サービスメッシュ
「サービスメッシュ」とは、マイクロサービス間の通信に伴う制御や管理機能をアプリケーションから切り離し、インフラストラクチャー層で一元的に管理する仕組みです。その名前は、多数のサービスが相互接続し、網目(メッシュ)のように複雑な通信経路を持つ構造を管理することに由来します。
サービスメッシュは、主に次の2つの機能要素から成ります。
- データプレーン
(1) 各サービスの横に配置される軽量プロキシ(一般に「サイドカー」)が、実際の通信トラフィックを仲介
(2) 役割:暗号化(mTLS)、リトライ、負荷分散、サービスディスカバリ、トラフィックルーティング、障害時のフェイルオーバー
(3) 代表例:Envoy(IstioやConsulで利用) - コントロールプレーン
(1) 無数のプロキシを統制する司令塔
(2) 役割:設定やポリシーの配布、証明書管理、通信ルールの変更、モニタリングデータの収集
(3) 代表例:Istio、Linkerd、Consul
近年では、サイドカープロキシを経由しないプロキシレス型(例:Cilium Service Mesh)も登場し、カーネルレベルやeBPFを活用してトラフィック制御を行うことで、レイテンシ低減やリソース削減を目指しています。
サービスメッシュにより、開発者は複雑な通信ロジックを実装する負担が軽減され、アプリケーション本来の機能開発に集中できます。また、システム全体が複雑化しても、通信経路の可視化やトラブルの早期発見が容易になるのが利点です。
お気軽にお問い合わせください

