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WildFly情報

WildFlyとは

WildFly(ワイルドフライ)は、Red Hatが開発するJBoss EAP(Enterprise Application Platform)のコミュニティ版であるオープンソースのアプリケーションサーバです。

以前は JBoss AS (Application Server)と呼ばれていましたが、2014年11月のバージョン8より WildFlyと改名されました。名称変更の主な理由は、エンタープライズ版JBoss EAPと混同されないためですが、この名前には、素早く・軽く・自由にという意味も込められています。

WildFlyは、Jakarta EE仕様の強力な実装であり、近年ではEclipse MicroProfileテクノロジーにも対応しています。

JBoss EAPとの関係

基本的にWildFly (JBoss AS)が先行して新たな機能を実装し、それをベースにJBoss EAPが開発されています。
ベースとなったWildFly (JBoss AS)と、それに対応するJBoss EAPは下記になります。

WildFly (JBoss AS)バージョン

対応するJBoss EAP

Jakarta(Java EE)

MicroProfile

JBoss AS 4

JBoss EAP 4

J2EE 1.4

-

JBoss AS 5

JBoss EAP 5

Java EE 5

-

JBoss AS 6

対応なし

Java EE 6

-

JBoss AS 7

JBoss EAP 6

Java EE 6

-

WildFly 8、9

対応なし

Java EE 7

-

WildFly 10

JBoss EAP 7.0

Java EE 7

-

WildFly 11

JBoss EAP 7.1

Java EE 7

-

WildFly 12、13

対応なし

Java EE 7(and full EE8 Preview)

-

WildFly 14

JBoss EAP 7.2

Java EE 8

-

WildFly 15、16、17

対応なし

Java EE 8(Jakarta EE8)

-

WildFly 18

JBoss EAP 7.3

Java EE 8(Jakarta EE8)

Micro Profile 3.0

WildFly 19、20、21

対応なし

Java EE 8(Jakarta EE8)

Micro Profile 3.3

WildFly 22

対応なし

Java EE 8(Jakarta EE8,EE9.1 Preview

Micro Profile 3.3

WildFly 23

JBoss EAP 7.4

Jakarta EE8,EE9.1 Preview

Micro Profile 4.0

WildFly 24

対応なし

Jakarta EE8,EE9.1 Preview

Micro Profile 4.0

WildFly 25

対応なし

Jakarta EE8,EE9.1 Preview

Micro Profile 4.1

WildFly 26

対応なし

Jakarta EE8,EE9.1 Preview

Micro Profile 5.0

WildFly 27

対応なし

Jakarta EE10

Micro Profile 5.0

WildFly 28

JBoss EAP 8

Jakarta EE10

Micro Profile 6.0

WildFly 29、30

対応なし

Jakarta EE10

Micro Profile 6.0

WildFly 26では、Jakarta EE 8 および EE9.1 Preview、WildFly 27以降は Jakarta EE10 の互換実装の認定を受けています。またEclipse MicroProfile プラットフォーム仕様に準拠した実装でもあります。

詳細は以下を参照ください。

主な特徴

軽快な動作、安定性

速い起動、高度なメモリ管理による使用メモリの削減、高速なWEBコンテナUndertowにより、軽快で安定した動作を行います。

マルチプラットフォーム

WildFlyはJavaで書かれているため、LinuxやWindowsを初めとするJDKが対応しているさまざまなプラットホーム上で動作させることが可能です。

カスタマイズが容易

必要に応じてプラグインサブシステムの追加や削除が行えるようになり、カスタマイズが容易になりました。

強力な管理機能

WEBベースの管理アプリケーションやCLIによる強力な管理機能が提供されています。

Jarのモジュラー化

Jarファイルのモジュラー化により、アプリケーションから必要に応じて使用することで、依存性を明確化することが可能になりました。

2つのモード

動作モードとして、従来のスタンドアローンモードに加え、複数のインスタンスを一括管理することが可能なドメインモードが用意されています。

動作環境

前提となる動作環境は、以下のとおりです。

WildFlyバージョン

Java仮想マシンのバージョン

WildFly 8~26

Java 8 以上

WildFly 27~

Java 11 以上

WildFlyのライセンス

WildFlyのライセンスはJBoss ASと同様GNU Lesser General Public License (LGPL)です。
WildFlyは個人・企業を問わずライセンス費用はかからず、無償で利用できます。ダウンロード・利用・ソースの改変・配布も可能です。

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