人気急上昇中の言語「Rust」で作られているフレームワークをご紹介 NRI OSSソリューションマガジン 2022.11.24発行 Vol.191
1.人気急上昇中の言語「Rust」で作られているフレームワークをご紹介
今月のOpenStandiaメールマガジンでは、ここ最近人気な言語「Rust(ラスト)」でつくられている様々なフレームワークをご紹介します。
Rustとは、メモリ効率が良く非常に高速に処理ができる言語で、近年この特徴が評価され、GitHub社が出したレポートによると2021年から2022年にかけて急成長した言語ランキング2位となっています。
プログラミング言語人気ランキング2022(GitHub社)
https://octoverse.github.com/2022/top-programming-languages
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そんな人気急上昇中なRustは、様々なフレームワークで用いられています。
例えば、Cloudflare社はNginx(エンジンエックス)の代替として高速な処理を行うHTTPプロキシ「Pingora」を開発しました。
こちらはゆくゆくはOSSとして公開される計画もあるようです。
Pingora紹介記事
https://blog.cloudflare.com/how-we-built-pingora-the-proxy-that-connects-cloudflare-to-the-internet/
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また、フロントエンドの領域でもRustは使われ始めています。
Vercel社は、デファクトスタンダードであったバンドルツール「Webpack」の代替としてRustを用いた「Turbopack」をリリースしました。
こちらは、最新のNext.jsで利用可能です。
Turbopack紹介記事
https://vercel.com/blog/turbopack
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バンドルツールだけでなく、Rustフレームワークの「Yew」や「Dioxus」はWeb画面自体を実装することができます。
Yew公式サイト
https://yew.rs/ja/
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Dioxus公式サイト
https://dioxuslabs.com/
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このように、Rustは幅広いジャンルで使われています。
今後もRustでつくられるフレームワークの台頭に目が離せませんね。
2.【12/7開催】atlax Forum2022 -DX時代に注目の先進技術-
12/7に、NRI主催「atlax Forum 2022」をオンラインにて開催する運びとなりました。
お客様のDX/クラウドに関する課題解決の一助となるような内容をフォーラムにてお届けします。
世の中で注目が高まっている「メタバース」「Web3」「量子コンピューター」等のテーマを取り扱い、3つのセッションに分けて最新動向や活用事例をご紹介致します。
OpenStandiaからは、トラックC:セキュリティガバナンスにてエンタープライズ企業に求められるデジタルアイデンティティやアイデンティティガバナンスの要件、それらを実現する技術の最新動向について、事例を交えて解説をします。
TRACK C-3「企業に求められるデジタルアイデンティティ戦略」
講演者:相田 洋志
ぜひ下記にてお申込みをお願い申し上げます。
■開催日時:2022年12月07日(水)13:00~15:30
■開催方式:ウェビナー形式 (事前登録制、見逃し配信あり)
■公式サイト(お申込みはこちらから)
本セミナーは終了しました
◎基調講演1:
メタバースは普及するか
~「セカンドライフ」から得られる示唆と今後の展望~
DX基盤事業本部 プリンシパル・アナリスト 城田真琴
◎基調講演2:
メタバースが変革する新しい社会やビジネスの形
IT基盤技術戦略室 幸田敏宏
ITアーキテクチャーコンサルティング部 川村健一郎
デジタルワークプレイス事業五部 清水亮一
NRI Pacific 岩松航輝
ビジネスIT基盤推進部 大歳岳
◎セッション
以下の3つのテーマで9つのセッションをご用意しております
・トラックA:先進技術動向
・トラックB:技術展開に向けた取り組み
・トラックC:セキュリティガバナンス
3.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:2件、更新:7件)
(新規)
OAuth2 Proxy (https://openstandia.jp/oss_info/oauth2-proxy/)
Rook (https://openstandia.jp/oss_info/rook/)
(更新)
ActiveMQ (https://openstandia.jp/oss_info/activemq/)
Cassandra (https://openstandia.jp/oss_info/cassandra/)
CoreDNS (https://openstandia.jp/oss_info/coredns/)
sendmail (https://openstandia.jp/oss_info/sendmail/)
Squid (https://openstandia.jp/oss_info/squid/)
Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
Vue.js (https://openstandia.jp/oss_info/vuejs/)
4.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10
オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介
→ 1位 (1位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
→ 2位 (2位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↑ 3位 (7位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
↓ 4位 (3位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↑ 5位 (6位) Fluentd (https://openstandia.jp/oss_info/fluentd/)
↓ 6位 (5位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↑ 7位 (10位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
↓ 8位 (4位) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
↓ 9位 (8位) Jenkins (https://openstandia.jp/oss_info/jenkins/)
↓ 10位 (9位) GitLab (https://openstandia.jp/oss_info/gitlab/)
※( )内は前月の順位
◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/
5.今月注目のバグ&セキュリティ情報
OpenSSLのX.509証明書の検証処理にバッファオーバーフローが発生する脆弱性が報告されました。
OpenSSLはSSL・TLSプロトコルを提供するオープンソースライブラリです。
この脆弱性を利用された場合、攻撃者によってサービス運用妨害状態(DoS)やリモートコード実行(RCE)の影響を受ける可能性があります。
詳細は下記関連情報の OpenSSL Security Advisory のページをご参照ください。
本脆弱性の影響を受ける OpenSSL のバージョンは下記となります。
・OpenSSL
OpenSSL 3.0.0~3.0.6
関連情報
・OpenSSL Security Advisory
X.509 Email Address 4-byte Buffer Overflow(CVE-2022-3602)
https://www.openssl.org/news/secadv/20221101.txt
OpenStandia年間サポートサービスでは毎週、セキュリティアラートに関する情報、及びバグFIXに関する情報を提供しています。
◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/
◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist