◆パネラー
　角田　好志氏(オープンソースジャパン株式会社代表取締役)
　小田切　耕司氏(オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社代表取締役)
　寺田　雄一氏　(株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター長)
　村野　雄一氏(インタードットネット株式会社代表取締役)

　約2時間のパネルディスカッションでは、
　・OSSエンジニアの確保・教育について
　・OSSを日本で普及させるための施策について
　・国や地方自治体のOSSへの今後の取り組みのついて
　など、いろいろなテーマにおいて活発な議論が展開されました。

　日本でOSSをさらに普及させるためには、ソリューションを提供するSIerのみならず、
　OSSを使用する立場のエンドユーザーや国・自治体などがOSSのメリット・デメリットを
　正しく認識し、これまで以上に積極的にOSSを試していくべき、
　さらに、日本全体でIT投資への考え方をOSS活用にシフトしていくべきなど、
　パネルディスカッションを聴講されていたゲストの方々からも賛否両論の意見が
　積極的に発言されました。

　特に、将来のOSSを担うエンジニアの育成については、
　それぞれのパネラー陣の熱い思いが語られ、ゲストからも現在の教育現場の課題と
　その改善案など意見が飛び交い、もっとも多くの時間が費やされました。
　現在、日本では学生の理工系離れ、情報学科離れが進み、
　若手エンジニアの育成・確保が急務といえます。
　教育現場での問題をひとつひとつ解決していくことも大切ですが、
　私たち企業側が、ものづくりの楽しさや、OSSがビジネスとして成り立つことの面白さを
　もっと積極的に発信していくことが必要です。OSSビジネスに関わる各企業が
　今後果たすべき役割は、ますます大きくなっていくと言えるでしょう。