2013. 2.20発行 Vol.66 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン ─────────────────────────────────── こんにちは。 NRIオープンソースソリューションセンター(OSSC)の私市(きさいち)です。 昨日2/19に、OpenStandia技術メンバーが主催している 「丸の内 MongoDB勉強会 第7回」が開催されました。 2012年7月より、月1回ペースで実施しているこの勉強会、 座学とハンズオン形式との組み合わせが好評で OSSエンジニアの、MongoDBに対する関心の高さもうかがえます。 OSSのNoSQLデータベースには、MongoDBの他に Apache Cassandra、Apache HBase が有名ですが、 最近は特に MongoDB 関連のニュースが増えてきているように思います。 先日は、MongoDBとPostgreSQLをリアルタイムで同期させる「MoSQL」 というツールも発表されました。 http://sourceforge.jp/magazine/13/02/08/0536246 RDBMSとNoSQLデータベースの併用構成も進んでいきそうで、 MongoDBにはますます注目したいですね。 OpenStandiaでは、「MongoDBでゆるふわDB体験」という連載で MongoDBの基礎、インストール手順、最新機能や特徴、 その使いどころ等をご紹介しています。 こちらも是非、ご覧ください。 http://gihyo.jp/dev/serial/01/mongodb 今月は、このMongoDBセミナーのほか、OSSのERP iDempiereセミナー、 さらに日本初のアイデンティティサミット講演案内がございます。 是非、ご覧ください。 それでは今月もよろしくお願いいたします。 ============= ■目次 ============= 1.What's New ◆NRI と TIS とのOSS関連パートナーシップにメディアが注目 ◆iDempiere、OpenIDM 紹介ページリリース 2.コラム これならわかるOSSライセンス その13(最終回) 3.横浜ガイド 第11回 4.最新イベント情報! (1)2/22,23 オープンソースカンファレンス2013 Tokyo/Spring (2)2/28 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー (3)3/4~5 JAPAN IDENTITY & CLOUD SUMMIT 2013 (4)3/19 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.What's New ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ─────────────────────────────────── ◆NRI と TIS とのOSS関連パートナーシップにメディアが注目 ─────────────────────────────────── 先月1/21に発表したニュース、NRIとTIS との オープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia」に関する パートナー契約について、さまざまなメディアに取り上げていただきました。 今後 2社の提供するサービス、ソリューションにご注目ください。 ・日本情報産業新聞:5面 マイグレーションにOSS活用 TIS ・ITpro:TISがOSSへの移行サービスを開始、導入にかかる作業負荷を軽減 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130121/450764/ ・クラウド Watch:TIS、企業システムでのOSS活用促進を支援する 「OSSマイグレーションサービス」 http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20130121_584372.html ▼詳細はこちらをご覧ください。 https://openstandia.jp/press/release/20130121.pdf ─────────────────────────────────── ◆iDempiere、OpenIDM 紹介ページリリース ─────────────────────────────────── OpenStandiaホームページの「OSS紹介」に、 iDempiere(アイデンピエレ)、OpenIDM(オープンアイディーエム)の ご紹介ページをリリースしました。 いずれも、機能性、注目度が高いOSSです。 「OSS紹介」では、定期的に情報を追加しています。 今後ピックアップされるOSSにもご注目ください。 ▼iDempiere(アイデンピエレ):OSSの高機能ERPパッケージ https://openstandia.jp/oss_info/idempiere/index.html ▼OpenIDM(オープンアイディーエム):OSSのアイデンティティ管理製品 https://openstandia.jp/oss_info/openidm/index.html ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.コラム これならわかるOSSライセンス その13(最終回) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 行政書士/管理本部長 ワークブレイン・ジャパン株式会社 (IPA国際標準化センター主査リーガルワーキンググループ 主査)江端 俊昭 モジュールと全体の関係を考える際、テレビドラマを例に考えてみましょう。 たとえば大河ドラマ。 これは一つの大きなストーリーを一回の放映時間という制約条件を踏まえ、 標題の小さなストーリーに分割しています。 しかし、ストーリー全体の連続性は維持されています。 従って、個々の標題をモジュールとして置き換えた場合、 モジュールとしての独立性については低いと言えます。 一方、オムニバス形式のドラマがあります。 こちらは、ドラマのテーマに沿って短編ストーリーが いくつか集められドラマ全体を構成しています。 各短編はテーマに沿った内容でも、 個々のストーリーは直接の関係がありません。 この短編一つ一つをモジュールとすれば、 モジュール間の独立性は高いと言えます。 