Netflixも導入、今注目の「カオスエンジニアリング」とは? NRI OSSソリューションマガジン 2022.8.24発行 Vol.188
1.Netflixも導入、今注目の「カオスエンジニアリング」とは?
OpenStandiaのメールマガジンをご購読いただき誠にありがとうございます。
みなさんは、「カオスエンジニアリング」という言葉はご存知でしょうか。
カオスエンジニアリングとは、動画配信サービスを提供するNetflixが導入したことで有名になった手法で、本番稼働中のサービスに疑似的な障害を起こし、実際の障害に耐えられるようにする取り組みです。
Netflixでは、実際にカオスエンジニアリングを行うことで、2015年に発生したAWSの大規模障害を乗り切ったと言われています。
昨今、全て同一モジュールで構成されるアプリケーション構造であるモノリシックアーキテクチャからDockerやkubernetesなどのマイクロサービスアーキテクチャに移行しています。
マイクロサービスでは、これまで良いとされていたダウンしないサービスではなく、ダウンしても自動回復可能なサービスを目指して設計されています。
しかし、サービスの増加に伴い、構造が複雑化することで、障害の原因がどこにあるかつきとめにくく、影響範囲もわかりづらいという課題があります。
そこで、障害を早期に発見し、障害の影響を最小限に抑える取り組みとして、登場したのがカオスエンジニアリングです。
カオスエンジニアリングを実現するためのツールも増加しており、オープンソースで公開されているものもあります。
簡単にカオスエンジニアリングツールを紹介します。
Chaos Monkey
https://github.com/netflix/chaosmonkey
※外部リンク
Netflixが公開している最も有名なカオスエンジニアリングツールです。
pumba
https://github.com/alexei-led/pumba
※外部リンク
Dockerのコンテナに焦点を当てたカオスエンジニアリングツールです。
オープンソース以外にも、最近では、AWSやAzureなど、クラウドサービスに特化したカオスエンジニアリングのサービスも登場しています。
AWS Fault Injection Simulator
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-fault-injection-simulator-ga/
※外部リンク
Azure Chaos Studio
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/chaos-studio/chaos-studio-overview
※外部リンク
まだまだ日本では、モノリシックに開発されたサービスが多いので、カオスエンジニアリングの取り組みをしている企業は少ないと思います。
しかし、今後は日本でもカオスエンジニアリングを導入する企業は増え、障害対策の主流となっていくことが予想されます。
皆様も、マイクロサービスを導入される際には、カオスエンジニアリングの取り組みを検討されてみてはいかがでしょうか。
2.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:1件、更新:8件)
(新規)
Svelte (https://openstandia.jp/oss_info/svelte/)
(更新)
Apache Kafka (https://openstandia.jp/oss_info/apachekafka/)
Envoy (https://openstandia.jp/oss_info/envoy/)
GitLab (https://openstandia.jp/oss_info/gitlab/)
Jaeger (https://openstandia.jp/oss_info/jaeger/)
OpenStack (https://openstandia.jp/oss_info/openstack/)
Presto (https://openstandia.jp/oss_info/presto/)
PyTorch (https://openstandia.jp/oss_info/pytorch/)
Spring Batch (https://openstandia.jp/oss_info/spring-batch/)
3.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10
オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介
↑ 1位 (9位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↑ 2位 (ランク外) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↑ 3位 (ランク外) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↑ 4位 (ランク外) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
↓ 5位 (1位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↓ 6位 (4位) Fluentd (https://openstandia.jp/oss_info/fluentd/)
→ 7位 (7位) Samba (https://openstandia.jp/oss_info/samba/)
↑ 8位 (ランク外) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
↑ 9位 (ランク外) MyBatis (https://openstandia.jp/oss_info/mybatis/)
↓ 10位 (3位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
※( )内は前月の順位
◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/
◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist
◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/
◆OpenStandiaオープンソース導入サービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/
◆OpenStandia各種サービスのご相談は以下からお問合せください。
https://openstandia.jp/site/contact.html
4.編集後記
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
野村総合研究所の菅野です。
ここ最近、特に7月から8月にかけて新型コロナウイルス感染者数が急激に伸びており、テレワークを増やした方も多いのではないでしょうか。
テレワーク環境が悪いので本当は出社したいという方や、テレワーク環境をよりよくしたいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで僭越ながら私のテレワーク環境をご紹介したいと思います。
◆家のIoT化
テレワークで家にずっといると家事をすることも多くなるのではないでしょうか。
ほかにも空調や湿度管理などオフィスでは管理しない部分も自分で調整することになります。
そのあたりをなるべく自動化を図ることで負担を小さくしています。
以下導入している電化製品をご紹介します。
・お掃除ロボット:ECOVACSのDEEBOT N8+
間取り検出できるもの、ゴミ箱付のものがおすすめです。
・カーテン自動開閉 :SwitchBot
日がでたら開ける、沈んだら閉じるようにしています。
・エアコン稼働管理:SwitchBot
室内の気温が閾値を超えたら冷房をつけるようにしています。
・加湿器稼働管理:SwitchBot
室内の湿度が閾値を超えたら加湿器をつけるようにしています。
夏はあまり使っていませんが。
◆デスク周辺の便利化
テレワークだとずっとデスクにいることになると思うので、疲労がたまったり机上に物が増えて汚くなったりするかと思います。
そのあたりを解消するために以下のような製品を導入しています。
・自動昇降デスク :FlexiSpot E7Pro
ずっと座っていると疲れるのでたまに立って仕事をしています。
天板が選べるのも良いですね。
・モニターアーム
27インチのモニターを2台使用しているので、デスクスペースを有効に使えるようにモニターアームを使っています。
2つのモニターがつけられるアームもあるのですが、重さに耐えれない可能性もあるようなので安全にシングル2つを使っています。
・後付け引き出し
別で机につけられる引き出しがあるので使っています。
メモ帳やよく使う参考書などを入れると机上がすっきりするのでおすすめです。
以上、私のテレワーク環境紹介でした。
満足してきていますが、まだまだ改善したいところはあるので楽しみながら良くしていこうと思います。
皆さんもぜひテレワーク環境を快適なものにして充実したテレワークライフをおくってみてはいかがでしょうか。
今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」をどうぞよろしくお願いいたします。