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ChatGPTを代替する?開発中の対話型AI Open Assistantをご紹介 NRI OSSソリューションマガジン 2023.3.22発行 Vol.195

1.ChatGPTを代替する?開発中の対話型AI Open Assistantをご紹介

OpenStandiaのメールマガジンを購読いただきありがとうございます。

昨今、ChatGPTをはじめとして自然な会話形式でやりとりができる対話型AIが話題になっています。
今月はオープンソース版のChatGPTと言われる、「Open Assistant」についてご紹介します。

Open Assistantは、機械学習のデータセットやモデルを開発しているLAION(Large-scale Artificial Intelligence Open Network)によって公開されました。

Open Assistant公式サイト
https://open-assistant.io/

現在Open Assistantは開発中のOSSですが、注目すべき点はサイトを通じてタスクに参加することでOpen Assistantの機能向上に直接貢献できる点です。

ChatGPTのような対話型AIの学習には膨大な量のテキストデータが必要となります。
LAIONは、Open Assistantを開発するにあたりデータ収集用フロントエンドを立ち上げることで、有志のユーザから膨大な量の高品質なテキストデータを収集する試みを行っています。

このデータ収集用フロントエンドはメールアドレスを登録することでブラウザ上で使用できるほか、ローカルに開発環境を構築してアクセスすることも可能です。

Github
https://github.com/LAION-AI/Open-Assistant

データ収集用フロントエンドでは、ユーザはダッシュボードからOpen Assistantの学習を手助けするためのタスクが用意されています。
具体的には、Open Assistantが返信した文章を評価するタスクや、Open Assistantへ適切な返信内容を教えるタスクなどがあります。

また、タスクをこなすと実績として記録され、他ユーザとランキング形式で競い合うことができるなど、ユーザのモチベーションを上げるための工夫も行われています。

Open Assistantについて、LAIONは「私たちはChatGPTを再現することにとどまるつもりはありません。
多くのことができ、誰でもカスタマイズして拡張できる、未来のアシスタントを作りたいと考えています。」と語っています。

収集用フロントエンドを活用することで、Open Assistantが今後どのような対話型AIになるか期待しています。
ご興味がある方はぜひタスクに参加してみてください。

3.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10

オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介

→ 1位 (1位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
↑ 2位 (3位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↓ 3位 (2位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
→ 4位 (4位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
→ 5位 (5位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
→ 6位 (6位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↑ 7位 (8位) Fluentd (https://openstandia.jp/oss_info/fluentd/)
↓ 8位 (7位) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
→ 9位 (9位) Jenkins (https://openstandia.jp/oss_info/jenkins/)
↑ 10位 (ランク外) MyBatis (https://openstandia.jp/oss_info/mybatis/)

※( )内は前月の順位


◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/

4.今月注目のバグ&セキュリティ情報

【Firefox】SpiderMonkeyのコンパートメントミスマッチから発生する可能性のあるuser-after-free

Mozilla Firefox(以下Firefox)はオープンソースのウェブブラウザです。

スクリプトによるプロキシをラップするクロスコンパートメントラッパーによって、他のコンパートメントのオブジェクトがメインコンパートメントに格納され、プロキシのラップを解除した後にuser-after-freeが発生する問題が報告されました。

詳細は下記関連情報のMozilla Foundation Security Advisoryのページをご参照ください。

本脆弱性の影響を受ける Firefox のバージョンは下記となります。

 ・Red Hat Enterprise Linux 6
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 7
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 8
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 8.4 Extended Update Support
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 8.6 Extended Update Support
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 9
  firefox
  Thunderbird

 ・Red Hat Enterprise Linux 9.0 Extended Update Support
  firefox
  Thunderbird

関連情報
・Mozilla Foundation Security Advisory
 CVE-2023-25735: Potential use-after-free from compartment mismatch
 in SpiderMonkey
 https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2023-05/#CVE-2023-25735

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