仮に個々のストーリーの著作者が別だったとすると、 大河ドラマ型は共同著作物、オムニバスドラマ型は集合著作物にあたる と言えるでしょう。 他方、連続ドラマでも一話完結の形態があります。 ただし、一話完結でも、勧善懲悪型の時代劇に見られるような、 短編を連続ドラマとして構成しているオムニバスの形態もあれば、 最近のテレビドラマに多い、完結した一話が 別のストーリーの伏線の役割を果たすエピソード型もあります。 こうしたエピソード型の場合、 個々のエピソードと伏線の結果にあたるストーリーとの関係は 二次的著作物にあたると言えるでしょう。 また、このようなドラマをより効果的に見せる役割を担う目的で テーマ曲や挿入曲が用意されますが、 こうした映像と音楽の関係は、結合著作物にあたると言えます。 つまり、同じドラマに類する著作物であっても、 モジュールと全体の関係は、 どのようにストーリーを表現していくかという創作形態によって異なる ということなのです。 また、一つのドラマの中においても、 多様な創作形態が複合している場合は、当然、 関係性を一義的に解釈することは難しくなります。 ところで、法律専門家の間では、著作物の利用に関して、当該著作物の ・共同著作物 ・二次的著作物 ・結合著作物 ・編集著作物(集合著作物) という形態の違いについては、厳密には言及はしていないのが実状です。 確かに個々の著作物に対する権利の帰属者を特定することは重要です。 しかし、形態の違いで著作権者に付与される権利に 大きな差異があるわけではないからなのです。 たとえば、 ・共同著作物に対する個々の著作者 ・二次的著作物の著作者と元の著作物(原著作物)の著作者(原著作者) ・編集著作物の著作者と素材の著作者 に対する法的保護のレベルは同等です。 また、 ・共同著作物に対する個々の著作者同士では、自身以外の他の共同著作者 ・二次的著作物の著作者に対する原著作者間では、原著作者 ・編集著作物の著作者に対する素材の著作者間では、素材の著作者 の同意がなければ、当該著作物を任意に利用できないと定められています。 これも著作権者と利用者の関係に特段の差異はありません。 結合著作物や集合著作物であっても、編集著作物と同様、 組み合わせた成果物の利用は、 その構成要素にあたる著作物の著作者の同意がなければ、 組み合わせた形態での利用はできないとされています。 つまり、二つ以上の著作物において、 当該の著作物間に上述の関係が直接生じている限り、 その形態が何であれ、当該の著作物に対して、 著作権者が個々に付与する許諾要件についての矛盾 (二つ以上の著作物の一方が複製を許諾しているにもかかわらず 他方が複製を禁じている場合など) が生じていないこと が、利用する上での絶対の条件であるということなのです。 OSSを利用する際、そのライセンスの及ぶ範囲を解釈する上で、 モジュールおよびモジュール間の独立性が問われます。 この著作物の視点でのモジュールの独立性は、 プログラムにおける機能レベルで言う独立性とは若干異なります。 今回述べてきたように、著作物としての関係性の有無を 創作経緯を踏まえて解釈する必要があります。 関係性が無ければ独立したモジュールとして 個々の許諾に従った利用ができます。 一方、関係性を有するモジュールについては、 双方モジュールの許諾条件に相反しないことで利用が可能になります。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.横浜ガイド 第11回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 11回目の横浜ガイドは、横浜駅東口 横浜スカイビル内にある 「スカイスパYOKOHAMA」です。 ================================================== 「スカイスパYOKOHAMA」 ================================================== 横浜駅東口、ポルタ地下街に直結した横浜スカイビル14Fにある スパ&サウナ、カプセルホテルです。 宿泊施設は、半個室のベッド、酸素ルームなどがあり、 男女ともに利用が可能で料金は、4,500円(入浴料含む)。 ビジネスホテルより安いですね! 男性の場合、14:00~午前0:00までにチェックインすれば 途中外出も可能、門限もないので利用しやすそうです。 ヨーロッパスタイルのスパ&サウナの利用は、 時間に応じて1,300~2,300円。 駅近なのに、非日常的なリラックス感を味わえます。 夜には、横浜の夜景も眺められます。 http://www.skyspa.co.jp/ OpenStandiaのメンバー T氏、Y氏も、日頃の疲れを癒すために 時々休日に利用しているようです。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.最新イベント情報! (1)2/22,23 オープンソースカンファレンス2013 Tokyo/Spring (2)2/28 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー (3)3/4~5 JAPAN IDENTITY & CLOUD SUMMIT 2013 (4)3/19 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ┌────────────────────────────────── │ オープンソースの「今」を伝えるオープンソースカンファレンス2013 │ 2/22,23 Tokyo/Spring開催 └────────────────────────────────── 日時:2013年2月22日(金)、23日(土) 10:00~18:00(2日目は17:30まで) 場所:明星大学 日野キャンパス 28号館 2F (多摩モノレール「中央大学・明星大学駅」直結。