オープンソースが描く近未来都市~ドローンの自律制御~ NRI OSSソリューションマガジン 2022.6.24発行 Vol.186
1.オープンソースが描く近未来都市~ドローンの自律制御~
OpenStandiaのメールマガジンをご購読いただき誠にありがとうございます。
先日、弊社の近くで500機のドローンを編隊飛行させるドローンショーが行われていました。
夜空に描かれる薔薇やクジラの3Dアニメーションは圧巻の一言に尽きます。
ドローンを用いた編隊飛行や荷物の運搬などは多くの場合自律制御により行われます。
ドローンの自律制御システムでは、機体に搭載されたGPSやジャイロセンサ、高度計、加速度センサなどの信号を制御用ソフトウェアで処理してプロペラの出力へと変えます。
ドローンの自律制御に用いられるソフトウェアの中にもオープンソースのものがあります。
代表的なものとしてArduPilotやPX4 Autopilotがあげられます。
ArduPilot ※外部リンク
https://github.com/ArduPilot/ardupilot
PX4 Autopilot ※外部リンク
https://github.com/PX4/PX4-Autopilot
これらの制御用ソフトウェアを用いることにより、機体の姿勢や高度の維持、事前に定められたルートに沿った自律航行、移動する人や物体への自動追従などが可能となります。
昨今では旅客機や電車においても自動操縦が採用されています。
最も身近な乗り物の一つである自動車においても自動運転の実証実験が行われています。
これらの乗り物は人命を預かるという点や、成熟した製品ありきで自動運転が導入された点、製品そのものが非常に複雑な制御を要するという点でオープンソース化は難しくなっています。
ドローンに関しては、人ではなく荷物の運搬やエンターテイメント、森林調査等の産業用としての用途が一般的です。
また、一般の方や一企業でも容易に所有、あるいは開発することが可能です。
こうした理由からドローンの自律制御にオープンソースが採用されるのは合理的です。
ドローン業界における技術仕様の標準化の動きもあり、ドローンの制御用ソフトウェアとして今後ますますオープンソースが活用されることが予想されます。
近い未来、荷物の配達やフードデリバリーがオープンソースで動くドローンにより実現され、何千、何万という数のドローンがあたりまえのように空を行き交っているかもしれません。
2.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:2件、更新:11件)
(新規)
ClamAV (https://openstandia.jp/oss_info/clamav/)
Thanos (https://openstandia.jp/oss_info/thanos/)
(更新)
Angular(AngularJS) (https://openstandia.jp/oss_info/angularjs/)
Apache Hadoop (https://openstandia.jp/oss_info/apache-hadoop/)
Flask (https://openstandia.jp/oss_info/flask/)
Jenkins (https://openstandia.jp/oss_info/jenkins/)
Liferay (https://openstandia.jp/oss_info/liferay/)
Nginx (https://openstandia.jp/oss_info/nginx/)
OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
Prometheus (https://openstandia.jp/oss_info/prometheus/)
Redis (https://openstandia.jp/oss_info/redis/)
scikit-learn (https://openstandia.jp/oss_info/scikit-learn/)
WildFly (https://openstandia.jp/oss_info/wildfly/)
3.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10
オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介
→ 1位 (1位) midPoint (https://openstandia.jp/oss_info/midpoint/)
↑ 2位 (3位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↓ 3位 (2位) OpenAM (https://openstandia.jp/oss_info/openam/)
↑ 4位 (ランク外) Tekton (https://openstandia.jp/oss_info/tekton/)
↑ 5位 (6位) Apache Solr (https://openstandia.jp/oss_info/apachesolr/)
↑ 6位 (ランク外) Spring Batch (https://openstandia.jp/oss_info/spring-batch/)
↓ 7位 (4位) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
↑ 7位 (ランク外) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↑ 7位 (ランク外) Node.js (https://openstandia.jp/oss_info/nodejs/)
↑ 7位 (ランク外) PyCaret (https://openstandia.jp/oss_info/pycaret/)
※( )内は前月の順位
◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/
◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist
◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/
◆OpenStandiaオープンソース導入サービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/
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https://openstandia.jp/site/contact.html
4.編集後記
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ここ最近は梅雨らしく雨の降る日が多いですね。
そのため、私は休日は外出するのが億劫になり、自宅で過ごす時間が長くなっています。
天気予報を休日の何日か前からチェックしていれば晴れでも雨でも天気なりの予定を立てて楽しめると思うのですが、気が付いたら週末を迎えているというのが実態です。
休日の天気を何日か前にスマホへプッシュ通知すれば何か変わるかもしれないと思い、(一般的な天気のアプリにそのような機能があるかもしれませんが、)天気予報をシステム的に取得する手段が無いか少し調べてみました。
すると気象情報をAPIで公開しているサービスは無償/有償で様々あるようで、民間企業のサービスだけでなく、気象庁のWebサイトでもJSON形式でデータを取得できるように昨年からなっているようです(※)。
※正式にAPIとして公開されてはいないのですが、政府標準利用規約に準拠して利用することは問題ないようです。
上記を元にした実装はまだ実施しておらず、これから試してみようと思っています。
(色々試したりしていると結局は家に籠る時間が長くなってしまいそうです。)
今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」をどうぞよろしくお願いいたします。