB |
2TB |
2TB |
2TB |
ファイルシステムの最大サイズ(ext3) |
16TB |
16TB |
16TB |
16TB |
最大ファイルサイズ(ext4) |
16TB |
16TB |
16TB |
16TB |
ファイルシステムの最大サイズ(ext4) |
16TB[1EB] |
50TB[1EB] |
50TB[1EB] |
50TB[1EB] |
最大ブートLUNサイズ(BIOS) |
2TB※12 |
2TB※12 |
2TB |
2TB |
最大ブートLUNサイズ(EFI) |
32ビット (i686) - 2TB、 64ビット - 16TB (テスト済み制限) |
50TB |
8EB |
8EB |
- Red Hat Enterprise Linux 6 以降のリリースには、Itanium 2 アーキテクチャーのサポートが含まれません。Red Hat Enterprise Linux 7 以降のリリースには、32 ビットの x86 アーキテクチャーのサポートが含まれません。
- 448 CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 6.7 以降が必要です。以前のバージョンでサポートされる CPU の最大数は 288 個でした。
- 768 CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.3 (Errata カーネル 3.10.0-514.26.2.el7 以降) が必要です。576 CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.2 (Errata カーネル 3.10.0-327.18.2.el7 以降) が必要です。384 CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降が必要です。以前のバージョンでサポートされる CPU の最大数は 288 個でした。また、7.2 以降については、Red Hat ナレッジベースの記事 (「Memory swap occurs while the pagecache is reclaimed」) を参照してください。
- 768 CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.5 以降、Red Hat Enterprise Linux 7.4 Extended Update Support (EUS: 延長アップデートサポート) カーネルバージョン 3.10.0-693.25.2.el7 以降、または Red Hat Enterprise Linux 7.3 Extended Update Support (EUS) カーネルバージョン 3.10.0-514.48.1.el7 以降が必要です。Red Hat Enterprise Linux 7 の以前の更新リリースまたは EUS カーネルでサポートされる CPUの最大数は 192 個でした。
- IBM POWER9 システムで 1536 個の CPU をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 8.2 以降が必要です。Red Hat Enterprise Linux 8.0 および 8.1 for POWER9 でサポートされる最大 CPU 数は 768 CPU です。
- 最初のテストでは、Red Hat Enterprise Linux 8.4 以降を実行する IBM Power10 システムで 1536 個の CPU を完全にサポートすることが実証されました。さらなるテストを行うことで、IBM Power10 システムで Red Hat Enterprise Linux 8.4 以降を実行している場合に、サポート対象の CPU の最大数を 1920 CPU に増やすことができました。
- 12TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 6.7 が必要です。 Red Hat Enterprise Linux 6.6 がサポートする RAM は、最大 6TB です。 Red Hat Enterprise Linux 6 の以前のバージョン (Red Hat Enterprise Linux 6.3 以降) がサポートする RAM は、最大 3TB です。 Red Hat Enterprise Linux 6.3 以前の Red Hat Enterprise Linux のバージョンがサポートする RAM は、最大 1TB です。
- 12TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.2 が必要です。Red Hat Enterprise Linux 7.1 がサポートする RAM は、最大 6TB です。 Red Hat Enterprise Linux 7 の以前のバージョン (つまり Red Hat Enterprise Linux 7.0) がサポートする RAM は、最大 3TB です。12TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.2 が必要です。Red Hat Enterprise Linux 7.1 がサポートする RAM は、最大 6TB です。 Red Hat Enterprise Linux 7 の以前のバージョン (つまり Red Hat Enterprise Linux 7.0) がサポートする RAM は、最大 3TB です。
- 32TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 7.5 以降、Red Hat Enterprise Linux 7.4 Extended Update Support (EUS: 延長アップデートサポート) カーネルバージョン 3.10.0-693.25.2.el7 以降、または Red Hat Enterprise Linux 7.3 Extended Update Support (EUS) カーネルバージョン 3.10.0-514.48.1.el7 以降が必要です。Red Hat Enterprise Linux 7 の以前の更新リリースまたは EUS カーネルでサポートされる RAM は、最大 2TB です。
- IBM POWER9 システムで 64TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 8.2 以降が必要です。Red Hat Enterprise Linux 8.0 および 8.1 for POWER9 でサポートされる RAM の最大量は 32TB です。
- IBM Power10 システムで 32TB の RAM をサポートするには、Red Hat Enterprise Linux 8.4 以降が必要です。
- 2TB を超えるブート LUN サポートには、UEFI および GPT のサポートが必要です。
こんなお客さまにRed Hat Enterprise Linuxの導入をオススメ
次のようなお客様に、Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)の導入をオススメします。
- デスクトップ・サーバに関する膨大なライセンスコストを削減したい
- ハードウェアの互換性が心配だ
- 導入したその日からすぐに使いたい
- 日本語環境で使用したい
- サポートを積極的に活用したい
Red Hat Enterprise Linuxのライセンス
Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)は、GPL(※)ライセンスをもつオープンソース・ソフトウェアです。
パッケージの自由な使用、改変、複製は認められていません。
※General Public Licenseの略。
オープンソース年間サポートサービス
OpenStandiaではOSSを安心してご利用いただけるように、オープンソース年間サポートサービスをご提供しております。
サポートしているOSSは下記ページをご参照ください。
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