会場まで徒歩6分) 費用:無料 主催:オープンソースカンファレンス実行委員会 講演内容: (1)NRIセッション 2月23日(土) 14:00~14:45 ・統合認証基盤、貴社の要件に最適な導入パターンは? ~事例から考察する、要件とシステム構成~(OpenAM、LISM) 株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター長 寺田 雄一 (2)OBCIセッション【2本立て】 2月23日(土) 13:00~13:45 ・オープンソース「超」入門 ・アプリ開発を楽にする、Ruby PaaS「MOGOK」のご紹介 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130222.html ┌────────────────────────────────── │ オープンソース活用領域は、いよいよERPまで拡大! │ デモンストレーション、国内での導入事例をいち早くご紹介 │ 2/28 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー └────────────────────────────────── 日時:2013年2月28日(木) 16:50~18:00(受付開始 16:30~) 会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室10 費用:無料 定員:20名 (事前登録制) 講演内容: ・オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用 日々進化しているオープンソースのERP。 ライセンス料の削減効果が注目されますが、 それだけではないオープンソースERPの魅力をデモンストレーションや 導入事例を交えてお伝え致します。 株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター 業務アプリケーションエンジニア 萩原 秀明 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130228.html ┌────────────────────────────────── │ NRIは ブース出展と「NRI社内での取り組み」を講演にて発表します! │ 「国立情報学研究所」「OpenID Foundation Japan」主催 │ 産官学が集結する、日本初のアイデンティティサミット │ 3/4~5 「JAPAN IDENTITY & CLOUD SUMMIT 2013」 └────────────────────────────────── 日時:2013年3月4日(月)、5日(火) 10:00~18:00(予定) 会場:学術総合センター 一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)他 費用:無料 (事前登録制) ※情報交換会参加費:1,500円 講演内容:3月5日(火)13:00~13:40 [Technology Track:150名)] ・協調・創発コラボレーションのためのID利用スタイル ~ NRI社内におけるITの取り組みと、ID管理・連携ソリューション ~ 株式会社野村総合研究所 DIソリューション事業部 上級システムコンサルタント 工藤 達雄 オープンソースソリューションセンター センター長 寺田 雄一 その他プログラムの一部 ※一部を除き同時通訳あり ・日米英政府関係者によるトラストフレームワークについて ・アメリカ国立標準技術研究所関係者による 米国サイバーセキュリティ対策最前線 ・ID連携/ID管理/認証認可の最新技術/標準化動向 ・産官学それぞれの活用事例 ・国際ID連携に関するパネルディスカッション ・学認シンポジウム(学認シンポ2013)、OpenID Summit ・情報サービス連携コンソーシアム(ICTSFC)による展示 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130304.html ┌────────────────────────────────── │ オープンソース活用領域は、いよいよERPまで拡大! │ デモンストレーション、国内での導入事例をいち早くご紹介 │ 3/19 オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用セミナー └────────────────────────────────── 日時:2013年3月19日(火) 16:50~18:00(受付開始 16:30~) 会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室10 費用:無料 定員:20名 (事前登録制) 講演内容: ・オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)活用 日々進化しているオープンソースのERP。 ライセンス料の削減効果が注目されますが、 それだけではないオープンソースERPの魅力をデモンストレーションや 導入事例を交えてお伝え致します。 株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター 業務アプリケーションエンジニア 萩原 秀明 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130319.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。 来月3/16に、東京メトロ副都心線と東急東横線の直通運転が開始されます。 これによって、すでに副都心線と相互に乗り入れている 東武東上線や、西武有楽町線、西武池袋線も横浜まで一本でつながります。 池袋から横浜までを最速38分で結ぶ電車が、 日中15分間隔で運行されるそうです。湘南新宿ライン快速より早い! 埼玉から横浜まで乗り換えなしで行けますし、便利になりますね。 話は変わりまして、最近、長時間のデスクワークのせいで 肩こりがひどくなってきています。 日頃、在宅ワーカーとしてダイニングテーブルで仕事をしていますが、 ダイニングチェアが身体に合わないようです…。 そこで、自己投資のつもりで ハーマンミラー社 アーロンチェアの購入を検討し始めました。 正規代理店での購入で、12年保証!が付くとのこと。すごいですね。 しかし、お値段は164,850円。 納期もかなり先、11週間後とのことです。 12年間しっかり使ったとして、年間13,737円。 月1,100円ちょっとで、肩こりもなく快適に仕事ができると思えば安い。 でも…、もう少し悩もうと思います。 次回もどうぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI OSSC にお問い合わせいただいたお客様、過去にNRI OSSCが提供するサービスを ご利用いただいたお客様に配信しています。注意事項・配信停止方法は、 以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html 商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━