OpenTelemetry/Jaeger サポートの追加のお知らせ
平素よりOpenStandiaサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、可観測性(Observability)フレームワークである「OpenTelemetry」、分散トレーシングシステムである「Jaeger」のサポートを開始しましたのでお知らせいたします。
サポート追加の背景
昨今、クラウドやコンテナ環境で動作するマイクロサービスアーキテクチャを採用したシステム開発が進んでいます。
マイクロサービスアーキテクチャは従来のモノリシックなシステムとは異なり、サービスが複数に分かれるため
障害発生時の原因究明やシステム全体でのパフォーマンス把握が難しくなります。
この課題を解決するために、可観測性(Observability)、分散トレーシング、ロギング、モニタリングがあります。
モニタリングの主なツールは Grafana / Prometheus / Thanos、ロギングの主なツールは Fluentd があります。
これらは以前サポート開始案内をさせていただいた通り、すでにOpenStandiaのサポートラインナップに追加しています。
可観測性(Observability)、分散トレーシングを実現する主なツールとして、OpenTelemetry と Jaeger があります。
CNCF[※1]の成熟度(Maturity Levels[※2])でOpenTelemetryはIncubating project、JaegerはGraduated projectに位置付けられており、デファクトスタンダードとなっています。(2023年12月時点)
NRIでもマイクロサービスアーキテクチャの採用の増加に伴い、OpenTelemetryやJaegerの採用が増加しています。
OpenStandiaでのサポート対応を求める声を多くいただき、OpenTelemetryとJaegerをサポートラインナップに追加しましたのでここにご案内いたします。
※1 CNCF: クラウドネイティブアプリケーション開発・運用環境に関する技術の標準化やオープンソースプロジェクトを推進している団体。 Cloud Native Computing Foundationの略称。
※2 Maturity Levels: CNCFが定義した成熟度。詳細は公式を参照。
サポート対象となるOSS
以下のOSSをサポートラインナップへ追加いたしました。
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OpenTelemetry
トレース/メトリクス/ログなどのテレメトリーデータを作成・管理できる可観測性フレームワーク
JaegerやPrometheusにデータを連携することができる -
Jaeger
マイクロサービスベースの分散システムの監視とトラブルシューティングで利用される分散トレーシングシステム
OpenStandiaサポートサービスについて
本サポートサービスでは、OSSに関する問い合わせ対応(障害の原因調査、解決方法のご提案など)や週次の脆弱性情報提供を行っております。
詳細は以下をご参照ください。